「むち (楽器)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
使用楽曲の例の項の一部削除:吹奏楽用に編曲された作品は代表例とは言い難いと思われる
タグ: ビジュアルエディター モバイル編集 モバイルウェブ編集
編集の要約なし
9行目: 9行目:
一般には、2枚の細長い木板の一端を[[蝶番]]で留め、それを閉じることによって鋭い音を発する。これをwhipとも呼ぶ。また、この構造のため、ドイツ語ではHolzklapperとも呼ぶ。
一般には、2枚の細長い木板の一端を[[蝶番]]で留め、それを閉じることによって鋭い音を発する。これをwhipとも呼ぶ。また、この構造のため、ドイツ語ではHolzklapperとも呼ぶ。


なお、[[日本語]]に「むち」と訳される楽器には、ドイツ語でRuteと呼ばれる楽器もある。これについては[[ルーテ]]参照のこと。
なお、[[日本語]]に「むち」と訳される楽器には、ドイツ語でRuteと呼ばれる楽器もある。これについては[[ルーテ]]参照のこと。


== 主な使用楽曲 ==
== 主な使用楽曲 ==

2018年4月28日 (土) 18:31時点における版

むち

むちとは、の打つ音や鞭を振る音を効果音的に発する楽器のことである。打楽器体鳴楽器)に分類される。

  • :slapstick, whip
  • :Peitsche
  • :fouet
  • :flagello, frusta

一般には、2枚の細長い木板の一端を蝶番で留め、それを閉じることによって鋭い音を発する。これをwhipとも呼ぶ。また、この構造のため、ドイツ語ではHolzklapperとも呼ぶ。

なお、日本語に「むち」と訳される楽器には、ドイツ語でRuteと呼ばれる楽器もある。これについてはルーテを参照のこと。

主な使用楽曲

冒頭の一撃で用いられる。
冒頭にゆっくりとしたパルスでリズムを刻む長いソロがある。
  • 湯浅譲二:『クロノプラスティク スタシスとキネシスの間で』
5人の奏者のうち3人がスラップスティックを、2人が革製の鞭を鳴らし、両者の音色が対比される特徴的な打楽器群ソロがある。
88人の管弦楽奏者が観客席にランダムに散らばって演奏する曲で、自分の楽器の他に鞭やウッドブロックを大勢で乱れ打ちに演奏する。
同じ作曲家の同趣旨の曲に『ノモス・ガンマ』があるが、こちらは鞭などの打楽器持ち替えは無い。
鞭の音が特徴的な音として何度も扱われる。

参考文献

  • 『打楽器辞典』網代景介、岡田知之著、音楽之友社、1981年、253-254頁