「パーセント」の版間の差分
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[[イギリス]]では、{{Lang-en-gb|"per cent"}}と2語で書かれることが多い(しかし、"{{Lang|en|percentage}}" や "{{Lang|en|percentile}}" は1語である)。一方[[アメリカ合衆国]]では{{Lang-en-us|"percent"}}と1語で書かれる。また[[欧州連合|EU]]諸国では一般的にイギリス英語の方が好まれる傾向にあるが、英語で書くときには "{{Lang|en|percent}}" と1語で表記される。なお、20世紀の初め頃までは、2語で書く場合は"{{Lang|en|per cent.}}"のように最後にピリオドを付けていた。この表記法は今でも契約書の中などに見られることがある。 |
[[イギリス]]では、{{Lang-en-gb|"per cent"}}と2語で書かれることが多い(しかし、"{{Lang|en|percentage}}" や "{{Lang|en|percentile}}" は1語である)。一方[[アメリカ合衆国]]では{{Lang-en-us|"percent"}}と1語で書かれる。また[[欧州連合|EU]]諸国では一般的にイギリス英語の方が好まれる傾向にあるが、英語で書くときには "{{Lang|en|percent}}" と1語で表記される。なお、20世紀の初め頃までは、2語で書く場合は"{{Lang|en|per cent.}}"のように最後にピリオドを付けていた。この表記法は今でも契約書の中などに見られることがある。 |
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なお、数字とパーセント記号との間にスペースを入れるべきかどうかは見解が分かれている("100 %" か "100%" か)。Chicago Manual of Style([[シカゴ大学出版局]])という文法書ではスペースなしを奨励している。科学論文でもスペースを入れずに書くのが一般的である。一方、[[国際単位系|SI単位系]]や[[ISO 31-0|ISOの規格]]ではスペースを入れることを定めている<ref> |
なお、数字とパーセント記号との間にスペースを入れるべきかどうかは見解が分かれている("100 %" か "100%" か)。Chicago Manual of Style([[シカゴ大学出版局]])という文法書ではスペースなしを奨励している。科学論文でもスペースを入れずに書くのが一般的である。一方、[[国際単位系|SI単位系]]や[[ISO 31-0|ISOの規格]]ではスペースを入れることを定めている<ref>{{cite book|和書|url=http://www.nmij.jp/library/units/si/R8/SI8J.pdf|title=国際文書 国際単位系 (SI)|edition=第 8 版日本語版|year=2006|author=独立行政法人[[産業技術総合研究所]] 計量標準総合センター|page=47|ref=SI8thja}}</ref>。 |
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== 出典 == |
== 出典 == |
2017年6月8日 (木) 18:46時点における版
パーセント(percent、%)は、割合を示す単位で、全体を百として示すものである。百分率ともいう。"ラテン語: per centum"が語源であり、perは「毎に」、centumは「百」を意味する。また、パーセント記号そのものは"イタリア語: per cento"を縮めて書いたものがもとになっている。ドイツ語ではProzentといい、このため古い文献ではプロセントと表記されている。
割合を示す単位には、他に全体を三百六十とする方法(円グラフ、角度、時間など)や、全体を千とするパーミル(千分率、‰)や、万とするパーミリアド(ベーシスポイント、万分率)などがある。
用例
例えば、ある会社のその年の売上高が、前年の100億円から120億円に増加したとき、「売上高が前年から20%増加」などと表記する。パーセントは100を越えることもあり、「今年の売上高は前年比120%」と表記しても良い。
しかし、「支持率が50%から10%増加して60%になった」などという表現は誤用である。50%から10%の増加であれば、 0.50 + (0.50×0.10) = 0.55 = 55%だからである。正しくは「支持率が50%から10パーセントポイント増加して60%になった」と表記する。なお、「パーセントポイント」は単に「ポイント」と言われることも多く、日本では「パーセントポイント」と言われることは稀である。
なお、パーセントポイントの100分の1はベーシスポイント(bp)と呼ばれ、金融分野で金利スプレッドや利上げ・利下げ幅などの表示にしばしば用いられる(例えば金利が0.1%から0.15%に上がった場合は「5bpの利上げ」のように表現する)。
道路の傾き(勾配)を示す場合にも用いる。水平方向に100m進むと5m上がる(又は下がる)坂道の勾配は5%である。ちなみに、道路ではパーセント(百分率)を用いる(日本の道路標識#警戒標識の「上り急勾配あり (212の3)」など)のに対して、鉄道ではパーミル(千分率、‰)が用いられる(5%の代わりに50‰を用いる)。
計算式
パーセンテージを表したい場合は、以下の様に計算すれば良い。
- (現在の数値÷基準となる数値)×100%
英語表記
イギリスでは、イギリス英語: "per cent"と2語で書かれることが多い(しかし、"percentage" や "percentile" は1語である)。一方アメリカ合衆国ではアメリカ英語: "percent"と1語で書かれる。またEU諸国では一般的にイギリス英語の方が好まれる傾向にあるが、英語で書くときには "percent" と1語で表記される。なお、20世紀の初め頃までは、2語で書く場合は"per cent."のように最後にピリオドを付けていた。この表記法は今でも契約書の中などに見られることがある。
なお、数字とパーセント記号との間にスペースを入れるべきかどうかは見解が分かれている("100 %" か "100%" か)。Chicago Manual of Style(シカゴ大学出版局)という文法書ではスペースなしを奨励している。科学論文でもスペースを入れずに書くのが一般的である。一方、SI単位系やISOの規格ではスペースを入れることを定めている[1]。
出典
- ^ 独立行政法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター『国際文書 国際単位系 (SI)』(第 8 版日本語版)、2006年、47頁 。