「当て字」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
28行目: | 28行目: | ||
*[[ウラジオストク]] - 浦塩斯徳 |
*[[ウラジオストク]] - 浦塩斯徳 |
||
*[[エジプト]] - 埃及 |
*[[エジプト]] - 埃及 |
||
*[[オーストラリア]] - 濠太剌利・豪州(中国語表記は「澳大利 |
*[[オーストラリア]] - 濠太剌利・豪州(中国語表記は「澳大利亞」と「澳洲」だが、韓国語でも「濠州」の略を使う) |
||
*[[オーストリア]] - 墺太利 |
*[[オーストリア]] - 墺太利 |
||
*[[オランダ]] - 和蘭・阿蘭陀 |
*[[オランダ]] - 和蘭・阿蘭陀 |
2006年6月22日 (木) 05:11時点における版
当て字(宛字、あてじ)とは、漢字の字義を無視し音のみを考慮して漢字を当てたもの。
当て字の例
固有名詞は大半が当て字であるためここでは割愛する。
- 出鱈目(でたらめ)
- 滅茶苦茶(めちゃくちゃ)
- 珍紛漢紛・珍糞漢糞・陳奮翰奮など(ちんぷんかんぷん)
外国地名の当て字
中国語で使われている漢字表記と違う場合もあります。
ア行
- アイスランド - 氷州・氷島
- アイルランド - 愛蘭
- アジア - 亜細亜
- アテネ - 雅典
- アフリカ - 阿弗利加
- アメリカ - 亜米利加・米州
- アラビア - 亜剌比亜
- アルゼンチン - 亜爾然丁
- アルタイ山脈 - 阿爾泰山脈・阿勒泰山脈
- イギリス - 英吉利
- イタリア - 伊太利亜・伊太利
- イラン - 伊蘭・義蘭
- イングランド - 英蘭
- インド - 印度
- ウィーン - 維納
- ウラジオストク - 浦塩斯徳
- エジプト - 埃及
- オーストラリア - 濠太剌利・豪州(中国語表記は「澳大利亞」と「澳洲」だが、韓国語でも「濠州」の略を使う)
- オーストリア - 墺太利
- オランダ - 和蘭・阿蘭陀
カ行
サ行
- サイゴン - 西貢(現ホーチミン)
- サンフランシスコ - 桑港
- シカゴ - 市俄古
- シベリア - 西比利亜
- ジャガタラ - 咬{口+留}吧(現ジャカルタ)
- ジャワ - 爪哇・闍婆
- ジュネーブ - 寿府
- シンガポール - 新嘉坡(日本軍占領期にはシンガポールを昭南市と改称していた)
- スイス - 瑞西
- スウェーデン - 瑞典
- スコットランド - 蘇格蘭
- スペイン - 西班牙
- セイロン - 錫蘭(現スリランカ)
タ行
- タイ - 泰
- チベット - 西蔵
- チリ - 智里・智利
- デンマーク - 丁抹
- ドイツ - 独逸・独乙(中国語表記は「徳意志」だが、韓国語でも「独逸」使う)
- トリシ - 梯弗里斯
- トルコ - 土耳古
- トンガ - 東加
ナ行
ハ行
- パナマ - 巴奈馬
- バヌアツ - 瓦努阿図
- パラオ - 帛琉
- パリ - 巴里
- ハリウッド - 聖林
- ハワイ - 布哇
- ハンガリー - 洪牙利・匈牙利
- ビルマ - 緬甸(現ミャンマー)
- ブータン - 不丹
- フィジー - 斐済
- フィリピン - 比律賓
- ブラジル - 伯剌西爾
- フランス - 仏蘭西
- ペルー - 秘露
- ベルギー - 白耳義
- ペルシャ - 波斯
- ベルリン - 伯林
- ポーランド - 波蘭
- ボリビア - 暮利比亜・保里備屋・玻里非・波力斐
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行
- ワシントン - 華盛頓・華府
中国の当て字
中国では、日本のように仮名に相当するものがないので、外国の地名や人名、外国から来た物等に当て字を使うことが多い。
- 例:土耳其(トゥアルキ)=Turkey(トルコ)、布希(ブシ)=Bush(ブッシュ,人名専用)、卡通(カートン)=Cartoon(アニメ)、沙發(サファ)=Sofa(ソファー)、 巧克力(チャウコリー)=Chocolate(チョコレート)、柏青哥(ボーチンケー)=パチンコ、榻榻米(タタミ)=畳
又、物等については、単なる当て字ではなく、意味も持たせるという工夫がされているものがある。
- 例:漢堡(包)(ハンバウバウ)=ハンバーガー、博愛座(ボウアイゾウ)=Priority Seat(優先席)、保齡球(バウリンチョウ)=ボーリング、輪胎(ロンタイ)=Tire(タイヤ)、基因(チイン)=Gene(ジーン)、烏龍麵(ウロンメン)=うどん
又、漢字だけでなく、アルファベットが入るものもある。
- 例:卡拉OK(カラオケ)=カラオケ、巴比Q(バービーキュー)=Barbecue(バーベキュー)、T恤(ティシー)=T-shirt(ティーシャツ)、哆啦A夢(トゥオラエイモン)=ドラえもん
近代の傾向は当て字を使わないで、漢字の意味を組み、外語に対して新しい単語を作る。たとえば、コンピューターを「電脳」と呼ぶ。