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『[[史記]]』の「[[三皇本紀]]」によると、祝融は[[共工]]と戦ってこれに勝ったが、その際に共工は不周山に頭を激突させたという<ref name="enka313" />。
『[[史記]]』の「[[三皇本紀]]」によると、祝融は[[共工]]と戦ってこれに勝ったが、その際に共工は不周山に頭を激突させたという<ref name="enka313" />。


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『[[墨子]]』の「非攻(下)」によると、[[天帝]]の命令を受けた祝融が、[[殷|商]]の[[天乙|成湯]]が[[夏 (三代)|夏]]を滅ぼす際に夏の都城に火を降らせたという<ref name="enka313" />。


また、『山海経』の「[[海内経]]」によると、天帝に許可を得ずに洪水を防いだ[[鯀]]を、やはり天帝の命令を受けた祝融が殺したという<ref name="enka313" />。
また、『山海経』の「[[海内経]]」によると、天帝に許可を得ずに洪水を防いだ[[鯀]]を、やはり天帝の命令を受けた祝融が殺したという<ref name="enka313" />。

2014年5月1日 (木) 21:05時点における版

祝融(しゅくゆう)は、中国神話の火の神。

概説

炎帝の子孫とされを司る[1]。そのため火災にあう事を「祝融に遇う」と喩える場合がある。

山海経』の「海外南経」によると、祝融はの神であり、その姿は獣面人身であるという[2]

史記』の「三皇本紀」によると、祝融は共工と戦ってこれに勝ったが、その際に共工は不周山に頭を激突させたという[2]

墨子』の「非攻(下)」によると、天帝の命令を受けた祝融が、成湯を滅ぼす際に夏の都城に火を降らせたという[2]

また、『山海経』の「海内経」によると、天帝に許可を得ずに洪水を防いだを、やはり天帝の命令を受けた祝融が殺したという[2]

その他の文献にみられる祝融

史記』では五帝時代の官名とされる。

また、『三国志演義』の登場人物、 祝融夫人は、祝融の末裔とされている。

脚注

  1. ^ 『中国神話・伝説大事典』312頁。
  2. ^ a b c d 『中国神話・伝説大事典』313頁。

関連項目

参考文献