「ポンド (通貨)」の版間の差分

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ポンドは輸出入による実体経済の為替需要が少なく、取引のほとんどは投機であり、貨幣の流通量が少ないために価値が変動しやすく、ポンドの通貨ペアは何れも一攫千金を狙うトレーダーの激戦区となっている。この相場で生き残ることは難しく、1日で破産にまで追い込まれるケースが多々あることから、ポンドは別名「殺人通貨」(あるいは「悪魔の通貨」)とも呼ばれる。資金力のあるトレーダーによる意図的な価格操作により、テクニカル指標自体を無効にするような突発的な値動きが頻発するため、予想を外した場合に行う損切りを素早く確実に行える熟練者向けの通貨であると言われている。実際の取り引きにおいては、テクニカル指標からは予測できないようなトレンドが突然発生し、天井からさらに上に抜ける、底値からさらに下に落ちるといった、売買タイミングの判断ミスを誘うような値動きに見える。また、直近数日間の最安価格を付けてから直近数日間の最高価格まで数分で駆け上がるような値動きもある。このような意表を突いた値動きが多く、とても不規則な値動きをするため、ギャンブル性は高い。(ドル-円の価格の変動幅は1日に1円程度で緩やかであるが、ポンド-円の価格の変動幅は1日に5円~10円程度で急激である)</br>
ポンドは輸出入による実体経済の為替需要が少なく、取引のほとんどは投機であり、貨幣の流通量が少ないために価値が変動しやすく、ポンドの通貨ペアは何れも一攫千金を狙うトレーダーの激戦区となっている。この相場で生き残ることは難しく、1日で破産にまで追い込まれるケースが多々あることから、ポンドは別名「殺人通貨」(あるいは「悪魔の通貨」)とも呼ばれる。資金力のあるトレーダーによる意図的な価格操作により、テクニカル指標自体を無効にするような突発的な値動きが頻発するため、予想を外した場合に行う損切りを素早く確実に行える熟練者向けの通貨であると言われている。実際の取り引きにおいては、テクニカル指標からは予測できないようなトレンドが突然発生し、天井からさらに上に抜ける、底値からさらに下に落ちるといった、売買タイミングの判断ミスを誘うような値動きに見える。また、直近数日間の最安価格を付けてから直近数日間の最高価格まで数分で駆け上がるような値動きもある。このような意表を突いた値動きが多く、とても不規則な値動きをするため、ギャンブル性は高い。(ドル-円の価格の変動幅は1日に1円程度で緩やかであるが、ポンド-円の価格の変動幅は1日に5円~10円程度で急激である)</br>


基本的に値動きの不規則性が強いが、ポンド円はドル円を介して価格が計算されるため、ドル円の値動きとある程度相関がある。(ポンド円のチャートは、ドル円のチャートに対してランダムなノイズを付加し、振幅を約2倍程度まで増幅したような波形になる。)
このように、トレードを目的とした場合には通貨保持のリスクが大きいため、基本戦略は短期取引(スキャルピング、デイトレード)になる。
このように、トレードを目的とした場合には通貨保持のリスクが大きいため、基本戦略は短期取引(スキャルピング、デイトレード)になる。
損切りさえ徹底出来れば、他の通貨よりも短期で大きなリターンが期待できるため、熟練者の中には好んでこの通貨の取り引きを行う者も居る。
損切りさえ徹底出来れば、他の通貨よりも短期で大きなリターンが期待できるため、熟練者の中には好んでこの通貨の取り引きを行う者も居る。

2013年9月12日 (木) 23:54時点における版

ポンドオランダ語: pond)、パウンド英語: pound)は、いくつかの国で使用される通貨単位である。代表的なものはイギリスUKポンド。漢字ではがあてられている。

ポンドという名称は質量の単位にもあるが、通貨のポンドは、かつて1トロイポンドの高純度のを通貨の単位として使用していたことに由来する。質量のポンドと同じく、ラテン語で重さを表す pondus が語源。

ポンドはかつては "libra" という名称(ラテン語天秤の意味でもある)であったことから、UKポンドをはじめ多くのポンドの通貨記号は "L" の筆記体からきた "£" である。記号を互いに区別するため、£ のあと(まれに前)に国名の略記をつける。たとえば、キプロス・ポンドは £C となる(ただし、イギリスの場合は sterling の略の stg をつける)。£ はイタリア・リラにも使用されていた(イタリアでは現在はユーロが使われている)。

外国為替証拠金取引(FX)における位置付け

イギリスポンド-アメリカドルにおける1分毎の値動きの例
(2013年9月8日, DMM FX チャート)

FXの相場においては相場の進展の早さと価格の変動幅の大きさと不規則な値動きで有名である。
ポンドは輸出入による実体経済の為替需要が少なく、取引のほとんどは投機であり、貨幣の流通量が少ないために価値が変動しやすく、ポンドの通貨ペアは何れも一攫千金を狙うトレーダーの激戦区となっている。この相場で生き残ることは難しく、1日で破産にまで追い込まれるケースが多々あることから、ポンドは別名「殺人通貨」(あるいは「悪魔の通貨」)とも呼ばれる。資金力のあるトレーダーによる意図的な価格操作により、テクニカル指標自体を無効にするような突発的な値動きが頻発するため、予想を外した場合に行う損切りを素早く確実に行える熟練者向けの通貨であると言われている。実際の取り引きにおいては、テクニカル指標からは予測できないようなトレンドが突然発生し、天井からさらに上に抜ける、底値からさらに下に落ちるといった、売買タイミングの判断ミスを誘うような値動きに見える。また、直近数日間の最安価格を付けてから直近数日間の最高価格まで数分で駆け上がるような値動きもある。このような意表を突いた値動きが多く、とても不規則な値動きをするため、ギャンブル性は高い。(ドル-円の価格の変動幅は1日に1円程度で緩やかであるが、ポンド-円の価格の変動幅は1日に5円~10円程度で急激である)

基本的に値動きの不規則性が強いが、ポンド円はドル円を介して価格が計算されるため、ドル円の値動きとある程度相関がある。(ポンド円のチャートは、ドル円のチャートに対してランダムなノイズを付加し、振幅を約2倍程度まで増幅したような波形になる。) このように、トレードを目的とした場合には通貨保持のリスクが大きいため、基本戦略は短期取引(スキャルピング、デイトレード)になる。 損切りさえ徹底出来れば、他の通貨よりも短期で大きなリターンが期待できるため、熟練者の中には好んでこの通貨の取り引きを行う者も居る。

現行通貨

ポンドを通貨単位とする国および地域は以下の通りである。

以下の地域で使用されるポンドは、イギリス・ポンドと同等の価値を持つ。

アイルランドでも、かつてはポンドを通貨単位としていた(アイルランド・ポンド)。アイルランドのポンドは「プント」ともいう。この通貨は1928年Saorstát poundという名前で発行され、1979年までイギリス・ポンドと等価であった。アイルランドでは1999年ユーロに切り換えられた。また、オーストラリアニュージーランド南アフリカでもかつてポンドを通貨単位としていた。マルタでは、1983年に通貨の名称をポンド(マルタ・ポンド)からマルタ・リラに変更し、さらにこれも2008年1月からユーロに切り替えられた。

廃止された通貨

関連項目