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*[[絨毯]]
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*[[金沢大学]] - 同大学の[[校章]]はアカンサスの葉を図案化したものである。
*[[金沢大学]] - 同大学の[[校章]]はアカンサスの葉を図案化したものである。
・[http://www.geidai.ac.jp/ 東京藝術大学] - 同大学の校章は美術学部工芸科鋳金部の清水廣氏がアカンサスの葉をモチーフとしてデザインしたものである。[http://blog.excite.co.jp/dezagen/16077993 (解説ページ)]


{{Commons|Acanthus_mollis|''Acanthus mollis''}}
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2013年7月16日 (火) 03:02時点における版

ハアザミ属
ハアザミ(Acanthus mollis
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
: シソ目 Lamiales
: キツネノマゴ科 Acanthaceae
: ハアザミ連 Acantheae
: ハアザミ属 Acanthus
学名
Acanthus
L.
  • 本文参照

アカンサス(Acanthus、ハアザミ、葉薊)は広義にはキツネノマゴ科ハアザミ属(アカンサス属 Acanthus) の植物を総称していうが、普通は特に観賞用に栽培されるA. mollisを指す。

アザミに似た形の古代ギリシア以来、建築物や内装などの装飾のモチーフとされる。特にギリシア建築オーダーの一種、コリント式オーダーはアカンサスを意匠化した柱頭を特色としている。ギリシア国花。アカンサスをモチーフとした柄は絨毯にもしばしば用いられ、ビザンチンリーフとして知られる。

大型の常緑多年草で、地中海沿岸(北西アフリカポルトガルからクロアチア)の原産。葉には深い切れ込みがあり、光沢があり、根元から叢生して長さ1m、幅20cmほどになる。晩春から初夏に高さ2mほどの花茎を出し、緑またはやや紫がかったとがった苞葉とともに花をつける。花弁は筒状で、色は白、赤などがある。乾燥にも日陰にもまた、寒気にも強い。

アカンサス属は約30種からなり、地中海沿岸を中心に分布する。A. mollis のほかA. spinosa なども栽培される。

栽培

アカンサスは多年草であるが、子株が出ないため、実生で増やす。タネは1cm以上ある大きなもので、よく発芽する。ソメイヨシノが咲く頃、直まきにし、2cmほど覆土をする。耐寒性は比較的強く、東京あたりなら霜よけはいらない。大きな苗は移植が難しい。

関連項目

東京藝術大学 - 同大学の校章は美術学部工芸科鋳金部の清水廣氏がアカンサスの葉をモチーフとしてデザインしたものである。(解説ページ)