コリント式

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コリント式の柱(ローマのパンテオン)
パンテオン
コリント式の柱頭(ナポリのカストルとポルックス神殿) - パラディオの『建築四書』より

コリント式(コリントしき)は、古代ギリシア建築における建築様式(オーダー)のひとつであり、ドーリア式イオニア式と並ぶ3つの主要なオーダーに位置づけられる。

概要[編集]

溝が彫られた細身の柱身と、アカンサスの葉が象られた装飾的な柱頭を特徴とする。ギリシアに起源を有するが、ギリシア建築において用いられた例はほとんどない。コリント式という名は、古代ギリシア都市国家ポリス)のひとつであるコリントスに由来するが、コリント式は一般にアテナイで発達したと考えられている。

古代ローマの建築家ウィトルウィウスは、コリント式は建築家で彫刻家のカリマコスにより、幼い少女の墓に供物の籠が残されている光景に触発されて考案されたものであると記している。

コリント式の柱頭は、イオニア式の柱頭を豊かにした発展型であると考えられることがあるが、コリント式柱頭を注意深く見れば、様式化された2段のアカンサスの葉や茎の上方に、サイズにおいても重要性においても小さくなった計8個のイオニア式で見られる隅部の渦巻き飾りが飛び出しているのが分かるだろうし、より小さな渦巻きが飾りが内向きにあるのにも気づくだろう。ドーリア式やイオニア式と異なり、コリント式の柱頭には下部にくびれがなく、環状の玉縁が帯が柱頭の底部を形成している。

コリント式の柱が用いられている代表的建造物としては、ローマパンテオンが挙げられる。