「キク類」の版間の差分

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'''キク類'''(キクるい、'''キク群'''<ref name="fukuhara">{{Cite web | url = http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/9-1.html| title = 被子植物の系統樹と分類 | author = 福原達人 | accessdate = 2012-08-27 }}</ref><ref name="YList">{{Cite web | url = http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_system.html | title = YListで使われる分類体系 | work = [http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)] | author = 米倉浩司・梶田忠 | year = 2003- | accessdate = 2012-08-27 }}</ref>あるいは'''キク目群'''<ref name="yonekura2010">{{Cite book | 和書 | title = 高等植物分類表 | author = 米倉浩司 | year = 2010 | edition = 重版 | publisher = 北隆館 | id = ISBN 978-4-8326-0838-2}}</ref> (asterids) は、[[APG植物分類体系]]の各版において、[[被子植物]]の分類のために使われている[[クレード]]のひとつである。第2版から[[APG III|第3版]]への改訂に際しては、真正キク類I、同IIといっていた下位クレードをそれぞれシソ類、キキョウ類に改めた。また、キキョウ類では目への所属が未確定だった科を、目を新たに設定した上で所属させている。
'''キク類'''(キクるい、asterids)とは、[[APG植物分類体系]]の各版において、[[被子植物]]の分類のために使われている[[クレード]]のひとつである。'''キク群'''<ref name="fukuhara">{{Cite web | url = http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/9-1.html| title = 被子植物の系統樹と分類 | author = 福原達人 | accessdate = 2012-08-27 }}</ref><ref name="YList">{{Cite web | url = http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_system.html | title = YListで使われる分類体系 | work = [http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)] | author = 米倉浩司・梶田忠 | year = 2003- | accessdate = 2012-08-27 }}</ref>あるいは'''キク目群'''<ref name="yonekura2010">{{Cite book | 和書 | title = 高等植物分類表 | author = 米倉浩司 | year = 2010 | edition = 重版 | publisher = 北隆館 | id = ISBN 978-4-8326-0838-2}}</ref>と
第2版から[[APG III|第3版]]への改訂に際しては、真正キク類I、同IIといっていた下位クレードをそれぞれシソ類、キキョウ類に改めた。また、キキョウ類では目への所属が未確定だった科を、目を新たに設定した上で所属させている。


このクレードに属する多くの[[タクソン|分類群]]は、[[クロンキスト体系|クロンキスト]]の体系 (1981) では[[キク亜綱]]に、さらに先行する[[新エングラー体系|エングラー]]では[[合弁花植物亜綱]]に含まれていた。「キク類」(asterids) は[[APG III]]が論文中で使っているように、複数形で小文字である。意図するところは[[国際藻類・菌類・植物命名規約|命名規約]]上の正式な階級を与えるものではなく、このグループの概要を代表的な植物の名称で表すことにある。このクレードは'''[[コア真正双子葉類]]'''の中で[[バラ類]]に並ぶ大きなグループである。
このクレードに属する多くの[[タクソン|分類群]]は、[[クロンキスト体系|クロンキスト]]の体系 (1981) では[[キク亜綱]]に、さらに先行する[[新エングラー体系|エングラー]]では[[合弁花植物亜綱]]に含まれていた。「キク類」(asterids) は[[APG III]]が論文中で使っているように、複数形で小文字である。意図するところは[[国際藻類・菌類・植物命名規約|命名規約]]上の正式な階級を与えるものではなく、このグループの概要を代表的な植物の名称で表すことにある。このクレードは'''[[コア真正双子葉類]]'''の中で[[バラ類]]に並ぶ大きなグループである。

2013年4月4日 (木) 14:36時点における版

キク類
英名asteridsのもととなっているシオン属 (Aster) の一種
英名asteridsのもととなっているキク科シオン属 (Aster) の一種
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
学名
(正式な分類階級の地位は与えられていない)
下位クレード

キク類(キクるい、asterids)とは、APG植物分類体系の各版において、被子植物の分類のために使われているクレードのひとつである。キク群[1][2]あるいはキク目群[3]とも。

第2版から第3版への改訂に際しては、真正キク類I、同IIといっていた下位クレードをそれぞれシソ類、キキョウ類に改めた。また、キキョウ類では目への所属が未確定だった科を、目を新たに設定した上で所属させている。

このクレードに属する多くの分類群は、クロンキストの体系 (1981) ではキク亜綱に、さらに先行するエングラーでは合弁花植物亜綱に含まれていた。「キク類」(asterids) はAPG IIIが論文中で使っているように、複数形で小文字である。意図するところは命名規約上の正式な階級を与えるものではなく、このグループの概要を代表的な植物の名称で表すことにある。このクレードはコア真正双子葉類の中でバラ類に並ぶ大きなグループである。

下位の分類

APG IIIにおいて含まれる分類群は以下の通り[4]

:APG IIには無かったが、APG IIIで設定された目

脚注及び参考文献

  1. ^ 福原達人. “被子植物の系統樹と分類”. 2012年8月27日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “YListで使われる分類体系”. 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList). 2012年8月27日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司『高等植物分類表』(重版)北隆館、2010年。ISBN 978-4-8326-0838-2 
  4. ^ APG III (2009)

外部リンク