「ハリマンディル・サーヒブ」の版間の差分
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2013年1月27日 (日) 19:58時点における版
ハリマンディル・サーヒブ(パンジャーブ語: ਹਰਿਮੰਦਰ ਸਾਹਿਬ、英語: Harmandir Sahib または Golden Temple)は、シク教の総本山にあたるグルドワーラー(シク教の寺院)の名称である。インド・パンジャーブ州のアムリトサルに位置する。日本では 黄金寺院 と呼ばれることが多い(ただしインド圏には他宗教の「黄金寺院」もいくつか存在する)。シク教徒にとっては最も尊い巡礼地である。
1574年、シク教4代グル(指導者)のグル・ラーム・ダースのときに建築が開始された。完成したのは1604年で、そのときにはグルは次の代、5代目のグル・アルジュン・デーヴになっていた。現在は11代グルに代わる「永遠のグル」として聖典『グル・グラント・サーヒブ』が納められている。
ハリマンディル・サーヒブは、周囲を人工の池で囲まれているのが特徴である。この池の水は聖水として丁重に扱われる。さらに池の四方は純白の建築で囲まれており、そのなかには時計塔、博物館、休憩所、宿坊、無料の食事(ランガル。カースト制を否定する意味で皆で席を並べて食べる、一種の宗教食)が振舞われる食堂などもある。これらの建築は北インド系のヒンドゥー様式とイスラーム建築を融合・昇華させたものとなっており、ヒンドゥー教・イスラーム教双方から影響を受けたシク教成立の経緯を示すようで興味深い。
また、ここにはシク教の最高機関である「シク議会」(シク教寺院運営委員会 en:Shiromani Gurdwara Prabandhak Committee、SGPC)が置かれている。
1984年にはシク教の神権政治独立国家「カーリスターン」建国をめざすジャルネイル・シン・ビンドランワレ率いる過激派シク教徒武装勢力が立てこもり、インド軍の攻撃によって一般人を含め多くの犠牲者を出す事件が起きた(ブルースター作戦)。しかし以降は治安も回復し、現在は平穏で安全な巡礼・観光地として賑わっている。
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関連項目
- シク教
- パンジャーブ州_(インド)
- アムリトサル
- ダンブッラの黄金寺院 - スリランカの世界遺産。インド圏における他の「黄金寺院」の例