「SAT (大学進学適性試験)」の版間の差分
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*語学:[[中国語]](リスニングあり)、[[フランス語]]、フランス語(リスニングあり)、[[ドイツ語]]、ドイツ語(リスニングあり)、[[スペイン語]]、スペイン語(リスニングあり)、[[ヘブライ語|現代ヘブライ語]]、[[イタリア語]]、[[ラテン語]]、[[日本語]](リスニングあり)、[[韓国語]](リスニングあり)---外国籍留学希望者が母国語を受験して高得点を取ることなどを防ぐため各種の母国語規制がある。一般に母国語(日本からの受験者が日本語を受験、メキシコからの受験者がスペイン語を受験等)は、たとえ高得点を取っても大学側に評価されない。 |
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[[関数電卓]]の使用が許可されているため、多くの高校生がこれらを持ち込んで受験する。受験者の間ではグラフ表示が可能な関数電卓が必需品とされている。また[[上智大学]][[国際教養学部]]では一般受験する者にSATの受験を義務づけている。 |
2013年1月16日 (水) 08:16時点における版
SAT(エスエーティー、サット、Scholastic Assessment Test、大学入試)は、非営利の試験専門会社である「College Board」が主催するテストで、アメリカの大学入学時考慮する要素の一つである。SAT論理試験(SAT Reasoning Test:旧SATⅠ)とSAT科目別試験(SAT Subject Test:旧SATⅡ)の総称。
SATという略称は、本来Scholastic Aptitude Test(数学適性試験)であったが、1990年にScholastic Assessment Test(数学能力評価試験)に変わり、現在は略としてではなくSATそのものが名前に使われている。
概要
アメリカ合衆国の学校制度では、高校卒業までが義務教育期間である。しかし高校間の格差は大きいうえに、その成績評価は学校によって重み付けされるので、大学受験で高校の成績を重視するわけにはいかない。そこで、4,500校余りの高等教育機関からなる大学評議会が、全国的に同時に実施される標準テストを実施し、そのスコアで生徒の大学受験の合否を決定することになった。現在まで採用され続けている全米標準テストはこのSAT と ACT の二つである。
誰がどの大学で学問を修める学力があるかどうかを判定し、合否の基準にする目的で1901年に導入され、何度か大幅な改定がなされてきた。またそれに伴い呼称も変わっている。試験は1年間に7回実施され、繰り返し受験することが可能である。
同様のテストに、別団体が運営するACT (The American College Testing Program) があり、米国の大学進学には、SATかACTのいずれかのテストの点数の提出が義務づけられている。この点数は米国内で、T-Scoreとか、Deviation value と呼ばれている。Raw Score ではない。200点から800点で表示されるので正解率0でも0点とはされない。米国内のアメリカ人に対しても、米国外からの留学生に対しても平等に SAT か ACT の得点が要求される。SAT や ACT の自己得点を知らないと Common Application の記入が完成しないので大学受験申し込み自体ができない。
CIEE (国際教育交換協議会)での窓口業務は2005年6月に終了。現在は米国College Board での手続きとなっている。
テスト内容
- SAT(SAT I)
- 一般にSATと言えばこちらを指す。Critical Reading、Writing、Math が、それぞれ200点から800点の表示、合計2,400点満点で評価される。
- SAT Subject Tests(SAT II)
- SAT Subject Testsと呼ばれている科目別テスト。英語、歴史・社会学、数学、自然科学、語学の5分野・20科目の中から、一回の試験で最高3つまでを受験できる。各テストはSAT 同様の各200点から800点のスケールで評価される。通常、SAT Subject Tests は大学側が科目も指定している。
SAT (SAT I)
科目と解答形式
前述のとおり以下の3科目で試験を行う。各科目とも最高800点、最低200点の表示であり、合計すると最高2,400点、最低600点である。各科目ともマークシートで解答し、Writingの小論文は解答用紙に鉛筆で記入する。
- Critical Reading
- 3つのセクションがあり、25分セクションが2回、20分セクションが1回行われる。空欄補充(Sentence Completions)、読解(Passage-based Reading)がある。
- Writing
- 小論文(Short Essay)が25分、文法や解釈にまつわる多岐選択問題(Multiple-choice)が10分セクションと25分セクションにて行われる。
- Mathematics
- 3つのセクションがあり、25分セクションが2回、20分セクションが1回行われる。多岐選択問題(Multiple-choice)と短答問題(Student-produced responses)がある。
試験方法
全部で10個のセクションがあり、以下のように進行する。
- Section1 Writing・小論文(25分)
- Section2~7 25分セクション
- Section8~9 20分セクション
- Section10 Writing・多岐選択問題(10分)
Section2~9の試験順は受験者によって異なり、個別に指定された順に行う。また、隣り合う受験者と同じ時間に同じ問題を受けないように配慮される。なお、25分セクションの中に必ず1つ余分なダミーのセクションが含まれていて、そのセクションの解答は研究用以外に利用されず、成績にも含めない。どのセクションがダミーのセクションなのか受験者には伝えられない。
SAT(II) Subject Tests
大学が指定した科目を選択して受験する。各科目とも試験時間は60分で、200点から800点の表示。多岐選択式のマークシート方式である。語学のリスニングは問題用CDを持参のCDプレーヤーで再生する。
- 英語:文学
- 歴史・社会学:米国史、世界史
- 数学:数学レベル1、数学レベル2
- 自然科学:生物、化学、物理
- 語学:中国語(リスニングあり)、フランス語、フランス語(リスニングあり)、ドイツ語、ドイツ語(リスニングあり)、スペイン語、スペイン語(リスニングあり)、現代ヘブライ語、イタリア語、ラテン語、日本語(リスニングあり)、韓国語(リスニングあり)---外国籍留学希望者が母国語を受験して高得点を取ることなどを防ぐため各種の母国語規制がある。一般に母国語(日本からの受験者が日本語を受験、メキシコからの受験者がスペイン語を受験等)は、たとえ高得点を取っても大学側に評価されない。
その他
関数電卓の使用が許可されているため、多くの高校生がこれらを持ち込んで受験する。受験者の間ではグラフ表示が可能な関数電卓が必需品とされている。また上智大学国際教養学部では一般受験する者にSATの受験を義務づけている。
関連項目
- 日本・大学入試センター試験
- 韓国・大学修学能力試験
- 中国・全国普通高等学校招生入学考試(高考)
- 台湾・大学学科能力測験(学測)