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姓の「ライシュ」('''Reich''')は[[フランス語]]表記で、[[ドイツ語]]では「ライヒ」と表記される。 |
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*Rhodes Scholarshipを得て[[オクスフォード大学]]で哲学、政治学、経済学を勉強する。 |
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*1973年~1974年 the First Circuit控訴裁判所の首席裁判官Judge Frank M. Coffinの法律事務官として働く。 |
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⚫ | 1991年に発表した ''{{lang|en|The Work of Nations: Preparing Ourselves for 21st Century Capitalism}}'' (邦訳『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ』)で、アメリカの富の大部分は人口における二割にすぎない「'''シンボリック・アナリスト'''」なる階層のものとなり、それ以外の階層である「対人サービス業者」「ルーティン肉体労働者」との断絶が激しくなるとの見通しを発表して、[[格差社会]]の到来を予言した。なお、シンボリック・アナリストとは、「象徴分析者」と和訳できるが、[[知識労働者]]と同じような意味である。問題を発見し、必要な人材、モノ、資金、情報などを集め、問題を解決する、という行動パターンで富を得る人たちである。 |
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==主な業績== |
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==著書== |
==著書== |
2013年1月5日 (土) 09:35時点における版
ロバート・ライシュ | |
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22nd アメリカ合衆国労働長官 | |
任期 1993年1月20日 – 1997年1月20日 | |
大統領 | ビル・クリントン |
前任者 | リン・マーティン |
後任者 | アレクシス・ハーマン |
個人情報 | |
生誕 | ロバート・ライシュ 1946年6月24日(77歳) ペンシルヴァニア州, スクラントン |
政党 | 民主党 |
配偶者 | クレア・ダルトン |
子供 | サムとアダム |
出身校 | ダートマス・カレッジ オックスフォード大学 イェール・ロースクール |
専業 | 政治経済学者, 教授, 著述家, テレビ・ラジオ解説者 |
ロバート・バーナード・ライシュ(英語: Robert Bernard Reich, 1946年6月24日 - )は、アメリカ合衆国の元労働長官、経済学者、文筆家、カリフォルニア大学バークレー校公共政策大学院教授。これまで、ハーバード大学ケネディスクール教授、ブランダイス大学社会政策大学院教授を歴任している。
姓の「ライシュ」(Reich)はフランス語表記で、ドイツ語では「ライヒ」と表記される。
略歴
- 1946年 ペンシルヴァニア州スクラントンに生まれる(フランスにいた東欧系ユダヤ人の血を引く家庭に生まれた)。
- ニューヨーク州クロスリバーのジョン・ジェイ・ハイスクールに通う。
- 1968年 ダートマス・カレッジを卒業する(A.B.、Summa cum laude)。
- Rhodes Scholarshipを得てオクスフォード大学で哲学、政治学、経済学を勉強する。
- イェール・ロースクールで法務博士(J.D.)を得る(イェール大学では、ビル・クリントン、ヒラリー・クリントン、リチャード・ブルメンソールらがクラスメートであった)。
- 1973年~1974年 the First Circuit控訴裁判所の首席裁判官Judge Frank M. Coffinの法律事務官として働く。
- 1974年~1976年 U.S.法務次官ロバート・ボークの次官補として働く(この間、ジェラルド・フォード大統領のためにも働いたことになる)。
- 1977年 ジミー・カーター大統領から連邦通商委員会政策計画スタッフの管理者に指名される 。
- 1980年~1992年 ハーバード大学ジョン・F・ケネディ政治スクールで教える。
- 1993年~1997年 ビル・クリントン大統領のもとで労働長官となる。
- ブランダイス大学とヘラー・スクール・フォー・ソーシャル・ポリシー・アンド・マネージメント大学院を教える。
- カリフォルニア大学バークレー校のゴールドマン・スクール・オブ・パブリック・ポリシーの教授(Chancellor's Professor of Public Policy)となる。
主な業績
- クリントン政権下の1993年から1997年に第32代労働長官を務めた。
- 1991年に発表した The Work of Nations: Preparing Ourselves for 21st Century Capitalism (邦訳『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ』)で、アメリカの富の大部分は人口における二割にすぎない「シンボリック・アナリスト」なる階層のものとなり、それ以外の階層である「対人サービス業者」「ルーティン肉体労働者」との断絶が激しくなるとの見通しを発表して、格差社会の到来を予言した。なお、シンボリック・アナリストとは、「象徴分析者」と和訳できるが、知識労働者と同じような意味である。問題を発見し、必要な人材、モノ、資金、情報などを集め、問題を解決する、という行動パターンで富を得る人たちである。
著書
- 2007: Supercapitalism: The Transformation of Business, Democracy, and Everyday Life ISBN 0-307-26561-7
- 邦訳:雨宮寛・今井章子訳『暴走する資本主義』東洋経済新報社 2008年 ISBN 978-4492443514
- 2004: Reason: Why Liberals Will Win the Battle for America ISBN 1-4000-7660-9
- 邦訳:石塚雅彦訳『アメリカは正気を取り戻せるか―リベラルとラドコンの戦い』東洋経済新報社 2004年 ISBN 978-4492222546
- 2002: I'll Be Short: Essentials for a Decent Working Society ISBN 0-8070-4340-0
- 2000: The Future of Success: Working and Living in the New Economy ISBN 0-375-72512-1
- 邦訳:清家篤訳『勝者の代償―ニューエコノミーの深淵と未来』東洋経済新報社 2002年 ISBN 978-4492222232
- 1997: Locked in the Cabinet ISBN 0-375-70061-7
- 1991: The Work of Nations: Preparing Ourselves for 21st Century Capitalism ISBN 0-679-73615-8
- 邦訳:中谷巌訳『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ—21世紀資本主義のイメージ』ダイヤモンド社 1991年 ISBN 978-4478210185
- 1990: Public Management in a Democratic Society ISBN 0-13-738881-0
- 1988: The Power of Public Ideas (editor) ISBN 0-674-69590-9
- 1989: The Resurgent Liberal: And Other Unfashionable Prophecies ISBN 0-8129-1833-9
- 1987: Tales of a New America: The Anxious Liberal's Guide to the Future ISBN 0-394-75706-8
- 1985: New Deals: The Chrysler Revival and the American System (John Donahue との共著) ISBN 0-14-008983-7
- 1983: The Next American Frontier ISBN 0-8129-1067-2
- 邦訳:竹村健一訳『ネクスト・フロンティア』三笠書房 2000年 ISBN 978-4837953821
- 1982: Minding America's Business: The Decline and Rise of the American Economy (Ira Magaziner との共著) ISBN 0-394-71538-1
関連項目
- 竹村健一:『シンボル・アナリストの時代』なる著書で「シンボリック・アナリスト」についてのライシュの考え方を紹介した。
- 勝間和代:『10年後あなたの本棚に残るビジネス書100』(神田昌典との共著)のなかで、愛読書としてライシュの本を挙げている。
- 栗本慎一郎:『大転換の予兆』『成り行き大国ニッポン』などの著書で、「シンボリック・アナリスト」に注目している。