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[[File:Ariane 5 launch pad.jpg|thumb|240px|ELA3発射施設。4つのタワーは避雷針である。]]
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'''ギアナ宇宙センター'''(Guiana Space Centreまたは、Centre Spatial Guyanais (CSG))は[[フランス領ギアナ]] [[クールー (フランス領ギアナ)|クールー]]にある[[フランス国立宇宙センター]]の[[射場|ロケット発射基地]]。主に[[欧州宇宙機関]]や[[アリアンスペース]]社などが利用している。基地は[[赤道]]の北、約500km、北緯5度3分と低緯度にあり、[[人工衛星]]の打ち上げには適した位置にある。
'''ギアナ宇宙センター'''(Guiana Space Centreまたは、Centre Spatial Guyanais (CSG))は[[フランス領ギアナ]]の[[クールー (フランス領ギアナ)|クールー]]にある[[フランス国立宇宙センター]]の[[射場|ロケット発射基地]]。主に[[欧州宇宙機関]]や[[アリアンスペース]]社などが利用している。基地は[[赤道]]の北、約500km、北緯5度3分と低緯度にあり、[[人工衛星]]の打ち上げには適した位置にある。


[[1960年代]]初頭[[フランス]]は[[アルジェリア]]で[[ロケット]]の発射試験を行っていたが、アルジェリアの独立に伴い、そこでの試験を中止した。[[1964年]]にクールーをロケット発射基地として選定した。基地は[[1968年]]から稼動し、最初の打ち上げは[[4月9日]]のことである。欧州宇宙機関は[[1975年]]の設立時より、ここを使用している。
[[1960年代]]初頭[[フランス]]は[[アルジェリア]]の[[アマギール]]で[[ロケット]]の発射試験を行っていたが、アルジェリアの独立に伴い、そこでの試験を中止した。[[1964年]]にクールーをロケット発射基地として選定した。基地は[[1968年]]から稼動し、最初の打ち上げは[[4月9日]]のことである。欧州宇宙機関は[[1975年]]の設立時より、ここを使用している。


基地の設備としては、ロケット発射基地として完備しており、人工衛星組み立て棟や固体燃料工場もある。1968年より複数の打ち上げ施設が建設されている。例えば、[[アリアン1|アリアン1ロケット]]の[[ELA-1]]は1975年から建設が開始され、[[1979年]]に初打ち上げを行っている。ELA-1は[[1989年]]まで使用され、その後、解体された。[[アリアン4]]用の打ち上げ施設である[[ELA-2]]は、[[1986年]]から[[2003年]]まで使用され、2011年9月に爆破解体された<ref>{{cite news | title =Le portique mobile des Ariane 4 démantelé| url=http://image-cnes.fr/6-silence-on-lance/le-portique-mobile-des-ariane-4-demantele/| publisher = CNES | accessdate = 2012-1-21}}</ref>
基地の設備としては、ロケット発射基地として完備しており、人工衛星組み立て棟や固体燃料工場もある。1968年より複数の打ち上げ施設が建設されている。例えば、[[アリアン1|アリアン1ロケット]]の[[ELA-1]]は1975年から建設が開始され、[[1979年]]に初打ち上げを行っている。ELA-1は[[1989年]]まで使用され、その後、解体された。[[アリアン4]]用の打ち上げ施設である[[ELA-2]]は、[[1986年]]から[[2003年]]まで使用され、2011年9月に爆破解体された<ref>{{cite news | title =Le portique mobile des Ariane 4 démantelé| url=http://image-cnes.fr/6-silence-on-lance/le-portique-mobile-des-ariane-4-demantele/| publisher = CNES | accessdate = 2012-1-21}}</ref>
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2012年1月21日 (土) 15:21時点における版

ギアナ宇宙センターの地図
ELA3発射施設。4つのタワーは避雷針である。
ELA3発射施設の地図

ギアナ宇宙センター(Guiana Space Centreまたは、Centre Spatial Guyanais (CSG))はフランス領ギアナクールーにあるフランス国立宇宙センターロケット発射基地。主に欧州宇宙機関アリアンスペース社などが利用している。基地は赤道の北、約500km、北緯5度3分と低緯度にあり、人工衛星の打ち上げには適した位置にある。

1960年代初頭、フランスアルジェリアアマギールロケットの発射試験を行っていたが、アルジェリアの独立に伴い、そこでの試験を中止した。1964年にクールーをロケット発射基地として選定した。基地は1968年から稼動し、最初の打ち上げは4月9日のことである。欧州宇宙機関は1975年の設立時より、ここを使用している。

基地の設備としては、ロケット発射基地として完備しており、人工衛星組み立て棟や固体燃料工場もある。1968年より複数の打ち上げ施設が建設されている。例えば、アリアン1ロケットELA-1は1975年から建設が開始され、1979年に初打ち上げを行っている。ELA-1は1989年まで使用され、その後、解体された。アリアン4用の打ち上げ施設であるELA-2は、1986年から2003年まで使用され、2011年9月に爆破解体された[1]


2012年初め時点の打ち上げ施設としては1996年使用開始のアリアン5用のELA-3の他、ヴェガロケット用の打ち上げ施設(ELV、ELA-1を再度建設:2012年初めから使用開始予定)と、ソユーズロケットの打ち上げ施設(ELS:2011年末から使用開始)が新たに建設された。

参考資料