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* 棒には「あたり」「はずれ」の[[焼き印]]が押されたものもあり、「あたり」が出るともう一本アイスキャンディーがもらえるという売り方がされることもある。
* 棒には「あたり」「はずれ」の[[焼き印]]が押されたものもあり、「あたり」が出るともう一本アイスキャンディーがもらえるという売り方がされることもある。
* 商品によっては、棒が2本刺してあり、2等分でき、2人で分けて食べたり、ひとりで2本食べたりして楽しめるものもある。
* 商品によっては、棒が2本刺してあり、2等分でき、2人で分けて食べたり、ひとりで2本食べたりして楽しめるものもある。

2011年7月14日 (木) 12:26時点における版

緑色のアイスキャンディー

アイスキャンディーは、状の氷菓。「アイスキャンディー」は和製英語で、他にアイスキャンデーアイスバーとも呼ばれる。沖縄ではアイスケーキーとも呼ぶ。若年層には略語から派生した「アイス」と呼ばれることが多く、アイスキャンディー等の呼び名はあまり聞かれなくなった。

英語ではアイスポップ(ice pop)という名称が正しいが、登録商標ポップシクル(Popsicle)が一般的である。

製法

果汁牛乳などに、砂糖などの甘味料香料着色料固形原料などを加えて、円筒形もしくは直方体の型に流し入れ、長軸方向の中央部に木製またはプラスチック製の棒を差し入れて凍らせたもの。固形の原料としては、果肉小豆緑豆あんなどが使われる。凍らせたあとで、溶かしたチョコレートアーモンドクリームなどに漬けて、表面を覆う場合もある。

果実バナナスイカなど)そのものに棒を差し、凍らせた菓子は、一般にアイスキャンディーとは呼ばれない。

販売方法

アイスクリームに比べ、より安価・簡単につくれ、また屋外での飲食に便利な形状から、夏の野外での小売がさかんに行われた。氷旗を立てたクーラーボックス自転車に載せ、カランカランと手でを鳴らす「アイスキャンディー売り」は、かつてどこにでも見られた夏の風物詩だった。人出の多いビーチ公園などでは、今も見かけられる。

小売店の軒先に電気式の保冷庫が置かれるようになると、最も身近な氷菓子となる。中でもコストを抑えて安価に造られたものは、駄菓子として子供達の間に定着した。

  • 棒には「あたり」「はずれ」の焼き印が押されたものもあり、「あたり」が出るともう一本アイスキャンディーがもらえるという売り方がされることもある。
  • 商品によっては、棒が2本刺してあり、2等分でき、2人で分けて食べたり、ひとりで2本食べたりして楽しめるものもある。

これらは子供達が楽しめるよう、工夫されたものである。

現在、氷菓子の加工技術の向上によって、他にも安価で多様な形態の氷菓子が供されており、かつて程ではなくなったが、低価格帯で根強い人気商品として、今も広く販売されている。

歴史

1905年サンフランシスコの11歳の少年フランク・エパーソンが発明した[1]。寒いある日、彼はジュースストローを挿したまま外に放置してしまった。するとジュースが凍ってキャンディーのようになった。これがアイスキャンディーとなった。

日本では大正時代に現れた。当時、日本が統治していた台湾にもいち早く伝えられ、暑い気候の中で人気を博した。台湾語では「枝仔冰」(キーアーペン)と呼ばれ、小豆バーなどの懐かしいタイプのものも根強い人気がある。

隠語

貸金業者サラ金ヤミ金など)を指す隠語として用いられることがある。氷菓子(こおりがし)と高利貸し(こうりがし)が同じ発音であることに依る。明治時代の小説金色夜叉に、高利貸しを「アイス」と呼ぶ記載がある。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク