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2010年11月9日 (火) 08:03時点における版
ISUワールドカップは、国際スケート連盟(ISU)が主催するスピードスケートの大会の総称である。毎年9-12月から3月にかけて、世界各国を転戦する。各々のレースは単独大会として行われ、なおかつ各距離各レースの順位点(W杯ポイント)の合計をもって、各距離ごとにシーズン総合チャンピオンが決められる。
1000mまでの短距離大会と、1500m以上の中長距離大会に大きくカテゴリー分けされ、基本的に2系統で運営されているが、例年、両カテゴリーの競技を実施する全距離大会も開かれている。
このワールドカップの年間最終順位が、オリンピックや世界距離別選手権の出場権獲得の最重要要素となる。
実施種目
男子(短距離)100m・500m・1000m(中長距離)1500m・5000m・10000m・チームパシュート
女子(短距離)100m・500m・1000m(中長距離)1500m・3000m・5000m・チームパシュート
ただし、すべての大会で全種目が行われるわけではない。また、W杯ポイントの計算上、男子5000mと10000m、女子3000mと5000mは、それぞれ合算される。
さらに、参加選手数によってはクラス分けがなされ(ディビジョンA・B)、成績によって大会やレースごとに昇格および降格がある。その際、W杯優勝は、あくまでディビジョンAでの第1位選手を指す。
歴代優勝記録
男子の最多優勝は、ジェレミー・ウォザースプーン(カナダ)の67勝、女子はグンダ・ニーマン=シュティルネマン(ドイツ)の97勝。日本選手では、男子が清水宏保の35勝(世界4位)、女子が岡崎朋美の12勝(同17位タイ)が歴代最多となっている。
過去、シーズン総合チャンピオンとなった日本選手と種目は以下の通り。
- 1989/1990シーズン 橋本聖子(女子1000m)
- 1991/1992シーズン 島崎京子(女子500m)
- 1994/1995シーズン 清水宏保(男子500m)・宮部行範(男子1000m)
- 1995/1996シーズン 堀井学(男子500m)・野明弘幸(男子1500m)
- 1996/1997シーズン 清水宏保(男子500m)・堀井学(男子1000m)
- 2000/2001シーズン 清水宏保(男子500m)
- 2003/2004シーズン 新谷志保美(女子100m)
- 2004/2005シーズン 大菅小百合(女子100m)・女子チームパシュート
- 2005/2006シーズン 及川佑(男子100m)
- 2006/2007シーズン 及川佑(男子100m)
2006/2007シーズンの総合チャンピオンと日本選手最高位
種目 | 総合チャンピオン(国) 勝利数 | 日本選手最高位 |
---|---|---|
男子 | ||
100m(全4戦) | 及川佑(日本) 3勝 | |
500m(全12戦) | タッカー・フレデリクス(アメリカ) 2勝 | 長島圭一郎が2位(4勝) |
1000m(全10戦) | エルベン・ベンネマルス(オランダ) 1勝 | 小原唯志が16位 |
1500m(全6戦) | エルベン・ベンネマルス(オランダ) 2勝 | 杉森輝大が30位 |
5000/10000m(全6戦) | スベン・クラマー(オランダ) 5勝 | 平子裕基が12位 |
チームパシュート(全3戦) | オランダ 2勝 | 日本は6位 |
女子 | ||
100m(全4戦) | ジェニー・ボルフ(ドイツ) 2勝 | 大菅小百合が4位 |
500m(全12戦) | ジェニー・ボルフ(ドイツ) 4勝 | 大菅小百合が4位 |
1000m(全10戦) | キアラ・シミオナート(イタリア) 3勝 | 吉井小百合が8位 |
1500m(全6戦) | イレイン・ブスト(ドイツ) 2勝 | 田畑真紀が11位 |
3000/5000m(全6戦) | マルティナ・サブリコワ(チェコ) 3勝 | 田畑真紀が11位 |
チームパシュート(全3戦) | オランダ 1勝 | 日本は5位 |
2007/2008シーズンの総合チャンピオンと日本選手最高位
この節の加筆が望まれています。 |
2008/2009シーズンの総合チャンピオンと日本選手最高位
この節の加筆が望まれています。 |
日本での放送について
2005/06まではフジテレビが放映権を持ち、主にフジテレビ739で中継を行っていた。
2006/07以降はテレビ朝日が放映権を獲得。主にテレ朝チャンネルで中継している。