「勅撰集」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
頭痛 (会話 | 投稿記録)
Cat
Sheepech (会話 | 投稿記録)
加筆推敲
1行目: 1行目:
'''勅撰集'''(ちょくせんしゅう)は帝王の命によって編纂された書物、もしくは帝王が記した書物のうち特に公式のものとして認められているものを指す。
'''勅撰集'''(ちょくせんしゅう)は帝王([[日本国|日本]]においては[[天皇]]や[[大乗天皇|上皇]])の命によって編纂された書物、もしくは帝王が記した書物のうち特に公式のものとして認められているものを指す。

勅撰集に対して帝王の命によらずに編纂されたものを'''私撰集'''(しせんしゅう)と呼ぶ。


== 日本の勅撰集 ==
== 日本の勅撰集 ==
*漢詩集
:[[凌雲集]]
:[[文華秀麗集]]
:[[経国集]]


日本においては単に勅撰集と言った場合、[[和歌]]の歌集([[和歌集]])のうち勅撰によるもの、すなわち[[勅撰和歌集]]を指すことが多いが、和歌に限らず[[漢詩]]、[[連歌]]、[[俳諧]]などに対しても用いられる。
*和歌集

:[[二十一代集]]
勅撰和歌集は[[延喜]]5年([[905年]])成立の『[[古今和歌集]]』に成立したのに始まり、その後[[永享]]11年([[1439年]])成立の『[[新続古今和歌集]]』まで21集が作られた。総称して「'''二十一代集'''」という。さらに准勅撰和歌集として『[[新葉和歌集]]』がある。
{{勅撰集}}

*準勅撰集
勅撰漢詩集としては『[[凌雲集]]』、『[[文華秀麗集]]』、『[[経国集]]』がある。また准勅撰の連歌集には『[[菟玖波集]]』、『[[新撰菟玖波集]]』がある。
:和歌
::[[新葉和歌集]]
:連歌
::[[菟玖波集]]
::[[新撰菟玖波集]]


== 中国の勅撰集 ==
== 中国の勅撰集 ==
24行目: 18行目:
== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
*[[丸谷才一]] 『日本文学史早わかり』
*[[丸谷才一]] 『日本文学史早わかり』

{{勅撰集}}


{{DEFAULTSORT:ちよくせんしゆう}}
{{DEFAULTSORT:ちよくせんしゆう}}

2010年4月20日 (火) 06:16時点における版

勅撰集(ちょくせんしゅう)は、帝王(日本においては天皇上皇)の命によって編纂された書物、もしくは帝王が記した書物のうち特に公式のものとして認められているものを指す。

勅撰集に対して帝王の命によらずに編纂されたものを私撰集(しせんしゅう)と呼ぶ。

日本の勅撰集

日本においては単に勅撰集と言った場合、和歌の歌集(和歌集)のうち勅撰によるもの、すなわち勅撰和歌集を指すことが多いが、和歌に限らず漢詩連歌俳諧などに対しても用いられる。

勅撰和歌集は延喜5年(905年)成立の『古今和歌集』に成立したのに始まり、その後永享11年(1439年)成立の『新続古今和歌集』まで21集が作られた。総称して「二十一代集」という。さらに准勅撰和歌集として『新葉和歌集』がある。

勅撰漢詩集としては『凌雲集』、『文華秀麗集』、『経国集』がある。また准勅撰の連歌集には『菟玖波集』、『新撰菟玖波集』がある。

中国の勅撰集

参考文献