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炎症性腸疾患

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
炎症性腸疾患
概要
診療科 消化器学
分類および外部参照情報
DiseasesDB 31127
eMedicine med/1169 emerg/106 oph/520
MeSH D015212

炎症性腸疾患(えんしょうせいちょうしっかん、: inflammatory bowel diseaseIBD)とは、主として消化管に炎症をおこす慢性疾患の総称で、潰瘍性大腸炎: ulcerative colitis、略:UC)、クローン病: Crohn's disease、略:CD)の2疾患からなる。

感染腸炎とは違い、この二疾患は主に自己免疫的な機序によると考えられている慢性疾患。治療はメサラジンに代表されるサリチル酸製剤、インフリキシマブに代表される抗TNF-α抗体、副腎皮質ステロイドなどを用いて寛解に導き、刺激の多い食事を控えて寛解を維持するという点で共通している。

感染性腸炎のカンピロバクター腸炎サルモネラ腸炎アメーバ赤痢(アメーバ性大腸炎)は間違いやすく、中でもカンピロバクター腸炎の鑑別は難しく、内視鏡検査、培養検査、抗体検査が併用される[1]

脚注

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  1. ^ 大川清孝、青木哲哉、上田渉 ほか、「非定型的炎症性腸疾患―診断と経過 炎症性腸疾患と鑑別困難な感染性腸炎の診断と経過―潰瘍性大腸炎との鑑別を中心に」 『胃と腸』(2006/5/25) 41巻6号、p.959-970、doi:10.11477/mf.1403100616

関連項目

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外部リンク

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