渡邉奏太

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渡邉 奏太
わたなべ そうた
Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム 渡邉 奏太
ラテン文字 Sota Watanabe
愛称 そうた
国籍 日本の旗 日本
競技 陸上競技
種目 長距離種目
所属 サンベルクス
生年月日 (1998-03-08) 1998年3月8日(26歳)
出身地 日本の旗 日本静岡県富士市
身長 165cm
体重 50kg
自己ベスト
3000m 8分12秒49(2017年)
5000m 13分38秒83(2022年)
10000m 28分59秒77(2016年)
ハーフマラソン 1時間03分09秒(2017年)
獲得メダル
男子 陸上競技
アジアジュニア選手権大会
2016 ベトナム 10000m
世界大学クロスカントリー選手権
2018 ザンクトガレン 団体
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渡邉 奏太(わたなべ そうた) は、静岡県富士市出身の陸上競技選手。専門は長距離種目静岡県立吉原工業高等学校東洋大学卒業。サンベルクス陸上部所属。

来歴・人物[編集]

吉原工業高校時代には、福岡国際クロスカントリー大会のジュニアの部で優勝するなど多くの大会で活躍した。2016年、東洋大学経済学部に進学した[1]。同期に相澤晃がいる[1]

入学直後の4月、兵庫リレーカーニバル・アシックスチャレンジ10000mでは28分59秒77で10位となった[2]。6月上旬にベトナムホーチミン市で開催された第17回アジアジュニア陸上競技選手権大会でも10000mに出場し、31分23秒93の記録で優勝した[3]

学生駅伝デビューとなった第28回出雲駅伝は4区を担当するが、3区の服部弾馬が3人抜きで作った勢いには乗れず7位から9位に後退。区間12位と苦戦し監督の期待に応えられなかった。第48回全日本大学駅伝では5区を担当し、7位から5位に順位を押し上げる走りを見せた。第93回箱根駅伝では16人のエントリーメンバーに入ることはできなかった。

2年次の第29回出雲駅伝では最終6区を務めるも脱水症状に陥り、3位から5位に後退した。しかし第49回全日本大学駅伝では2区で区間2位の好走。1区の相澤からトップでタスキを受けると工藤有生駒澤大学)らと先頭集団を形成し、最後は工藤に13秒差をつけトップを守る。チームは5区まで首位を快走した。第94回箱根駅伝では7区を務め区間3位と健闘したものの、前を行く林奎介青山学院大学)が区間新記録を樹立する独走劇を演じたために、優勝争いに決着をつけられる格好となった。

3年次、4月の日体大記録会5000mで自己ベストを記録。しかしその後は故障に悩まされ、第50回全日本大学駅伝では5区にエントリーされたものの当日変更。第30回出雲駅伝・第95回箱根駅伝はメンバーから外れた。冬に足首の手術を決断。

4年次の秋までリハビリに専念し、第51回全日本大学駅伝で実戦に復帰。1区を務め集団を積極的に引っ張る走りでトップと16秒差の区間6位にまとめた。第96回箱根駅伝では4区を務めたが、序盤から足首に痛みが出てペースを上げられず10位から14位に後退。よもやの区間最下位に終わった[4]

サンベルクス入社初年度の第61回東日本実業団駅伝では6区区間4位と復活を遂げる走りで、チームのニューイヤー駅伝出場に貢献。第65回ニューイヤー駅伝では1区を務めトップと10秒差の区間8位と健闘した。この大会ではスタート前のチーム紹介の際、渡邉のベンチコートに「カニ返して」と大書きされていたことが話題となった[5]

自己ベスト[編集]

種目 記録 大会 備考
3000m 8分12秒49 2017年4月8日 関東私学六大学対校選手権大会
5000m 13分43秒71 2018年4月22日 日体大長距離記録会
10000m 28分59秒77 2016年4月23日 兵庫リレーカーニバル
ハーフマラソン 1時間03分09秒 2017年2月5日 神奈川マラソン

戦績・記録[編集]

主な戦績[編集]

大会 種目 順位 記録 備考
2015 第3回全国高等学校陸上競技選抜大会 10000m 8位 30分15秒80
2016 第21回全国都道府県対抗駅伝競走大会 4区(5.0km) 区間9位 14分34秒
クロスカントリー日本陸上選手権 ジュニア(8km) 優勝 24分19秒[6]
東京六大学対抗陸上競技大会 5000m 2位 14分27秒79
兵庫リレーカーニバル 10000m 10位 28分59秒77 自己ベスト、自身初28分台
関東インカレ 13位 29分48秒38
アジアジュニア陸上競技選手権大会 優勝 31分23秒93 大学入学後初優勝
平成国際大学長距離記録会 5000m 1着 14分16秒56
2017 神奈川マラソン ハーフマラソン 10位 1時間03分09秒 初挑戦記録
2018 世界大学クロスカントリー選手権 9km 4位 30分39秒3 日本団体銀メダル[7]

学生三大駅伝[編集]

学年 出雲駅伝 全日本大学駅伝 箱根駅伝
1年生
(2016年度)
第28回
4区-区間12位
18分40秒
第48回
5区-区間7位
35分40秒
第93回
不出場
2年生
(2017年度)
第29回
6区-区間11位
31分55秒
第49回
2区-区間2位
38分29秒
第94回
7区-区間3位
1時間04分52秒
3年生
(2018年度)
第30回
不出場
第50回
不出場
第95回
不出場
4年生
(2019年度)
第31回
不出場
第51回
1区-区間6位
28分05秒
第96回
4区-区間20位
1時間06分05秒

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b [陸上競技関カレ特集第3弾 長距離部門 4年生トリオを軸に大量得点獲得だ!] - 東洋大学スポーツ新聞2016年5月17日
  2. ^ 第64回兵庫リレーカーニバル アシックスチャレンジ結果 関颯人(東海大)が学生首位 - The RUN(2016年4月24日)
  3. ^ 【大会結果】第17回アジアジュニア陸上競技選手権大会 - 東洋大学 スポーツ
  4. ^ 東洋大箱根10位で途切れた「伝統」 酒井俊幸監督「一からチームを作り直す」”. 2021年9月3日閲覧。
  5. ^ 駅伝選手が魂の叫び「カニ返して」! テレビ画面ごしに送った謎のメッセージの結末”. 2021年9月3日閲覧。
  6. ^ 決勝一覧”. jaaf. 2018年4月8日閲覧。
  7. ^ Men's individual”. fisu. 2018年4月8日閲覧。