津田秀夫

津田 秀夫（つだ ひでお、1918年6月15日 - 1992年11月15日)は、日本の歴史学者。東京教育大学名誉教授。専攻は近世史で、社会経済史、教育史などの分野にもとりくんだ。

経歴

大阪府西成郡今宮町（現・大阪市西成区）出身。1942年東京文理科大学卒業後、岐阜県中津農林学校教諭となるが、入営・召集のため休職、1946年に復員。

大阪第一師範学校勤務、大阪学芸大学講師、東京教育大学講師を経て、1953年より東京教育大学助教授。1962年「封建経済政策の展開と市場構造」で東京教育大学文学博士。1974年東京教育大学教授、1978年退官、名誉教授、関西大学教授。1989年定年退職後、関西大学大学院文学研究科講師を務める。

1992年11月15日、膵臓癌のため死去。

著書

• 『江戸時代の三大改革』弘文堂 アテネ文庫 1956
• 『日本史総合研究』法文社 1956
• 『真説日本歴史 第8 (庶民の勃興)庶民の抬頭の示す意味』雄山閣出版 1960
• 『封建経済政策の展開と市場構造』御茶の水書房 1961
• 『封建社会解体過程研究序説』塙書房 1970
• 『日本の歴史 22 天保改革』小学館 1975
• 『近世民衆教育運動の展開 含翠堂にみる郷学思想の本質』御茶の水書房 1978
• 『幕末社会の研究』柏書房 1978
• 『近世民衆運動の研究』三省堂 1979
• 『史料保存と歴史学』三省堂 1992

共編著

• 『日本歴史 シンポジウム 13 幕藩制の動揺』司会 学生社 1974
• 『解体期の農村社会と支配』編 校倉書房 1978
• 『近世国家の解体と近代』編 塙書房 1979
• 『近世国家の展開』編 塙書房 1980
• 『近世国家の成立過程』編 塙書房 1982
• 『近世国家と明治維新』編 三省堂 1989
• 『図説日本の歴史 27 図説大阪府の歴史』責任編集 河出書房新社 1990
• 『コンサイス日本人名事典』三省堂編修所編 上田正昭,永原慶二,藤井松一,藤原彰共監修 三省堂 1990

記念論文集

• 『封建社会と近代 津田秀夫先生古稀記念』同朋舎出版 1989