松永文庫
松永文庫 | |
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施設情報 | |
愛称 | 松永文庫 |
専門分野 | 映画・芸能資料館の展示 |
収蔵作品数 | 5万点以上 |
来館者数 | 約10万人(2018年時点)[1] |
管理運営 | 北九州市 |
開館 | 2009年11月 |
所在地 |
〒801-0841 福岡県北九州市門司区西海岸1-3-5 旧大連航路上屋内 |
位置 | 北緯33度56分36.5秒 東経130度57分26.7秒 / 北緯33.943472度 東経130.957417度座標: 北緯33度56分36.5秒 東経130度57分26.7秒 / 北緯33.943472度 東経130.957417度 |
アクセス |
JR鹿児島本線門司港駅から徒歩5分 関門連絡船門司港桟橋から徒歩4分 |
外部リンク | 公式サイト |
プロジェクト:GLAM |
松永文庫(まつながぶんこ)は、福岡県北九州市門司区の旧大連航路上屋内にある映画・芸能資料館。正式名称は北九州市立映画・芸能資料館「松永文庫」。大正期から現在まで、約100年におよぶ映画資料等5万点超を所蔵する資料館である。松永武による私設図書館として開館し、2009年(平成21年)からは北九州市が運営を担っている。
歴史
[編集]自宅での公開(1997年~2009年)
[編集]松永武(まつながたけし、1935年 - 2018年10月14日)は福岡県門司市出身であり、19歳の時に映画監督になるべく京都市に向かった。その後は北九州市門司区長谷に居住し、海運関係の仕事を行いながら、趣味として映画・芸能関係の資料を収集していた。定年退職後の1997年(平成9年)10月、自宅を改装して私設図書館の松永文庫を開館させ、映画・芸能関連の資料を公開した[2]。
門司市民会館時代(2009年~2013年)
[編集]高齢の松永は個人での資料整理や保存が難しくなり、2009年(平成21年)11月には全ての資料を北九州市に寄贈した。北九州市は門司区老松町の門司市民会館に資料館「松永文庫」を設け、北九州市による文化施設として一般公開した[3]。市立化に際して北九州市立文学館館長の佐木隆三は、「門司港レトロ地区にはコアになるものがなかった気がするが、これで魂が入ったと思う」と評している[1]。
旧大連航路上屋時代(2013年~)
[編集]2013年(平成25年)7月、門司港レトロに旧大連航路上屋が開館し、「松永文庫」は門司市民会館から旧大連航路上屋に移転した。この際には資料整理と研究を行う学芸員が配置された。
2016年(平成28年)5月、松永武は第25回日本映画批評家大賞特別賞を受賞した[4]。2017年(平成29年)、松永武は文化庁地域文化功労者表彰を受けた[5]。
松永武は肺癌を患い、2018年(平成30年)10月14日に門司区内の病院で死去した[5]。
展示
[編集]定期的に企画展を開催しているほか、マンスリーシアターという上映会を開催している。
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映画・芸能関連書籍
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カーボン式35mm映写機(愛知県足助町 足助劇場)
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カーボン式35mm映写機(岡山県和気町 富士映劇)
受賞
[編集]- 2016年 - 第25回日本映画批評家大賞特別賞[4]
- 松永武の没後の2019年(令和元年)、日本映画批評家大賞は松永の名を冠した「特別賞(松永武賞)」を創設した。「愛や志で日本映画の活性化に尽力」した個人、団体に贈られる[6]。
- 2017年 - 文化庁地域文化功労者表彰[5]
脚注
[編集]- ^ a b “映画の街、情熱で支え 松永さん死去 松永文庫に5万点”. 朝日新聞. (2018年11月28日) 2022年9月20日閲覧。
- ^ “松永武さん83歳 芸能資料館「松永文庫」室長”. 毎日新聞. (2018年10月15日) 2018年10月17日閲覧。
- ^ “松永文庫”. 松永文庫. 2022年9月20日閲覧。
- ^ a b 日本映画批評家大賞2016 日本映画批評家大賞
- ^ a b c “映画の街、情熱で支え 松永さん死去 松永文庫に5万点”. 西日本新聞. (2018年10月15日). 2018-10-15 2018年10月17日閲覧。
- ^ “映画愛たたえ「松永武賞」創設 北九州で資料収集に生涯”. 西日本新聞. (2019年5月24日) 2019年5月25日閲覧。