村永奈央

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村永 奈央
Nao Muranaga
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1993-12-26) 1993年12月26日(30歳)
出身地 日本の旗 兵庫県明石市
ラテン文字 Nao Muranaga
身長 179cm
体重 66kg
選手情報
愛称 なお
ポジション OH / L
指高 226cm
利き手
スパイク 302cm
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村永 奈央(むらなが なお、女性、1993年12月26日 - )は、日本の元バレーボール選手、スタッフである。神戸親和女子大学ジュニアスポーツ教育学科卒[1]

来歴

兵庫県明石市出身。サッカーをしていた実兄をみて「自分もなにかスポーツをしたい」として小学1年次からバレーボールを始めた[2]兵庫県立明石清水高等学校在学中は、全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会県予選ベスト4、国体兵庫選抜に選出されるなど注目を集めた[3][4]

神戸親和女子大学進学後は、関西大学バレーボールリーグなどで活躍。ユニバーシアード代表候補に選出され、2014年7月の東アジア地区バレーボール選手権大会では優勝に貢献した[5]。全日本女子若手メンバーで臨んだアジアカップ及びアジア競技大会でもメンバーに選出され活躍した[6]。同年の長崎がんばらんば国体では、エースとして兵庫県代表(神戸親和女子大学単独チーム)を4位入賞へと導いた。

2015年7月に光州市で行われた第28回ユニバーシアードに出場し、銅メダル獲得に貢献した[7]。同年11月11日、Vプレミアリーグトヨタ車体クインシーズは村永の入団内定を発表した[8]。同年12月5日の対NEC戦に内定選手として途中出場し、アタック1得点をあげてプレミアデビューを果たした[9]

二大会連続出場となるユニバーシアード(2017/台北)にも出場し、11大会ぶりの銀メダルを獲得した[10]

本来のポジションであるアウトサイドヒッターとしてプレーを続けていたが、軟骨移植の手術を2回したことによりアタッカーとしてのプレーが困難となり、2020-21シーズンの最後はリベロでプレーした[11]

2021年5月25日、トヨタ車体クインシーズ公式サイトにて現役引退と退団が発表された[12][13]。引退後、同チームのケアアドバイザーに就任した[14]

トヨタ車体クインシーズに入団してから5年が経ち、この度、選手として引退することを決断しました。今、引退報告のことばを考えていると、とてもたくさんの人の顔が頭の中に思い浮かびました。小学1年生から始め、約21年間のバレーボール人生を通して、私は本当に沢山の人に出会ってきたのだと身に染みて感じました。技術もそうですが、バレーボールは人として成長させてくれるものでした。たくさんの人と関わって、本気でぶつかった仲間、チーム、思い出は私の21年間の宝物です。クインシーズでは天皇杯・皇后杯優勝やチャレンジマッチなど、良い時も厳しい時も経験しました。その度にみんなと一喜一憂し、終わってみればあっという間の5年間でした。はやく結果が欲しいと焦ったり、結果がでないことに落ち込んだり、悩んだりしながら、それでも一生努力の出来る人間になることを目標にやってきました。「がんばれ!」「応援してるよ!」「元気でました」「ありがとう!」という言葉に何度も励まされました。苦しんだ先の勝利は本当に嬉しかったです。いろいろなことがありましが、今思うのは全部ひっくるめて、やっぱりバレーボールは楽しかった。クインシーズに入ってよかった。そして、バレーボール、スポーツの良さ、クインシーズの良さを、もっともっとたくさんの人に知ってもらいたい。今まで応援してくれたファンの方々、会社の方々、関わってくださったすべての方々、本当にありがとうございました。これからもクインシーズへのご声援よろしくお願いします。 — 村永奈央「トヨタ車体クインシーズ|引退および退団選手のご挨拶」より

監督の印東玄弥はディフェンス面の戦力として評価しているため引退を慰留していて、翌2021-22シーズン、チームが開幕から連敗続きで、リベロ・安井由香子の離脱で戦力が不安定になっていたこともあり、現役復帰を決断[11][15]。2022年1月22日にリベロとして現役復帰を果たした[16]。2021-22シーズン終了をもって現役引退し社業専念となった[17]

球歴

所属チーム

個人成績

Vプレミアリーグレギュラーラウンドにおける個人成績は下記の通り[18]

シーズン 所属 出場 アタック ブロック サーブ レセプション 総得点 備考
試合 セット 打数 得点 決定率 効果率 決定 /set 打数 エース 得点率 効果率 受数 成功率
2015/16 トヨタ車体 8 15 59 17 28.8% % 5 0.33 42 2 4.76% 13.8% 79 46.8% 24 内定選手
2016/17 21 45 240 75 31.3% % 3 0.07 95 2 % 6.1% 227 49.8% 80
2017/18 21 38 204 52 25.5% % 11 0.29 98 2 % 6.6% 282 46.7% 65
2018/19 % % % % %

脚注

  1. ^ 神戸親和女子大学. “バレーボール部 村永奈央さんが全日本大学選抜代表選手に選出されました”. 2014年10月21日閲覧。
  2. ^ 「月刊バレーボール」2017年12月号臨時増刊 80ページ
  3. ^ 明石清水高等学校同窓会. “日本代表としてアジア大会に出場(卒業生の村永奈央さん)”. 2014年10月21日閲覧。
  4. ^ 兵庫県立明石清水高等学校. “女子バレーボール部”. 2014年10月21日閲覧。
  5. ^ 日本バレーボール協会. “2014東アジア地区女子選手権大会 - 試合結果”. 2014年7月8日閲覧。
  6. ^ 日本バレーボール協会. “第17回アジア競技大会(2014/仁川)女子バレーボール競技-試合結果”. 2014年10月21日閲覧。
  7. ^ 日本バレーボール協会. “第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州)女子バレーボール競技 - 試合結果”. 2015年7月13日閲覧。
  8. ^ トヨタ車体クインシーズ. “内定選手のお知らせ”. 2015年11月11日閲覧。
  9. ^ Vリーグ機構. “試合結果速報”. 2015年12月6日閲覧。
  10. ^ 全日本ユニバ女子チーム、11大会ぶりの銀メダル獲得! 第29回ユニバーシアード競技大会(2017/台北) 女子バレーボール競技”. 日本バレーボール協会. 2017年8月29日閲覧。
  11. ^ a b 田中夕子「現役引退から復帰。セッター兼任。Vリーグ女子トヨタ車体、2人のリベロに注目!」『Yahoo!個人』、Yahoo! JAPAN、2022年2月2日、2022年2月10日閲覧 
  12. ^ 引退および退団選手のご挨拶”. トヨタ車体クインシーズ (2021年5月25日). 2021年5月29日閲覧。
  13. ^ トヨタ車体 榊原美沙都、村永奈央、杉郁香、辻彩乃が引退。インドレ・ソロカイテ、ポーンプン・グーパートが退団”. バレーボールマガジン (2021年5月26日). 2021年5月29日閲覧。
  14. ^ 2021-22シーズン トヨタ車体クインシーズ新体制のお知らせ”. トヨタ車体クインシーズ (2021年7月1日). 2021年7月3日閲覧。
  15. ^ 安井 由香子選手 休養のお知らせ”. トヨタ車体クインシーズ (2022年1月31日). 2022年2月10日閲覧。
  16. ^ 試合結果速報 2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN V・レギュラーラウンド トヨタ車体クインシーズ VS 岡山シーガルズ”. V.LEAGUE (2022年1月22日). 2022年2月10日閲覧。
  17. ^ 2022-23シーズン トヨタ車体クインシーズ新体制のお知らせ”. トヨタ車体クインシーズ (2022年6月29日). 2022年6月29日閲覧。
  18. ^ Vリーグ機構. “選手別成績”. 2018年8月18日閲覧。

外部リンク