山本満
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山本 満(やまもと みつる、1927年(昭和2年)1月3日[1] - 2013年(平成25年)1月10日[2])は、日本の政治学者。専門は国際政治学、国際政治経済学。一橋大学名誉教授。吉野作造賞受賞。
略歴
[編集]1950年(昭和25年)東京大学経済学部を卒業、株式会社ジャパンタイムズに入社し、記者を務める。同社を退職後、社団法人総合計画研究協会常務理事(1964-69年)を経て、1965年(昭和40年)から専修大学経済学部助教授(のち教授に昇任)。1976年(昭和51年)法政大学法学部教授(-1982年)。
1982年(昭和57年)、細谷千博教授の定年退官に先立ち、一橋大学法学部国際関係論講座教授に就任[3]。1990年(平成2年)一橋大学定年退官、一橋大学名誉教授、1995年(平成7年)まで青山学院大学国際政治経済学部教授。
2013年1月10日、急性心不全のため死去[1]。
人物
[編集]- 日本外交、国際政治の時事問題について月刊誌等で活発な評論活動を行なった。
- 「日中復交・革新外交の次の課題」(『中央公論』1972年12月号)で第8回吉野作造賞を受賞。
- 弟子には日本占領期における在日朝鮮人問題の研究で知れられている韓国湖南大学校の金太基(キム・テキ)教授などがいる。金太基は『戦後日本政治と在日朝鮮人問題』(勁草書房、1997年)の「後書き」で、在日朝鮮人問題を研究するようになったのは、山本教授の勧めによるものであったと述懐している。
著書
[編集]単著
[編集]- 『英文経済記事の常識』(日本評論新社, 1962年)
- 『国際問題の見方考え方』(三一書房[三一新書], 1964年)
- 『日本の経済外交――その軌跡と転回点』(日本経済新聞社[日経新書], 1973年)
- 『自主外交の幻相』(中公叢書, 1974年)
- 『不毛の言説――国会答弁のなかの日米関係』(ジャパンタイムズ, 1992年)
共著
[編集]共編著
[編集]- (斎藤眞・永井陽之助共編)『戦後資料・日米関係』(日本評論社, 1970年)
- (平和経済計画会議総合政策委員会国際部会著、森田桐郎共編著)『革新的対外政策の構想』(日本評論社, 1972年)
- (太田勝洪・袖井林二郎)『冷戦史資料選――東アジアを中心として』(法政大学出版局, 1982年)
訳書
[編集]- チェスター・ボールズ『平和と繁栄への新路線』(日本評論新社, 1961年)
- ジェフリー・C・ゴールドファーブ『シニカル社会アメリカ――民主主義をむしばむシニシズムの病理』(ジャパンタイムズ, 1993年)