家具調
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家具調(かぐちょう)とは、デザインの一つの呼称。天然木もしくは化粧合板などによる木目調が用いられるのが特徴。
家電製品
[編集]1965年(昭和40年)10月に発売された松下電器産業(現・パナソニック)の「嵯峨」は、家具調テレビの典型として、その後の他社のデザインにも影響を与えたとされている[1][2][3]。
かつて、木(茶色系)を用いていたものが主流だった時期は、「ホワイトグッズ(白物家電)」に対して、テレビなどは「ブラウングッズ」という呼び方もされたという[4]。白物でも、炊飯器と冷蔵庫には、木目調が取り入れられたものも一部あった[5]。
こたつ
[編集]社団法人日本家具工業連合会によると、家具調こたつに、定義はないという。一年中テーブルとしても活用できるものが対象となることが多いが、その中でも「デザイン性の高いテーブル」や「木製であるもの」を、メーカーや販売店などが独自の基準で呼んでいるのが現状とのこと[6]。
参考文献
[編集]- 増成和敏「日本におけるテレビ受像機のデザイン変遷と家具調テレビの成立に関する研究」九州大学 博士 (芸術工学), 甲第9840号、2010年、NAID 500000504862。
脚注
[編集]- ^ 三洋電機の「日本」「薔薇」、東芝の「王座」「名門」、シャープの「歓(よろこび)」、三菱電機の「高雄」、NECの「太陽」、ゼネラルの「王朝」などがその一例。
- ^ 増成和敏 2010, p. 70.
- ^ 『G マーク40年スーパーコレクション』(日本産業デザイン振興会,1996)p21
『テレビ We are TV's children』(伊藤俊治,INAX 出版,1988)
『図説 東京流行生活』(新田太郎,河出書房新社)p.143 - ^ 20 世紀後半~現在まで・日本の流行色の変遷
- ^ 増成和敏 2010, p. 101-102.
- ^ 「家具調こたつ」というあいまいな名前について - エキサイトニュース(Excite Bit コネタ)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 1967年、三菱「ルームクーラー霧ヶ峰」の広告 - ウェイバックマシン
- 増成和敏, 石村眞一「テレビ受像機の普及期における「嵯峨」の誕生とシリーズ展開 : 家具調テレビに関する研究(1)」『デザイン学研究』第56巻第2号、日本デザイン学会、2009年、33-42頁、doi:10.11247/jssdj.56.33、ISSN 0910-8173、NAID 110007387818。