奥村泰宏
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奥村 泰宏(おくむら たいこう、1914年6月2日 - 1995年2月27日[1])は、日本の写真家。妻は写真家の常盤とよ子。
来歴
[編集]1914年6月2日[1]横浜市中区野毛町に生まれ[2]、中学生のころから写真を始める[3]。1943年、東京・駿河台の文化学院文学部卒業[1]。学生の頃は演劇の役者を目指していたが、周囲の反対にあい、その道に進むことはなかった[3]。1949年、横浜写真作家倶楽部を発足させる。この頃から1955年頃にかけては、闇市や戦災孤児、進駐軍の兵士など「戦後のヨコハマ」の写真を数多く撮影した。愛用のローライフレックスのカメラと[4]、進駐軍の横流しのコダックのフィルムを使用[5]。思いのほか好意的であった兵士たちと接するうちに、盗撮的な撮影から堂々とカメラを向けるように改めていく。1981年には、初の著書『敗戦の哀歌 / ヨコハマ・フォトドキュメント』[注釈 1]を刊行[6]。1984年には、第33回横浜文化賞を受賞した[7]。1990年11月には横浜市教育文化センター内にあった横浜市民ギャラリーで企画展『奥村泰宏写真展―ハマの写真の物語』が開催された[8]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 写真:奥村 泰宏、文:東野 伝吉。有隣堂。ISBN 4896600452
出典
[編集]- ^ a b c d (奥村・常盤 1996, p. 159)
- ^ (写真展実行委員会 1990, p. (裏見返し側カバー))
- ^ a b (奥村・常盤 1996, p. 158)
- ^ (奥村・常盤 1996, p. 152)
- ^ (写真展実行委員会 1990, p. 64)
- ^ (奥村・常盤 1996, p. 72)
- ^ “横浜文化賞 過去の受賞者一覧”. 横浜市役所文化観光局文化芸術創造都市推進部文化振興課 (2021年3月4日). 2021年3月18日閲覧。
- ^ (写真展実行委員会 1990, p. 2)
参考文献
[編集]- 奥村泰宏写真展実行委員会『奥村泰宏写真展―ハマの写真の物語』1990年。
- 奥村 泰宏・常盤とよ子『戦後50年 横浜再現』平凡社、1996年。ISBN 4-582-27733-0。