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境港出雲道路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
地域高規格道路
(無料)
国道431号標識
境港出雲道路
路線延長 約70 km
制定年 1994年
開通年 2005年 -
起点 島根県出雲市
終点 松江市美保関町
接続する
主な道路
記法
E9 山陰自動車道
E73 米子自動車道
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

境港出雲道路(さかいみなといずもどうろ)は、島根県出雲市から同県松江市美保関町に至る地域高規格道路である。

概要

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中海宍道湖の北側に位置し、約60万人の人口を擁す中国地方日本海側の中心都市圏である島根県東部・鳥取県西部の各都市を結ぶ、地域の活性化を担う路線である。

中海・宍道湖圏域の“8の字状の高規格道路ネットワーク”

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境港出雲道路は、全線約70 kmのうち供用中・事業中区間は約24 kmにとどまり、整備が進んでいない。2020年度(令和2年度)、国土交通省鳥取県、島根県、米子市境港市日吉津村、松江市、出雲市、安来市NEXCO西日本による「中海・宍道湖圏域道路整備勉強会」が設立。中海・宍道湖圏域の機能軸強化として、山陰自動車道米子自動車道・境港出雲道路の3つの高規格道路による“8の字状の高規格道路ネットワーク”が示された[1][2]

各区間の概要

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以下、境港出雲道路の各区間について述べる。

出雲インター線
島根県道337号標識

島根県道337号出雲インター線(しまねけんどう337ごういずもインターせん)は島根県出雲市西新町から同市神西沖町に至る県道である。一般道路である。2000年度に事業化され[3]、このうち出雲市知井宮町(山陰自動車道出雲IC)から同市神西沖町(国道9号交点)に至る終点側の約1 kmについて2006年3月30日に地域高規格道路の整備区間の指定を受け[4]2009年11月28日、山陰自動車道斐川IC - 出雲IC間と同時に開通した[5]

  • 起点 : 島根県出雲市知井宮町(山陰自動車道出雲IC)
  • 終点 : 出雲市神西沖町(国道9号交点)
  • 延長 : 1.6 km[6]
  • 道路規格 : 第3種第1級
  • 設計速度 : 60 km/h

(上記は地域高規格道路の指定を受けた区間)

出雲バイパス
国道9号標識
国道9号標識

出雲バイパス(いずもバイパス)は、島根県出雲市斐川町富村から芦渡町に至る国道9号のバイパスである。一般道路である。このうち出雲市渡橋町(島根県道28号出雲大社線交点)から同市芦渡町(国道9号現道交点)に至る終点側の2.8 kmについて2000年12月20日に地域高規格道路の整備区間の指定を受け[7]2007年12月2日に暫定2車線で開通した[8]

  • 起点 : 島根県出雲市渡橋町(島根県道28号出雲大社線交点)
  • 終点 : 出雲市芦渡町(国道9号現道交点)
  • 延長 : 2.8 km
  • 道路規格 : 第4種第1級
  • 設計速度 : 60 km/h

(上記は地域高規格道路の指定を受けた区間)

東林木バイパス
国道431号標識
国道431号標識

東林木バイパス(ひがしはやしぎバイパス)は、島根県出雲市矢尾町から同市東林木町に至る国道431号バイパスである。一般道路である。現道の線形不良および交通混雑の解消を目的として1993年度に事業化され、1998年12月に地域高規格道路の整備区間の指定を受けた。2005年3月13日に終点側の1.2 kmの副道が開通。2014年3月28日に起点側の3.0 km(うち2.0 kmは本線、両側に副道と歩道を整備)が開通し、全線が暫定2車線で開通[9]

  • 起点 : 島根県出雲市矢尾町(国道431号現道交点)
  • 終点 : 出雲市東林木町(国道431号現道交点)
  • 延長 : 4.2 km
  • 道路規格 : 第3種第2級(本線)および第3種第2級(副道)
  • 設計速度 : 60km/h(本線)および50 km/h(副道)
松江北道路[10]
国道431号標識
国道431号標識

松江北道路(まつえきたどうろ)は、島根県松江市西浜佐陀町から同市下東川津町(川津IC)に至る国道431号のバイパスである。一般道路である。2021年度に事業化された[11]。立体交差は「西生馬」、「西持田」、「川津」、平面交差は「西浜佐陀」、「古曽志」、「下佐陀」に設置される。

  • 起点 : 島根県松江市西浜佐陀町
  • 終点 : 島根県松江市下東川津町(川津IC)
  • 延長 : 10.5 km
  • 道路規格 : 第3種第2級
  • 設計速度 : 60km/h
松江第五大橋道路
国道485号標識
国道485号標識

松江大橋第五道路(まつえおおはしだいごどうろ)は、島根県松江市下東川津町(川津IC)から同市東津田町(松江JCT)に至る国道485号自動車専用道路の事業名である。東西方向の境港出雲道路と山陰自動車道を接続する南北方向の路線であり、境港出雲道路の一部として島根県により整備された[12]2003年9月26日に「松江第五大橋道路」として地域高規格道路の整備区間の指定を受けて[13]事業化され、2013年3月10日に「松江だんだん道路」の名称で全線開通した[14]

  • 起点 : 島根県松江市下東川津町(川津IC)
  • 終点 : 松江市東津田町(松江JCT)
  • 延長 : 5.2 km
  • 道路規格 : 第1種第3級および第3種第1級(自動車専用道路)
  • 設計速度 : 80 km/h

歴史

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  • 1994年(平成6年)
    • 12月16日 : 境港出雲道路が地域高規格道路の候補路線の指定を受ける。
  • 1998年(平成10年)
    • 6月16日 : 境港出雲道路が候補路線から計画路線に格上げされる[15]
    • 12月18日 : 東林木バイパスが整備区間に、出雲第五大橋道路が調査区間に格上げされる[16]
  • 1999年(平成11年)
    • 12月 : 出雲西区間(6 km)が調査区間に格上げされる[17]
  • 2000年(平成12年)
    • 12月20日 : 出雲西区間(6 km)のうち出雲バイパスが整備区間に格上げされる。
  • 2003年(平成15年)
    • 6月29日 : 松江第五大橋道路が整備区間に格上げされる。
  • 2006年(平成18年)
    • 3月30日 : 出雲西区間のうち出雲インター線が整備区間に格上げされる。
  • 2021年(令和3年)
    • 松江北道路が事業化[10]

地理

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通過する自治体

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脚注

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  1. ^ 機能軸強化の方向性”. 2021年4月1日閲覧。
  2. ^ 今後の進め方”. 2021年4月1日閲覧。
  3. ^ (一)出雲インター線”. 島根県出雲県土整備事務所. 2014年3月26日閲覧。
  4. ^ 「地域高規格道路」の区間指定について”. 国土交通省中国地方整備局 (2006年3月30日). 2014年3月26日閲覧。
  5. ^ 山陰自動車道(斐川(ひかわ)インターチェンジ~出雲(いずも)インターチェンジ)の開通について―早期開通割引を期間限定で実施―”. 西日本高速道路株式会社中国支社等 (2009年11月20日). 2014年3月26日閲覧。
  6. ^ 平成21年島根県告示第756号「道路の供用開始」」(PDF)『島根県報』号外第187号、2009年10月30日、4頁、2014年3月26日閲覧 
  7. ^ 「地域高規格道路」の区間指定について”. 国土交通省中国地方整備局. 2014年3月26日閲覧。
  8. ^ 国道9号出雲バイパスが開通します!!【全線開通で国道9号の渋滞が緩和】”. 国土交通省松江国道事務所 (2007年10月26日). 2014年3月26日閲覧。
  9. ^ 一般国道431号東林木バイパスの開通について”. 島根県道路建設課 (2014年3月28日). 2014年3月26日閲覧。
  10. ^ a b 地域高規格道路 境港出雲道路 松江北道路について”. 2021年4月1日閲覧。
  11. ^ 新規事業採択時評価結果(令和3年度新規事業化箇所)”. 2021年4月1日閲覧。
  12. ^ 松江だんだん道路(松江第五大橋道路)とは”. 島根県松江県土整備事務所. 2014年3月26日閲覧。
  13. ^ 地域高規格道路の区間指定について”. 国土交通省道路局 (2003年9月26日). 2014年3月26日閲覧。
  14. ^ 道路開通情報【松江だんだん道路(国道485号)】”. 島根県松江県土整備事務所. 2014年3月26日閲覧。
  15. ^ “「境港出雲」計画路線格上げ 建設省の地域高規格道路追加指定”. 山陰中央新報. (1998年6月17日). http://www.web-sanin.co.jp/orig/news1/8-0617c.htm 2014年3月26日閲覧。 
  16. ^ “松江第5大橋事業化へ 平田・出雲 東林木バイパス整備区間に昇格”. 山陰中央新報. (1998年12月19日). http://www.web-sanin.co.jp/orig/news1/8-1221a.htm 2014年3月26日閲覧。 
  17. ^ 県内の地域高規格道路”. 島根県道路建設課. 2014年3月26日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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