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ヴィクトリー級コルベット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヴィクトリー級コルベット
基本情報
艦種 コルベット
運用者  シンガポール海軍
就役期間 1990年 - 現在
前級 シーウルフ級 (TNC-45型)
次級 フィアレス級
要目
常備排水量 550トン
満載排水量 600トン
全長 62.95メートル (206.5 ft)
最大幅 9.30メートル (30.5 ft)
吃水 2.60メートル (8.5 ft)
主機 MTU 20V538 TB93
ディーゼルエンジン×4基
推進器 スクリュープロペラ×4軸
出力 18,740馬力
速力 35ノット
航続距離 4,000海里 (16kt巡航時)
乗員 士官8名+下士官兵41名
兵装76mmスーパー・ラピッド砲×1基
・12.7mm単装機銃×4基
バラク短SAMVLS (8セル)×2基
ハープーンSSM 4連装発射筒×2基
・ILAS-3 3連装短魚雷発射管×2基
レーダーシージラフ150HC 対空対水上捜索用
・1007型 航法用
EL/M-2221 射撃指揮用×2基
ソナー ・TSM-2640 船底装備式
電子戦
対抗手段
・SEWS-1101電波探知装置
・MBAT/RAN-1010電波妨害装置
・シールドIII 6連装デコイ発射機×2基
Mk.137 6連装デコイ発射機×2基
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ヴィクトリー級コルベット英語: Victory-class corvette)は、シンガポール海軍コルベットの艦級[1]

設計

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本級は、ドイツリュールセン社ドイツ語版英語版によって開発されたMGB-62型と称される設計を採用している。これは同社がバーレーン海軍向けに開発したアル・マナマ級(FPB-62型)の船体設計を流用して、ヘリコプターの運用能力を省いたものである。またイスラエル製の充実した電子戦装備を配置する必要から、同国海軍のヘッツ級に似た大型の塔型マストを備えているが、このために復原性の問題があり[2]、1992年にはARSA(adaptive rudder-roll stabilizing autopilot)舵減揺装置が装備された[1]

主機関はアル・マナマ級(FPB-62型)のものが踏襲され、V型20気筒MTU 20V538 TB93ディーゼルエンジン4基によってスクリュープロペラ4軸を駆動する方式としている。また電源は合計出力408キロワットを確保した[1]

装備

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戦術情報処理装置はイスラエル製のNATACS、武器管制システムサーブ社の9LV200であり、メインセンサーは同社のシージラフ150HCである。また航法レーダーは戦術状況表示盤と連動している[1]

1996年には、「ヴァラー」での試験を経て、全艦の艦尾甲板両舷にバラク個艦防空ミサイルVLSが8セルずつ搭載された。なおハープーン艦対艦ミサイルは、平時は2発のみが搭載されている[1]

同型艦一覧

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# 艦名 進水 就役
P 88 ヴィクトリー
RSS Victory
1988年6月8日 1990年8月18日
P 89 ヴァラー
RSS Valour
1988年12月10日
P 90 ヴィジランス
RSS Vigilance
1989年4月27日
P 91 ヴァリアント
RSS Valiant
1989年7月22日 1991年5月25日
P 92 ヴィガー
RSS Vigour
1989年12月1日
P 93 ヴェンジェンス
RSS Vengeance
1990年12月23日

参考文献

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  1. ^ a b c d e Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. pp. 658-659. ISBN 978-1591149545 
  2. ^ Robert Gardiner, ed (1996). Conway's All the World's Fighting Ships 1947-1995. Naval Institute Press. p. 331. ISBN 978-1557501325 

関連項目

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