サーブ 9LV

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9LV Mk.3 ワークステーション
OS UNIX
プログラミング言語としてはAdaを使用
CPU MC68020
メモリ 4メガバイト
ディスプレイ

いずれもリフレッシュレートは60ヘルツ

  • メイン・ディスプレイ: 20インチ(1280×1024ピクセル)
  • 上部ディスプレイ: 1024×1024
  • 下部ディスプレイ: 256×1024
外部接続 10メガビット・イーサネット

サーブ9LV (Saab 9LV)は、SAAB社の艦載C4Iシステム。当初は射撃指揮システムとして開発されたが、9LV Mk.3で意思決定機能が統合された。なお、現在の開発元はセルシウステック(CelsiusTech)社である。

概要[編集]

サーブ9LVは、当初、射撃指揮システムとして開発されていた。9LV 200射撃指揮システムは、戦術情報処理装置であるCCIS (Command Control Information System)と連接されることで戦闘システムを構築していた。

これに続いて開発された9LV Mk.3は、CCISと9LV 200を同時に代替する統合戦闘システムとして完成された。9LV Mk.3は分散処理アーキテクチャを採用しており、各ワークステーションMC68020プロセッサと4メガバイト主記憶装置を有しており、状況表示には、20インチ(1280×1024ピクセル)のカラーまたは白黒のメイン・ディスプレイのほか、1024×1024の上部ディスプレイ、256×1024の下部ディスプレイが使用される。各ワークステーションは10メガビット・イーサネットによって連接されており、また、ソフトウェアのプログラム言語としてはAdaが使用される。

オープンアーキテクチャモジュール化の導入により、容易なアップデートとスケーラビリティを実現した。現在、15の海軍で、200隻の艦艇に搭載されて運用されており、また、発展型の9LV Mk.4の開発も完了している。

採用国と搭載艦艇[編集]

参考文献[編集]

  • Norman Friedman (2006). The Naval Institute guide to world naval weapon systems. Naval Institute Press. ISBN 9781557502629. https://books.google.co.jp/books?id=4S3h8j_NEmkC 
  • SPG Media Limited. (2009年). “Saab - Naval Command and Control Systems - Naval Technology” (HTML) (英語). 2009年9月21日閲覧。