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リーヴ・イット・オール・トゥ・ミー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リーヴ・イット・オール・トゥ・ミー
ミランダ・コスグローヴ featuring ドレイク・ベル配信限定シングル
収録アルバムiCarly: Music From And Inspired By The Hit TV Show
英語名Leave It All to Me
リリース2007年12月18日
規格デジタル・ダウンロード
ジャンルポップ
時間2分42秒
レーベル
作詞者マイケル・コーコラン英語版[1]
プロデュースバックハウス・マイク英語版
チャート順位
後述を参照
ミランダ・コスグローヴ シングル 年表
  • リーヴ・イット・オール・トゥ・ミー
  • (2007年)
ドレイク・ベル シングル 年表
  • メイクス・ミー・ハッピー
  • (2007年)
  • リーヴ・イット・オール・トゥ・ミー
  • (2007年)
  • テリフィック
  • (2011年)
iCarly: Music From And Inspired By The Hit TV Show 収録曲
リーヴ・イット・オール・トゥ・ミー
(1)
ステイ・マイ・ベイビー
(2)
ミュージックビデオ
「Leave It All To Me (Official iCarly Theme)」 - YouTube

リーヴ・イット・オール・トゥ・ミー」(Leave It All To Me[注釈 1])は、アメリカ合衆国女優ミランダ・コスグローヴの楽曲である。ゲスト・ボーカルとしてドレイク・ベルが参加している。本作は、ベルのバンドメンバーの1人であるマイケル・コーコラン英語版が作詞作曲を手がけた。本作はニコロデオンのシチュエーション・コメディ『iCarly』の主題歌で、同作のサウンドトラック・アルバムからの先行シングルとして、2007年12月18日にニコロデオン・レコード英語版コロムビア・レコードから発売された。なお、本作はコスグローヴの歌手としてのデビュー・シングルともなっている。

本作は、Billboard Hot 100では最高位100位を記録[2]。2021年より放送されているリバイバル番組でもテーマソングとして使用されている。2008年6月にミュージック・ビデオが公開され、2010年9月にコスグローヴのYouTubeチャンネルで公開された。

背景と曲の構成

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コスグローヴは、『iCarly』のプロデューサーから、番組のテーマソングのレコーディングのオファーを受けた。作曲を行なったこともなく、レコーディング・スタジオに入ったことのないコスグローヴは、興奮してこのオファーを受けることにした。後にコスグローヴは、楽曲制作の楽しさを覚え、もっと録音したいと思ったと振り返っている[3][4]。この時に録音された「リーヴ・イット・オール・トゥ・ミー」は、最終的に『iCarly』の主題歌となった[5][6]

2021年にコスグローヴは『Seventeen』誌に同年から放送が開始されたリバイバル版のテーマソングになる可能性を示唆し、「同じ曲を今から録り直そうか、違う曲にしようか、何度も考えました。私がリバイバル作品を見るとき、いつもオリジナルのテーマソングを期待しているのですが、どの作品もオリジナルにこだわっていない気がしたのです。なので、結局同じ曲にしました」と語っている[7]

本作は、ドレイク・ベルのバンドメンバーの1人であるマイケル・コーコラン英語版が作詞作曲を手がけた。コスグローヴとベルは、かつてシチュエーション・コメディ『ドレイク&ジョシュ』で共演していた[6][8]

リリースと評価

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「リーヴ・イット・オール・トゥ・ミー」は、2007年12月18日にサウンドトラック・アルバム『iCarly: Music From And Inspired By The Hit TV Show』からの先行シングルとして発売された[9]。2012年に発売の『iCarly: Music From And Inspired By The Hit TV Show』には「Leave It All To Me (Theme From iCarly) (Billboard Remix)」というリミックス・バージョンが収録された[10]MTVニュース英語版に寄稿したクリスタル・ベルは、「The 17 Best Nickelodeon Theme Songs」の12曲目に本作を挙げ、「この曲をより良いものにしているのは、ドレイク・ベルがバック・ボーカルを担当したことを知っていることだ」と述べている[11]Billboard Hot 100で最高位100位を記録した[2]

アメリカで2011年1月11日に放送された『ビクトリアス』とのクロスオーバー作品『iParty with Victorious』[注釈 2]では、『ビクトリアス』の主題歌「メイク・イット・シャイン」(歌唱はヴィクトリア・ジャスティス)とマッシュアップさせた「Leave It All To Shine」が披露された。この楽曲は2011年6月10日にデジタル・シングルとして発売され、BUBBLING UNDER HOT 100で最高位24位を記録した[12]。その後『ビクトリアス』のサウンドトラック・アルバム『ビクトリアス:サウンドトラック』に収録された。

なお、日本ではサウンドトラック・アルバムが発売されておらず、2011年6月22日に発売されたコスグローヴのアルバム『スパークス・フライ★ジャパン・エディション』のみで聴くことができる[13]

ミュージック・ビデオ

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2008年6月に「リーヴ・イット・オール・トゥ・ミー」のミュージック・ビデオが公開され[14]、2010年9月28日にコスグローヴのYouTubeチャンネルで公開された[15]

このミュージック・ビデオは、サウンドトラック・アルバム『iCarly: Music From And Inspired By The Hit TV Show』のファン・パック・エディションやDVD『iCarly: Season 1, Vol. 1』にボーナス・ビデオに収録されたほか、日本でも2014年7月9日に発売された『iCarly(アイ・カーリー) シーズン1 VOL.1』に特典映像として収録された[16][17]

ライブでの演奏、文化的影響

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コスグローヴは、2011年に行った『Dancing Crazy Tour』で「リーヴ・イット・オール・トゥ・ミー」を演奏[18][19]

コスグローヴは、2作目のEP『ハイ・メンテナンス』の発売から約6年にわたって、南カリフォルニアの大学に通学することに伴い音楽制作を休止。2017年1月、ベルはコスグローヴが音楽制作を再開することを願い、コスグローヴとともに本作を踊るスローバック・ビデオをシェアした[20]。2017年4月、ノア・サイラスは『iCarly』のファンであることを明かし、本作を口パクで歌う動画を制作し、自身のInstagramアカウントに投稿した[21]

クレジット

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※出典[8]

チャート成績

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週間チャート
チャート (2008年) 最高位
US Billboard Hot 100[2]
100
US Pop 100 (Billboard)[22]
83

脚注

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注釈

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  1. ^ Leave It All To Me (iCarly Theme Song)」と表記される場合もある。
  2. ^ 日本では「ロサンゼルスのパーティーへ」という邦題が付けられ、NHK教育テレビジョン(Eテレ)で第91〜93話として放送された。

出典

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  1. ^ Donahue, Ann (3 April 2010). “With some help from Sony Music, Nickelodeon's Victoria Justice hopes to become the New Queen of Tween” (英語). Billboard (Nielsen Business Media) 122 (13): 27. https://books.google.co.jp/books?id=rOA5W_BoYGIC&pg=RA3-PA27&lpg=RA3-PA27&dq=Leave+It+All+to+Me+(Theme+from+iCarly)+Written+Michael+Corcoran&source=bl&ots=r1O59SdW08&sig=ACfU3U01eO-h358JxAUJNxvIsb_CjD9FqQ&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwiC4sWBv-rqAhVICqYKHYzWCUcQ6AEwDXoECAkQAQ#v=onepage&q=Leave%20It%20All%20to%20Me%20(Theme%20from%20iCarly)%20Written%20Michael%20Corcoran&f=false. 
  2. ^ a b c The Hot 100 Chart”. Billboard (2008年1月12日). 2020年7月26日閲覧。
  3. ^ Kinon, Christina (2008年6月6日). “Miranda Cosgrove's career heats up with new CD”. New York Daily News. 2021年11月15日閲覧。
  4. ^ Clough, Matt (2008年6月23日). “A talk with 'iCarly's' Miranda Cosgrove”. KUSA. 2021年11月15日閲覧。
  5. ^ Lakshmin, Deepa (2016年10月8日). “21 TV Stars Who Sang Their Show's Theme Song”. MTV. 2021年11月15日閲覧。
  6. ^ a b Rubin, Elana (2020年4月19日). “Then And Now: The cast of 'Drake and Josh' 16 years later”. Insider. 2021年11月15日閲覧。
  7. ^ Fuentes, Tamara (2021年6月3日). “Exclusive: Miranda Cosgrove Reveals She Fought Hard to Keep Original 'iCarly' Theme Song in New Revival”. Seventeen. 2021年11月15日閲覧。
  8. ^ a b Credits / iCarly: Music from and Inspired by the Hit TV Show / Various artists”. Tidal. 2021年11月15日閲覧。
  9. ^ Leave It All To Me (Theme from iCarly) (feat. Drake Bell)”. Tidal. 2021年11月15日閲覧。
  10. ^ "Columbia Records and Nickelodeon Announce the Release of iCarly - iSoundtrack II - Music From And Inspired By The Hit TV Show, Available January 24th" (Press release). Columbia Records/Nickelodeon. 20 December 2011. 2021年11月15日閲覧
  11. ^ Bell, Crystal (2015年2月18日). “The 17 Best Nickelodeon Theme Songs, Ranked”. MTV News. 2021年11月15日閲覧。
  12. ^ Victoria Justice”. Billboard. 2020年7月26日閲覧。
  13. ^ スパークス・フライ★ジャパン・エディション | ミランダ・コスグローブ”. ソニーミュージックオフィシャルサイト. ソニー・ミュージックエンタテインメント. 2020年7月26日閲覧。
  14. ^ Newman, Debbie (2008年6月17日). “New Video: Miranda Cosgrove, 'Leave It All To Me'”. MTV. 2021年11月15日閲覧。
  15. ^ Miranda Cosgrove - Leave It All To Me (Theme from iCarly) (Video) ft. Drake Bell. YouTube. 2019年11月22日閲覧
  16. ^ 人気ドラマ「iCarly」が日本で初のDVD化 日本語吹き替え版も収録”. 映画.com. エイガ・ドット・コム (2014年4月28日). 2020年7月26日閲覧。
  17. ^ 待望の初DVD化! ハチャメチャコメディ・ドラマ「iCarly(アイ・カーリー)」シーズン1、7/9より発売決定”. TVグルーヴ. TVグルーヴ・ドット・コム (2014年4月22日). 2020年7月26日閲覧。
  18. ^ Carter, Lauren (2011年2月12日). “Miranda Cosgrove hits some bum notes but that's OK”. Boston Herald. 2021年11月15日閲覧。
  19. ^ Mervis, Scott (2011年2月3日). “Miranda Cosgrove has a blast with her young fans”. Pittsburgh Post-Gazette. 2021年11月15日閲覧。
  20. ^ Grant, Stacey (2017年1月13日). “Drake Bell Wishes Miranda Cosgrove Was Still Making Music”. MTV. 2021年11月15日閲覧。
  21. ^ Bergado, Gabe (2017年4月24日). “Noah Cyrus Lip Syncs the 'iCarly' Theme Song”. Teen Vogue. 2021年11月15日閲覧。
  22. ^ Miranda Cosgrove - Awards”. AllMusic. All Media Network. 2012年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月4日閲覧。

外部リンク

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