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ペレツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ペレツ誕生の図。左下の、湯で洗われている赤ん坊がペレツである。

ペレツヘブライ語: פֶּרֶץ‎、ペレズ)は、旧約聖書創世記』に登場する人物。タマルユダとの間に儲けた子で、ゼラ英語版の双子の弟[1]。 名前はヘブライ語で「破る」「飛び出す」という意味であり[2]、創世記38章29節にその名の由来が記されている。

創世記 38章
27 タマルの出産の時が来たが、胎内には双子がいた。
28 出産の時、一人の子が手を出したので、助産婦は、「これが先に出た」と言い、真っ赤な糸を取ってその手に結んだ。
29 ところがその子は手を引っ込めてしまい、もう一人の方が出てきたので、助産婦は言った。「なんとまあ、この子は人を出し抜いたりして。」そこで、この子はペレツ(出し抜き)と名付けられた[3]
30 その後から、手に真っ赤な糸を結んだ方の子が出てきたので、この子はゼラ(真っ赤)と名付けられた。 — 日本聖書協会『聖書 新共同訳』創世記38章27-30節

この他、ルツ記にはペレツからダビデ王までの系図が書かれており[4]マタイによる福音書ルカによる福音書に記されたイエスの系図英語版にもペレツの名がある[5]

脚注

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  1. ^ 日本聖書協会『聖書 新共同訳』創世記38章29節
  2. ^ Strong's Hebrew 6556_ פָּ֫רֶץ (perets) -- a bursting forth, breach Retrieved 2015-08-01
    Note: The name is under Strong's 6557 which refers to 6556 for the meaning.
  3. ^ 日本聖書協会 口語訳『そして、その子が手をひっこめると、その弟が出たので、「どうしてあなたは自分で破って出るのか」と言った。これによって名はペレヅと呼ばれた。』
  4. ^ 日本聖書協会『聖書 新共同訳』ルツ記4章18-22節
  5. ^ 日本聖書協会『聖書 新共同訳』マタイによる福音書1章3節、ルカによる福音書3章33節

参考文献

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