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フタル酸ジエチル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フタル酸ジエチル[1]
Skeletal formula of diethyl phthalate
Ball-and-stick model of the diethyl phthalate molecule{{{画像alt1}}}
識別情報
CAS登録番号 84-66-2 チェック
PubChem 6781
ChemSpider 13837303 チェック
UNII UF064M00AF チェック
KEGG D03804 チェック
ChEBI
ChEMBL CHEMBL388558 チェック
特性
化学式 C12H14O4
モル質量 222.24 g/mol
外観 無色の油状液体
匂い ほぼ無臭
密度 1.12 g/cm3 at 20 °C
融点

-4 °C, 269 K, 25 °F

沸点

295 °C, 568 K, 563 °F

への溶解度 1,080 mg/L at 25 °C
溶解度 アルコール、油類に可溶
log POW 2.42
蒸気圧 0.002 mmHg (25°C)[2]
磁化率 -127.5·10−6 cm3/mol
屈折率 (nD) 1.501-1.503
危険性
主な危険性 毒性
NFPA 704
1
1
0
引火点 161.1 °C (322.0 °F; 434.2 K) [2]
爆発限界 0.7%-?[2]
許容曝露限界 無し[2]
半数致死量 LD50 8,600 mg/kg (Rat)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

フタル酸ジエチル(フタルさんジエチル、: Diethyl phthalate、略称DEP)は、化学式C12H14O4で表されるフタル酸エステルの一種。

用途

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主な用途は合成樹脂可塑剤で、溶剤や香料の保留剤としても使用される。1996年から2001年にかけての日本での年間生産量は約700トンで推移している[3]

安全性

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毒性はエチレングリコールと同程度で、フタル酸ジメチルよりは小さい。動物実験での半数致死量(LD50)は、いずれも経口投与の場合、ラット・モルモットで8,600mg/kg、マウスで6,172mg/kg、ウサギでは1,000mg/kgであった[3]。ヒトに対しては皮膚炎や精子の運動阻害などが見られるが、発癌性は確認されていない[3]。燃焼により有毒ガスを生じる[4]消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する[5]

脚注

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  1. ^ Chemical Information Profile for Diethyl Phthalate”. Integrated Laboratory Systems, Inc.. 1 February 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。3 March 2009閲覧。
  2. ^ a b c d NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards 0213
  3. ^ a b c フタル酸ジエチル (PDF)環境省環境保健部)
  4. ^ ICSC:NENG0258 (International Chemical Safety Card for 1,2-Benzenedicarboxylic acid diethyl ester)
  5. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)