ファーザー (映画)
ファーザー | |
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The Father | |
監督 | フローリアン・ゼレール |
脚本 |
フローリアン・ゼレール クリストファー・ハンプトン |
原作 |
フローリアン・ゼレール 『Le Père 父』 |
製作 |
フィリップ・カルカソンヌ サイモン・フレンド ジャン=ルイ・リヴィ デヴィッド・パーフィット クリストフ・スパドーン |
製作総指揮 |
ダニエル・バトセク ローレン・ダーク ポール・グリンデイ ヒューゴ・グランバー ティム・ハスラム ジギー・カマサ オリー・マッデン |
出演者 |
アンソニー・ホプキンス オリヴィア・コールマン マーク・ゲイティス イモージェン・プーツ |
音楽 | ルドヴィコ・エイナウディ |
撮影 | ベン・スミサード |
編集 | ヨルゴス・ランプリノス |
製作会社 |
F・コム・フィルム トレードマーク・フィルムズ Cine@ |
配給 |
ライオンズゲートUK ショウゲート[1] |
公開 |
2021年1月8日 2021年5月14日 |
上映時間 | 97分[2] |
製作国 |
イギリス フランス アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $6,000,000[3] |
興行収入 |
$28,398,218[4] 1億6500万円[5] |
『ファーザー』(The Father)は2020年のイギリス・フランス・アメリカのドラマ映画。劇作家フローリアン・ゼレールの映画監督デビュー作であり、出演はアンソニー・ホプキンスとオリヴィア・コールマンなど。原作はゼレールが2012年に発表した戯曲『Le Père 父』。認知症によって過去の記憶と目の前の現実の境界線が曖昧になっていく高齢男性を描いている[6]。
本作は批評家から絶賛され、特にホプキンスの演技に対して惜しみない賞賛が送られている[7][8]。 また、第93回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、このうち主演男優賞(アンソニー・ホプキンス)と脚色賞を受賞した。
なお、同原作戯曲は2015年にフランスで『父はフロリダを夢見て』として映画化されているが、日本では劇場公開されず、WOWOWで2022年3月27日に放送された[9][10]。
ストーリー
[編集]アンは80歳になった父親、アンソニーに認知症の兆候が見え始めたのを心配していた。アンソニーにヘルパーを付けようとしたアンだったが、気難しいアンソニーは難癖を付けてはヘルパーを追い出す始末だった。しかし、アンソニーの病状は悪化の一途を辿り、記憶が失われていくだけではなく、自らが置かれた状況すら把握できなくなっていった。困惑するばかりのアンソニーは苛立ちを募らせ、アンに当たることもあった。アンはそんな父親を懸命に支えていたが、気力と体力は消耗するばかりであった。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替。
- アンソニー:アンソニー・ホプキンス(柴田秀勝)
- アン:オリヴィア・コールマン(松本梨香)
- 男性:マーク・ゲイティス(菊池康弘)
- ローラ:イモージェン・プーツ(新田恵海)
- ポール:ルーファス・シーウェル(岩崎洋介)
- 女性:オリヴィア・ウィリアムズ(かとう有花)
- サライ医師:アイーシャー・ダルカール(北村さちこ)
製作
[編集]2019年5月2日、アンソニー・ホプキンスとオリヴィア・コールマンが本作に出演することになったと報じられた[11]。2020年1月15日、ルドヴィコ・エイナウディが本作で使用される楽曲を手がけるとの報道があった[12]。
公開・マーケティング
[編集]2019年5月、ライオンズゲートUKが本作の全英配給権を購入した[13]。2020年1月17日、ソニー・ピクチャーズ クラシックスが本作の全米配給権を獲得したと報じられた[14]。27日、本作はサンダンス映画祭でプレミア上映された[15]。9月14日、第45回トロント国際映画祭で本作の上映が行われると共に[16]、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[17]。
評価
[編集]本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには199件のレビューがあり、批評家支持率は98%、平均点は10点満点で8.36点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「卓越した演技と演出のお陰で、『ファーザー』は認知症の実像―そこには認知症に対する深い理解があり、だからこそ観客は感情移入できる―を描き出せた。」となっている[18]。また、Metacriticには9件のレビューがあり、加重平均値は86/100となっている[19]。
出典
[編集]- ^ ショウゲート洋画公式 [@showgate_youga] (2020年12月31日). "本日12/31は名優 #アンソニー・ホプキンス @AnthonyHopkins 83歳のお誕生日!おめでとうございます🎉". X(旧Twitter)より2021年1月1日閲覧。
- ^ “ファーザー”. 映画.com. 2021年1月14日閲覧。
- ^ Kohn, Eric (2021年2月26日). “How ‘The Father’ Production Designer Peter Francis Created the Most Disoriented Set of the Year” (英語). IndieWire 2022年1月28日閲覧。
- ^ “The Father (2020)” (英語). The Numbers. 2022年1月28日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報』 2022年3月下旬特別号 p.39
- ^ “ファーザー”. WOWOW. 2022年1月28日閲覧。
- ^ Gleiberman, Owen (2020年1月27日). “‘The Father’ Review: Anthony Hopkins Gives a Tour-de-Force Performance” (英語). Variety 2020年10月9日閲覧。
- ^ Lee, Benjamin (2020年1月28日). “The Father review – Anthony Hopkins drives devastating dementia drama” (英語). The Guardian 2020年10月9日閲覧。
- ^ “父はフロリダを夢見て”. WOWOW. 2022年1月28日閲覧。
- ^ “2022年3月 月間番組表” (PDF). WOWOW. 2023年3月9日閲覧。
- ^ Wiseman, Andreas (2019年5月2日). “Anthony Hopkins & Olivia Colman To Star In Stage Play Adaptation ‘The Father’, Embankment To Launch Sales — Cannes” (英語). Deadline.com 2020年10月5日閲覧。
- ^ “Ludovico Einaudi Scoring Florian Zeller’s ‘The Father’” (英語). Film Music Reporter. (2020年1月15日) 2020年10月5日閲覧。
- ^ White, Peter (2019年5月29日). “Lionsgate Takes UK Rights To Florian Zeller’s ‘The Father’ With Anthony Hopkins & Olivia Colman” (英語). Deadline.com 2020年10月9日閲覧。
- ^ Lang, Brent (2020年1月17日). “Sundance: Sony Pictures Classics Buys ‘The Father’ With Anthony Hopkins, Olivia Colman” (英語). Variety 2020年10月9日閲覧。
- ^ Siegel, Tatiana (2019年12月4日). “Sundance Unveils Female-Powered Lineup Featuring Taylor Swift, Gloria Steinem, Abortion Road Trip Drama” (英語). The Hollywood Reporter 2020年10月9日閲覧。
- ^ Wiseman, Andreas (2020年7月30日). “Toronto Sets 2020 Lineup: Werner Herzog, Regina King, Mira Nair, Francois Ozon, Naomi Kawase Titles Join Hybrid Edition” (英語). Deadline.com 2020年10月9日閲覧。
- ^ “THE FATHER Official Trailer (2020)” (英語). YouTube. Sony Pictures Classics (2020年9月14日). 2020年10月9日閲覧。
- ^ "The Father". Rotten Tomatoes (英語). 2021年4月8日閲覧。
- ^ "The Father" (英語). Metacritic. 2020年10月9日閲覧。