コンテンツにスキップ

ピーター・オマラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピーター・オマラ
Peter O'Mara
ピーター・オマラ(2005年4月)
基本情報
出生名 Peter John O'Mara
生誕 (1957-01-29) 1957年1月29日(67歳)
出身地 オーストラリアの旗 オーストラリア ニューサウスウェールズ州シドニー
ジャンル ジャズ
職業 ミュージシャン作曲家教師作家
担当楽器 ギター
活動期間 1976年 -
共同作業者 ユナイテッド・ジャズ+ロック・アンサンブル
公式サイト peteromara.com

ピーター・オマラPeter O'Mara1957年1月29日 - )は、オーストラリア生まれのジャズ・ギタリスト、作曲家、教師である。1981年からドイツまたはオーストリアに拠点を置いている。

略歴

[編集]

オマラは、ジョージ・ ゴーラのギター・アカデミーや、シドニー音楽院、ジェイミー・エーバーソルド、デイヴ・リーブマンランディ・ブレッカージョン・スコフィールド、ハル・ギャルパーのジャズ・クリニックで学んだ。

オマラは1976から1981年の間にオーストラリアでプロとしてのキャリアをスタートした。「NSW Jazz Action Society」から贈られた、ジャズ作曲賞の1980年と1982年の受賞者である。最初のアルバム『Peter O'Mara』は1980年にリリースされ、幅広い批評家の称賛を受けた。彼は、海外留学に対して「ドン・バンクス・メモリアル・フェローシップ」を授与された。1981年には、ニューヨークでデイヴ・リーブマン、ジョン・スコフィールド、ローランド・ハナ、ジミー・レイニー、アッティラ・ゾラーの下で勉強していた。

オマラは、1981年後半にドイツのミュンヘンに居を移した。1990年にクラウス・ドルディンガーのバンドであるパスポートに参加して、このグループと何度もヨーロッパをツアーし、南アフリカやブラジルも訪れた。

彼の教育活動には、ヨーロッパ各地で開催する多くのワークショップに加え、オーストリアにおける音楽、演劇、ダンスのためのアントン・ブルックナー私立大学や、ミュンヘン音楽・演劇大学でのジャズ・ギターの教授としての仕事が含まれている。彼はまた、国際的に有名なジャズ出版社「Advance Music」によって出版された4冊の高く評価を受けた書籍の著者でもある。

2012年、オマラは、スタジオ・ミュージシャンとしてヴィブラフォンでティム・コリンズ、ドラムでマティアス・グメリン、コントラバスでヘニング・シーヴェルツを起用したソロ・アルバム『My Time』を発表した[1]。「All About Jazz」のアラン・ブライソンは「上品な抑制、スムース・ジャズに代わる魅力的な代替手段を表すような、時間を経過した後のメロウな音。ムード・ミュージックとしてうまく機能するアルバム(カバー4曲、オリジナル6曲)ですが、相互作用はエネルギッシュかつ複雑であり、ソロは想像力に富み、メロディックで、よく考えられています」とその本質を見出している[1]

オマラが協力したミュージシャン

[編集]

彼は、ヨーロッパのジャズ・シーンで、ケニー・ホイーラー、ヨン・クリステンセン、ジョー・ネイ、マリア・ジョアンジョン・マーシャル、パトリック・スケールズ、ジョン・テイラーランディ・ブレッカーチャーリー・マリアーノ、ベニー・ベイリー、ロベン・フォード、マイク・ノック、アルベルト・マンゲルスドルフ、アック・ヴァン・ローエン、ジョニー・グリフィン、ウィリー・クア、トニー・ラカトシュ、ティム・コリンズといった多くのミュージシャンと協力してきた。

著作

[編集]
  • A Rhythmic Concept for Funk/Fusion Guitar (Advance Music)[2]
  • A Modal Concept for Jazz Guitar (Advance Music)
  • A Chordal Concept for Jazz Guitar (Advance Music) (1996年)[3]
  • A Rhythmic Concept For Jazz Guitar (Advance Music) (2004年)[4]

ディスコグラフィ

[編集]

リーダー・アルバム

[編集]
  • Peter O'Mara (1980年、Battyman) (BAT 2074)[5]
  • Avenue U (1990年、Enja) ※with ジョー・ロヴァーノ、ロベルト・ディ・ジョイア、デイヴ・ホランド、アダム・ナスバウム
  • Kuranda (1991年、ITM Pacific) ※with ヘニング・シーヴェルツ、トニー・ラッシュ、マイク・ノック
  • Stairway (1993年、Enja) ※with トニー・ラカトシュ、ラッセル・フェランテアンソニー・ジャクソン、トム・ブレックライン、アレックス・アクーニャ
  • Travellers (1994年、SBF) ※with トニー・ラカトシュ、ロベルト・ディ・ジョイア、アンソニー・ジャクソン、アーンスト・シュトローアー、ウォルフガング・ハフナー
  • Symmetry (1995年、GLM Edition Collage) ※with ボブ・ミンツァーマーク・ジョンソン、フォーク・ウィリス
  • A-Strain (1996年、SBF) ※with エイドリアン・ミアーズ、パトリック・スケールズ、フォーク・ウィリス
  • Heritage (1997年、SBF) ※with グイド・メイ、ビブール・ダルーイッチ
  • Too Early For This World (1998年、GLM Edition Collage)
  • Back Seat Driver (1999年、Enja) ※with ヨハネス・エンダース
  • With-Within-Without (2001年、Acoustic Music)
  • Mirage (2003年、Pirouet) ※with アダム・ナスバウム
  • YuMag (2008年、Marangani) ※with ミシェル・ホルネック、パトリック・スケールズ、クリスチャン・レットナー
  • Acentric (2009年、Marangani) ※with ミシェル・ホルネック、パトリック・スケールズ、クリスチャン・レットナー
  • My Time (2012年、Marangani)[1]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c Peter O'Mara: My Time”. All About Jazz (5 November 2012). 8 February 2017閲覧。
  2. ^ O'Mara, Peter; Scales, Patrick (2004), A rhythmic concept for funk/fusion bass, Germany: Advance Music, http://trove.nla.gov.au/work/37571559 8 February 2017閲覧。 
  3. ^ O'Mara, Peter (1996), A chordal concept for jazz guitar, Germany: Advance Music, http://trove.nla.gov.au/work/9876223 8 February 2017閲覧。 
  4. ^ O'Mara, Peter (2004), A rhythmic concept for jazz guitar, Germany: Advance Music, http://trove.nla.gov.au/work/37860217 8 February 2017閲覧。  Note: Booklet includes 2× CDs containing play along / MIDI files and listening versions. Text in English and German.
  5. ^ O'Mara, Peter (1980), Peter O'Mara, Battjazz, http://trove.nla.gov.au/work/9161491 8 February 2017閲覧。 

外部リンク

[編集]