バルグジン山脈

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バルグジン山脈
所在地 ロシアの旗 ロシアブリヤート共和国
延長 280 km
プロジェクト 山
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バルグジン山脈ロシア語: Баргузи́нский хребе́тブリヤート語: Баргажанай шэлэ)はロシア連邦ブリヤート共和国ザバイカル地域の山脈で、標高2840m、全長280km、バイカル湖の北東岸に沿う。 西はバルグジン川河谷、北東はスタノヴォイ山脈に接する。

バルグジン山脈の特徴[編集]

岩場と鋭い峰々および急峻な斜面よりなり、全体が渓谷で分断されている。 西斜面はマツカラマツ林およびモミヒマラヤスギタイガが育つ。東斜面はカラマツ林が主。山脈の湧水は鉱泉水。

山脈の西側にバルグジン自然保護区を有する。

文芸上に現れたバルグジン[編集]

19世紀から歌い続けられてきたロシア民謡流行歌)「栄えある海、聖なるバイカル」(Славное море - священный Байкал)では [1]、シベリアに流刑された者が逃げ出して、魚を詰める樽に身を隠してバイカル湖を渡る時に、1番歌詞で

さあ、バルグージンの風よ、吹いてくれよ。

でかしたぞ、行く先はもう遠くないぞ。

と歌う。作詞は詩人のドミトリー・ダヴィドフ(Дмитрий Павлович Давыдов)である。曲はポーランドロシア帝国からの独立運動の中で生まれた反体制愛国歌「ニーメン川のために」という説がある。

脚注[編集]