ハードスパン
ハードスパン | |
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2007年BCクラシック | |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 黒鹿毛 |
生誕 | 2004年5月8日 |
父 | Danzig |
母 | Turkish Tryst |
母の父 | Turkoman |
生国 | アメリカ合衆国 |
生産者 |
Michael Moran & Brushwood Stable |
馬主 | Fox Hill Farms |
調教師 | J. Larry Jones |
競走成績 | |
生涯成績 | 12戦7勝 |
獲得賞金 | 2,673,470USドル |
WTRR | D/MI122 - D/S120(2007年)[1] |
ハードスパン (Hard Spun) はアメリカ合衆国の競走馬、種牡馬である。おもな勝ち鞍は2007年キングスビショップステークス。主戦騎手はマリオ・ピノ。
略歴
[編集]2006年10月にデラウェアパーク競馬場の未勝利戦でデビューし、8+3⁄4馬身の圧勝でデビュー戦を飾る。するとそのまま年明けのG3ルコントステークスまで4連勝する。その後、一般競走のサウスウェストステークスで初黒星を喫するも、G2のレーンズエンドステークスを勝利し、クラシック路線の有力馬としてみられるようになる。しかし肝心のクラシック戦線では、ケンタッキーダービー2着、プリークネスステークス3着、ベルモントステークス4着と常に上位には入ったものの、一度も勝利することはできなかった
ベルモントステークスの後は、ハスケル招待ハンデキャップに出走するも、エニーギヴンサタデーに交わされ、カーリンとの2着争いを制するに留まる。そこで距離を短縮したキングスビショップステークスに出走し、初めてG1を制覇し、さらに次走のG2ケンタッキーカップクラシックステークスではストリートセンスを破っている。
続いてブリーダーズカップ・クラシック出走。不良馬場となった当日のレースでは、それを利用して果敢に逃げ粘るも、最後にカーリンにかわされて2着に敗れた。
2008年よりアメリカ合衆国ケンタッキー州のジョナベルファームで種牡馬として供用される。初年度の種付け料は50000ドル。初年度産駒から20頭以上のステークス勝ち馬が現れ、北米セカンドクロップランキング1位、ファーストクロップおよびサードクロップランキングで各2位になるなど、多くの活躍馬を送り出している。2011年は北米新種牡馬リーディング2位。2014年は日本のダーレージャパンスタリオンコンプレックスで種付け料400万円で供用されたが、この年限りでジョナベルファームに復帰する。2021年に自己最高の北米リーディング7位を記録。Hard Not to LikeとHardest Coreが芝で活躍しており、オーストラリアで2頭、南アフリカで1頭の芝GⅠ馬[2]を排出。芝適性も示している(2023年末時点)
成績詳細
[編集]- 2006年(3戦3勝)
- 2007年(10戦4勝)
- (G1) キングスビショップステークス
- (G2) レーンズエンドステークス
- (G2) ケンタッキーカップクラシックステークス
- (G3) ルコントステークス
- 2着 - (G1) ケンタッキーダービー
- 2着 - (G1) ハスケル招待ハンデキャップ
- 2着 - (G1) ブリーダーズカップ・クラシック
- 3着 - (G1) プリークネスステークス
主な産駒
[編集]- 2009年産
- ハードノットトゥライク / Hard Not to Like - ジェニーワイリーステークス、ゲイムリーステークス、ダイアナステークス
- クエスティング / Questing - コーチングクラブアメリカンオークス、アラバマステークス
- 2010年産
- ハードエーシズ / Hard Aces - ゴールドカップアットサンタアニタステークス
- ハーデストコア / Hardest Core - アーリントンミリオン
- ゾーインプレッシヴ / Zo Impressive - マザーグースステークス
- サマリーズ - 全日本2歳優駿
- 2011年産
- エルティジャール / Ertijaal - ケープダービー
- スムースローラー / Smooth Roller - オーサムアゲインステークス
- ウィキッドストロング / Wicked Strong - ウッドメモリアルステークス
- 2012年産
- ルロマン / Le Romain - ランドウィックギニーズ、カンタラステークス、カンタベリーステークス
- 2013年産
- ガッティング / Gatting - マカイビーディーヴァステークス
- 2015年産
- 2016年産
- ハードノットトゥラブ / Hard Not to Love - ラブレアステークス
- アウトフォーアスピン / Out for a Spin - アッシュランドステークス
- スパントゥラン / Spun to Run - ブリーダーズカップ・ダートマイル
- 2017年産
- シルバーステート / Silver State - メトロポリタンハンデキャップ
- アロハウエスト / Aloha West - ブリーダーズカップ・スプリント
- マイネルアストリア - 赤松杯、あすなろ賞
- 2020年産
- トゥーフィルズ / Two Phil's - オハイオダービー、ジェフルビーステークス、ストリートセンスステークス、ケンタッキーダービー2着
ブルードメアサイアーとしての主な産駒
[編集]- 2015年産
- グッドマジック / Good Magic - ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル、ハスケルインビテーショナルステークス(父Curlin、母Glinda the Good)
- ダノンスマッシュ - 京阪杯、シルクロードステークス、キーンランドカップ、オーシャンステークス、京王杯スプリングカップ、セントウルステークス、香港スプリント、高松宮記念(父ロードカナロア、母スピニングワイルドキャット)
- 2018年産
- アルコールフリー / Alcohol Free - チェヴァリーパークステークス、コロネーションステークス、サセックスステークス、ジュライカップ(父No Nay Never、母Plying)
- 2021年産
- 2022年産
- デザートフラワー / Desert Flower - フィリーズマイル(父Night Of Thunder、母Promising Run)
血統表
[編集]ハードスパンの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ダンジグ系 |
[§ 2] | ||
父 Danzig 1977 鹿毛 |
父の父 Northern Dancer1961 鹿毛 |
Nearctic | Nearco | |
Lady Angela | ||||
Natalma | Native Dancer | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Pas de Nom1968 黒鹿毛 |
Admiral's Voyage | Crafty Admiral | ||
Olympia Lou | ||||
Petitioner | Petition | |||
Steady Aim | ||||
母 Turkish Tryst 1991 栗毛 |
Turkoman 1982 黒鹿毛 |
Alydar | Raise a Native | |
Sweet Tooth | ||||
Taba | Table Play | |||
Filipina | ||||
母の母 Darbyvail1974 栗毛 |
Roberto | Hail to Reason | ||
Bramalea | ||||
Luiana | My Babu | |||
Banquet Bell | ||||
母系(F-No.) | 16号族(FN:16-h) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Native Dancer S4×M5 = 9.38%, Polynesian S5×M5 = 6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]- ^ “The 2007 World Thoroughbred Racehorse Rankings”. IFHA. 2022年2月24日閲覧。
- ^ グリーンチャンネル「スタリオンライブラリー」
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ハードスパン(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年12月28日閲覧。
- ^ a b c d “ハードスパンの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2017年12月28日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post