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ダニー・ブーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
ダニー・ブーン
Dany Boon
Dany Boon
本名 Daniel Farid Hamidou
生年月日 (1966-06-26) 1966年6月26日（58歳）
出生地 フランスの旗 フランス
ノール＝パ・ド・カレー地域圏（現：オー＝ド＝フランス地域圏）ノール県アルマンティエール
職業 俳優、コメディアン、声優、映画監督、脚本家、映画プロデューサー
ジャンル 映画、舞台、テレビ
活動期間 1992年 -
配偶者 ジュディット・ゴドレーシュ（1998年 - 2002年）
ヤエル・ブーン（フランス語版）（2003年 - 2018年）
ロランス・アルネ（フランス語版）（2018年 - ） ※事実婚
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ダニー・ブーン（Dany Boon 発音: [dani bun]、1966年6月26日 - ）は、フランスの俳優、コメディアン、声優、映画監督、脚本家、映画プロデューサー。

1990年代にコメディアンとして活動を始め、2008年にコメディ映画『ようこそ、シュティの国へ（フランス語版）』で俳優兼監督として成功を収める。以降はさまざまな映画で脚本または監督、あるいはその両方を務めている。

生い立ち

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フランス北部の中流家庭でダニエル・ファリド・ハミドゥとして生まれる。父親は1930年にアルジェリアのイサース（英語版）で生まれたイスラム教徒で[1]、1992年にフランスのリールで亡くなった。ボクサーであり、運転手でもあった。母ダニエール・デュカテル[2]はフランス北部出身。カトリック教徒で、専業主婦だった。

2002年にユダヤ教（当時の妻の信仰）に改宗した[1]。

ベルギーのサン＝リュック学院（フランス語版）でグラフィック・アートを学ぶ。

経歴

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1989年にパリにやってくると、路上でパントマイム[3]をして生計を立てながら、トレヴィーズ劇場（フランス語版）などのオープン・マイク・ナイトに頻繁に出演する。芸名はアメリカ合衆国のテレビシリーズ『ダニエル・ブーン（英語版）』（アメリカの実在の罠猟師ダニエル・ブーンを描いた作品）の主人公の名前から拝借したものである。

いくつかの一人芝居に出演している[4]。

ミュージシャンでもあり、「Piensa en mí（私を想って）」の翻案バージョン「Pensa me」をピアノで弾き語りしている[5]。自作曲もあり、例えば「Le Blues du 'tiot poulet（鶏のブルース）」がある。

1990年代に映画で小さな役を演じた後、1998年にアリエル・ゼトゥン（フランス語版）監督の風刺映画『Bimboland』に出演する。

生まれ故郷のノール＝パ・ド・カレー地方に深い愛着を抱いており、2003年には地元の方言であるシュティ（ch'ti、ピカルディ語とも呼ばれる）でショーを制作する。方言の使用にもかかわらず、DVD（フランス語字幕付き）は60万枚を売り上げる。

2008年、この地域に対する偏見を題材にしたコメディ映画『ようこそ、シュティの国へ（フランス語版）』に出演し、脚本（共同）と監督も務め、フランス国内だけでなく他国でも成功を収める[6]。

2015年に開催された第40回セザール賞（フランス語版）の授賞式では司会を務める[7]。

映画製作会社パテの取締役会メンバーであり、俳優、共同プロデューサー、脚本家、監督として数本の映画を製作する[8]。カリフォルニア州ロサンゼルスに26DBプロダクションをはじめとするいくつかの制作会社を所有していた。それらの会社は映画やTVコンテンツを制作・配給している[9]。

ディズニー映画『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』『オラフの生まれた日』『オラフが贈る物語（英語版）』で雪だるまのオラフのフランス語吹き替えを担当している[10]。

私生活

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3人の異なる結婚相手との間に4人の息子と1人の娘がいる。最初の妻との間には1997年生まれの長男メフディがいる。2番目の妻ジュディット・ゴドレーシュとの間には1999年9月4日生まれのノエがいる。3番目の妻ヤエル・ハリス（フランス語版）との間には、2005年6月23日生まれのエイタン、2006年12月20日生まれのエリア、2010年3月1日生まれのサラがいる[11]。

2022年7月、アイルランド人テリー・バールズに600万ユーロを詐取されたとして、裁判を起こしていると述べている[12]。

主な出演作品

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出典

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  1. ^ a b “"היום אני יהודי גאה"” (ヘブライ語). ynet. (2018年12月3日). https://www.yediot.co.il/articles/0,7340,L-5419391,00.html 2024年7月22日閲覧。 
  2. ^ “Daniele Hamidou-Ducatel , mother of French comedian Dany Boon, and...” (英語). Getty Images (2014年1月10日). 2021年4月8日閲覧。
  3. ^ McGary, Sue (2020年3月15日). “Dany Boon - Writer, director, actor, comedian | French Affair” (英語). 2021年4月8日閲覧。
  4. ^ “Dany Boon” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年4月8日閲覧。
  5. ^ “DANY BOON - Pensa me - Luz Casal (Piensa en mi)” (英語). 2021年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月8日閲覧。
  6. ^ “Welcome to the Sticks” (英語). Box Office Mojo. 2021年4月8日閲覧。
  7. ^ Coantiec, Cyril (2014年9月26日). “Dany Boon président des César : la Ch'ti revanche” (フランス語). Le Figaro. http://www.lefigaro.fr/cinema/2014/09/26/03002-20140926ARTFIG00424-dany-boon-president-des-cesar-la-ch-ti-revanche.php 2014年10月3日閲覧。 
  8. ^ Tartaglione, Nancy (2010年9月14日). “Dany Boon and Lisa Axuelos to join Pathe executive board” (英語). Screen Daily. https://www.screendaily.com/dany-boon-and-lisa-axuelos-to-join-pathe-executive-board-/5018165.article 2021年4月15日閲覧。 
  9. ^ “Boon Dany” (フランス語). Ciné Passion 34. 2021年4月15日閲覧。
  10. ^ “Olaf” (英語). CHARGUIGOU (CHARACTERS). 2021年4月15日閲覧。
  11. ^ “MEHDI NOE EYTAN ET ELIA BOON - famille de stars et de sportifs” (フランス語). Jess1393.skyrock.com. 2023年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月9日閲覧。
  12. ^ O'Loughlin, Ann (2022年7月14日). “French actor claims he is victim of €6m fraud by 'Irish Lord from an ancient family'” (英語). Irish Examiner. https://www.irishexaminer.com/news/courtandcrime/arid-40918178.html 2022年7月27日閲覧。 

外部リンク

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