サビニ人

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紀元前5世紀のラティウムの諸民族(ラテン語表記)

サビニ人(サビニじん、ラテン語: Sabini、サビーニー人とも)は、イタリア半島に位置するローマの北東、ティベリス川一帯に住んでいた古代の部族である。好戦的で城壁を持たない町に住んでおり、サビニ人は自らの起源をスパルタからの移民であると言っている、と言われている。

ローマ人によって女が強奪されたいわゆるサビニの女たちの略奪の後、ローマと4度の戦争を起こすが、結果的にローマに併合された。サビニ族出身のクラウディウス氏族はローマ最高の名門に登り詰めている。

言語[編集]

サビニ語英語版を話していた。サビニ語に関する記録はほとんど残っていないが、イタリック語派ウンブリア語の一種とされている。

ローマ帝国五代皇帝、ネロとは、サビニ人の言葉では「勇敢な男」を意味するという。

サビニに関連する人物[編集]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • プルタルコス英雄伝 1』柳沼重剛訳、京都大学学術出版会西洋古典叢書 G049〉、2007年6月。ISBN 978-4-87698-167-0 

関連項目[編集]