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カーボンフライ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社カーボンフライ
CARBON FLY,Inc.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
135-0064
東京都江東区青海2丁目4-32
タイム24ビル
設立 2022年1月31日
業種 化学
事業内容 カーボンリサイクル事業
ナノカーボン及び関連製品の研究・開発・製造・販売等
ナノカーボン材料に関するコンサルティング
代表者 代表取締役社長 鄧飛
資本金 2億5090万円
(2022年4月30日現在)
発行済株式総数 11,428株
従業員数 43名
主要株主 兼松株式会社
株式会社エフ・シー・シー
外部リンク https://carbonfly.co.jp/company/
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株式会社カーボンフライ: CARBON FLY,Inc.)は、東京都江東区青海に本社を置く化学メーカー[1]

現在[いつ基準での現在?]ナノカーボン関連製品の研究・開発・製造に加え、カーボンリサイクル事業やコンサルティング事業を行っている。

概要[編集]

ナノカーボン素材やカーボンナノチューブ (CNT) の社会実装、および二酸化炭素からのナノカーボン素材やCNTの量産を目標とし、研究・開発・製造を行っているスタートアップ企業[2]

ナノカーボン素材の問題点として生産能力が低いということがあり、高品質で大量生産可能なCNT製造装置を開発した。その量産性、汎用性から様々な分野でのナノカーボン素材の活用を目指し、航空、モビリティ、エネルギーや衛星部品への活用も進んでおり、宇宙開発にも携わっている[2][3]

2023年6月には工場から排出される二酸化炭素から炭素を回収し、それを材料としてCNTを製造する技術開発を開始した。同時に、CNTが使われた製品からも炭素を回収できる技術にも着手するとしている[4]

現在では[いつ基準での現在?]様々な大手企業と協力関係を持ち、ナノカーボン素材に付随する事業を広く手掛けている[5][6]

技術[編集]

カーボンフライではCNTを成長させる際に、スパッタリングで蒸着させた触媒に炭素ガスを吹き込む方式を採用している。これまで運用されてきた、加熱したチャンバーの上部から触媒と炭素ガスを投入し、それを攪拌する方式と比べ、長さや直径が均一な製品ができあがるほか、繊維やフィルムの形状に加工する事も可能である。[7]

2023年10月時点でオフィスビル相当の電源でCNTを年産5トン製造できる設備を完成させており、CNTを利用する製品の工場に導入されている[7]

受賞[編集]

2022年

  • ディープテックグランプリ - 三井化学賞[8]

2023年

  • Plug and Play Japanアクセラレータープログラム - Startup Award[9]
  • SAMPE Japan 先端材料技術展2023 - 優秀展示賞[10]

2024年

  • 日本中小企業大賞 - 新規チャレンジ賞ユニークビジネス部門優秀賞[11]
  • コンポジットハイウェイアワード - グランプリ[12]

事業所[編集]

日本本社
東京都江東区青海2丁目4-32 タイム24ビル

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 株式会社カーボンフライ”. INITIAL. 2024年4月14日閲覧。
  2. ^ a b 次世代カーボンナノチューブ技術の進化。宇宙品質を目指すスタートアップと伝統樹脂メーカーの共同開発物語』(プレスリリース)PR TIMES STORY、2024年1月15日https://prtimes.jp/story/detail/bKoD0qs13Gb2024年4月14日閲覧 
  3. ^ 株式会社カーボンフライ、日本ユピカ株式会社と宇宙素材の開発で提携』(プレスリリース)PR TIMES、2023年10月12日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000103519.html2024年4月14日閲覧 
  4. ^ Forbes JAPAN編集部 (2023年6月9日). “工場のCO2からカーボンナノチューブ、究極のマテリアルが目指すもの”. Forbes JAPAN Web-News. 2024年6月2日閲覧。
  5. ^ 株式会社カーボンフライ、株式会社IP Bridgeより資金受け入れ、戦略的パートナーシップ強化。さらなる知財戦略強化へ』(プレスリリース)PR TIMES、2024年3月7日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000103519.html2024年4月14日閲覧 
  6. ^ 株式会社カーボンフライ、宇宙素材開発で提携の日本ユピカ株式会社と次世代CNTハイブリッドプリプレグを開発、2024年量産化を目指す』(プレスリリース)PR TIMES、2023年10月31日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000103519.html2024年4月14日閲覧 
  7. ^ a b 【ディープテックを追え】強度は鉄鋼の20倍、「CNT」の用途広げるスタートアップの製造法”. ニュースイッチ (2023年10月19日). 2024年6月2日閲覧。
  8. ^ ディープテックグランプリ2022”. TECH PLANTER (2022年1月14日). 2024年4月14日閲覧。[出典無効]
  9. ^ 株式会社カーボンフライがPlug and Play Japanアクセラレータープログラム Startup Awardを受賞』(プレスリリース)Infoseekニュースhttps://news.infoseek.co.jp/article/prtimes_000000003_000103519/2024年4月14日閲覧 
  10. ^ 株式会社カーボンフライ、日本ユピカ株式会社とSAMPE Japan先端材料技術展2023に合同出展 CNTハイブリッドプリプレグをお披露目(画像ギャラリー No.6)”. MOTA(旧オートックワン). 2024年4月14日閲覧。[出典無効]
  11. ^ カーボンフライ、「日本中小企業大賞2023」新規チャレンジ賞ユニークビジネス部門優秀賞受賞”. WorkMaster(ワークマスター). PR TIMES (2024年1月18日). 2024年4月14日閲覧。
  12. ^ 株式会社カーボンフライ、JEC World 2024に参加 ヨーロッパへ向け量産機Caltema®と超高品質CNTアプリケーションを紹介』(プレスリリース)PR TIMES、2024年2月29日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000103519.html2024年4月14日閲覧