オウシマダニ
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オウシマダニ | |||||||||||||||||||||||||||
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雌(左)と雄(右)
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Rhipicephalus microplus (Canestrini, 1888) | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
Boophilus microplus | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
cattle tick |
オウシマダニは、マダニ科コイタマダニ属に属するダニの一種である。
1宿主性でその名の通りウシに寄生するが、ヒツジ、水牛、ライオン、イリオモテヤマネコなどにも寄生する。バベシアを媒介することで知られるが、他に重症熱性血小板減少症候群ウイルスを媒介するという報告がある[1]。
分布
[編集]かつては九州から沖縄にかけて日本にも分布していたが、現在はウシの薬浴などによる駆除が進み、これらの地域からは撲滅された。世界的には亜熱帯や熱帯地域を中心に、アジア、オーストラリアの一部、マダガスカル、アフリカ南東部、西インド諸島、中南米など広域で確認されている。また、以前はアメリカにも分布していたが、現在はテキサス州やカリフォルニア州におけるメキシコとの国境地帯に時々発見されるのを除いて撲滅されている[2][3]。
経済的損失
[編集]撲滅以前のアメリカでは Rhipicephalus annulatus とともに牛のバベシア(Babesia bigemina および B. bovis)やアナプラズマ (Anaplasma marginale) を媒介することで、現在の貨幣価値に換算して年間30億ドルの損失があったと算定されている[3]。
脚注
[編集]- ^ “国内で初めて診断された重症熱性血小板減少症候群患者”. 2013年2月21日閲覧。
- ^ “牛の移動制限解除/八重山地域/27年ぶり/県、オウシマダニの撲滅宣言”. 2013年2月21日閲覧。
- ^ a b “Rhipicephalus (Boophilus) microplus. Southern Cattle Tick, Cattle Tick” (PDF). en:Iowa State University (February 20, 2007). 2013年2月24日閲覧。
参考文献
[編集]- 今井壯一・板垣 匡・藤崎幸藏 編 編『最新家畜寄生虫病学』板垣博・大石勇 監修、朝倉書店、2007年、248頁。ISBN 978-4254460278。