エヴァ・プウォンカ
エヴァ・プウォンカ | |
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出生名 | Ewa Płonka |
生誕 | 1982年12月27日(41歳) |
出身地 | ポーランド、プルドニク |
学歴 | ジュリアード音楽院 |
ジャンル | オペラ |
職業 | ソプラノ歌手 |
活動期間 | 2016年 - |
公式サイト |
ewa-plonka |
エヴァ・プウォンカ(Ewa Płonka, 1982年12月27日 - )は、ポーランド出身のピアニスト、ソプラノ歌手である。
経歴
[編集]1982年12月27日、ポーランド南西部のプルドニクに生まれる。
当初はピアニストとして生地のシマノフスキ音楽院を首席で卒業後、ポズナンのパデレフスキ音楽院、ノルウェー、アメリカで学び、博士号を取得した。大学の講師として勤務する傍ら、複数のピアノ・コンクールで入賞し演奏活動を開始する(2009年にオクラホマシティ大学で リストのピアノ協奏曲第2番を演奏している[1])。ピアノと並行して、ポーランドとアメリカで声楽も学んでいた。バス歌手のニキタ・ストロイェフなどに師事。
2014年から2年間、ジュリアード音楽院でオペラ歌手としての研鑽を積む。(2015年1月にトーマス・ハンプソンのマスタークラスに参加した映像[2]が公開されている。) メゾソプラノとして、2014年のマルチェロ・ジョルダーニ声楽コンクールでデボラ・ヴォイト賞を受賞している。同年ゲルダ・リスナー財団主催の声楽コンクールでも3位になっている。
ジュリアード音楽院を卒業後、フランクフルト歌劇場と契約し、2016年「さまよえるオランダ人」のマリー、2017年に「リゴレット」のマッダレーナ、「イル・トロヴァトーレ」のアズチェーナを歌っている。2018年6月から2019年3月にかけて、カールスルーエ歌劇場で歌った「アンナ・ボレーナ」のジョヴァンナ役で、自身の高音域の可能性に気づき、ソプラノへの転向を試みる。
2019年10月のヴァージニア・オペラでの「トスカ」でソプラノとしての再デビューを果たす。2020年はソプラノとしての多くの出演が予定されていたが、コロナ禍によりキャンセルまたは延期となる。しかし、2021年4月にYouTubeに公開したプッチーニの「トゥーランドット」の "In Questa Reggia" をはじめとするアリア[3]が、世界中のオペラ・ファンの間で話題を呼び、同年7月のオーストリアのサンクト・マルガレーテンのシュタインブルフ野外オペラで「トゥーランドット」の題名役を歌い、大成功を収める。
国際的な活躍
[編集]特記無しは、主役ソプラノ役
2022年年からは一気に世界各国での活動が始まり、
6月のベルリン・ドイツ・オペラでの「マクベス」
7月にはアレーナ・ディ・ヴェローナで「ナブッコ」
9月のライン・ドイツ・オペラでの「マクベス」
11月のチューリッヒ歌劇場での「マクベス」 など、短期間で主要劇場へのデビューが続く。
2023年2月にはロイヤル・オペラに「タンホイザー」のヴェーヌス
5月にはバイエルン国立歌劇場で「ルサルカ」の外国の王女
同月ゼンパー・オーパーで「ナブッコ」
10月にダラス・オペラでの「トスカ」など西欧の主要劇場への出演が相次ぐ。
2024年はプッチーニの没後100年記念ということもあり、世界各地で「トゥーランドット」を歌う。
1月のベルリン・ドイツ・オペラでの「トゥーランドット」
3月のハンブルク歌劇場での「トゥーランドット」
5月のワシントン歌劇場での「トゥーランドット」に続き、
6月29日ロイヤル・オペラの来日公演の「トゥーランドット」で日本デビュー。声の威力だけでなく、その精緻な音楽解釈で聴衆を圧倒した。
以降も9月にパレルモ・マッシモ劇場に「トゥーランドット」で出演するなど、更なる活躍が期待されている。
出典
[編集]- ^ “Ewa Plonka - Liszt Piano Concerto 2009 OCU Ewa Plonka”. 2024年6月30日閲覧。
- ^ “Thomas Hampson Master Class, January 28, 2015: Ewa Płonka & Joel Harder”. 2024年6月29日閲覧。
- ^ “In Questa Reggia, Turandot, G. Puccini, Ewa Płonka, soprano”. 2024年6月29日閲覧。