イン・ア・センチメンタル・ムード
「イン・ア・センチメンタル・ムード」 | |
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デューク・エリントン・オーケストラの楽曲 | |
リリース | 1935年 |
録音 | 1935年4月30日 ニューヨーク アメリカン・レコード・コープ・スタジオ[1] |
ジャンル | スウィング・ジャズ |
レーベル | ブランズウィック・レコード |
作詞者 | マニー・カーツ、アーヴィング・ミルズ |
作曲者 | デューク・エリントン |
「イン・ア・センチメンタル・ムード (In a Sentimental Mood)」は、デューク・エリントンが1935年に作曲したジャズの楽曲。後にマニー・カーツによって歌詞が追加され、歌曲としても親しまれている。
1935年4月30日、デューク・エリントン・オーケストラはブランズウィック・レコードにおいて、オットー・ハードウィックのアルト・サックスをフィーチャーした初録音を行った[2]。同日のセッションにはジョニー・ホッジス(アルト・サックス)、ハリー・カーネイ(アルト・サックス、バリトン・サックス)、レックス・スチュワート(コルネット)らも参加している[1]。オリジナルのレコード番号は「Br 7461」で、B面には「ショウボート・シャッフル」が収録された[1]。
エリントン楽団の初録音はポップ・チャートで14位を記録し、1936年にはベニー・グッドマン楽団やミルズ・ブルー・リズム・バンドもポップ・チャート入りした[2]。
エリントンは1962年9月26日、ジョン・コルトレーンとの共演アルバム『デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン』でこの曲を再演しており[3]、この共演ヴァージョンは2005年のアメリカ映画『Prime』のサウンドトラックでも使用された[4]。また、オリジナル・ヴァージョンの録音に参加したジョニー・ホッジスは、自身のリーダー・アルバム『The Eleventh Hour』(1963年)でもこの曲を演奏した[5]。
クレジット
[編集]作曲はエリントンの単独名義となっているが、実際にはオットー・ハードウィックの作ったメロディが元になったという説もある[2]。また、作詞はマニー・カーツとアーヴィング・ミルズ(エリントンの楽曲を出版していた人物)の共作とクレジットされているが、実際にはカーツが単独で歌詞を書いた[2][6]。
主な録音
[編集]インストゥルメンタルとしての録音
[編集]- ソニー・ロリンズ&モダン・ジャズ・クァルテット - 1953年10月7日の録音がアルバム『Sonny Rollins With The Modern Jazz Quartet, Art Blakey, Kenny Drew』に収録された[7]。
- ビル・エヴァンス - 1967年8月の録音(1982年発売のアルバム『California Here I Come』に収録)[8]、1970年代の録音(1982年発売のアルバム『Eloquence』に収録)[9]などを残している。
- デクスター・ゴードン - 1975年のアルバム『Stable Mable』に収録[10]。
- マッコイ・タイナー - 1975年のアルバム『Atlantis』に収録[11]。
- ケニー・バレル - 1977年のアルバム『Ellington Is Forever, Vol.2』に収録[12]。
- ハンク・ジョーンズ&トミー・フラナガン - 1983年のアルバム『I'm All Smiles』に収録[13]。
- ドクター・ジョン - 1989年のアルバム『イン・ア・センチメンタル・ムード』に収録[14]。
- ケニー・G - 1999年のアルバム『Classics in the Key of G』に収録[15]。
- 東京スカパラダイスオーケストラ - 2000年のアルバム『FULL-TENSION BEATERS』に収録。
歌曲としての録音
[編集]- エラ・フィッツジェラルド - 1956年9月4日にヴァーヴで録音し、アルバム『Ella Fitzgerald Sings The Duke Ellington Song Book, Vol. 2』に収録された[16]。
- サラ・ヴォーン - 1961年7月18日の録音が、アルバム『After Hours』に収録された[17]。
- ビリー・ジョエル - 1992年の映画『プリティ・リーグ』のサウンドトラックに提供[18]。
- ロバータ・フラック - 1994年のアルバム『Roberta』に収録[19]。
- ダイアン・リーヴス - 1995年のアルバム『Quiet After the Storm』に収録[20]。
- チャーリー・ワッツ - 1996年のアルバム『Long Ago & Far Away』に、バーナード・ファウラーのボーカルをフィーチャーした録音を収録[21][22]。
脚注・出典
[編集]- ^ a b c “The Complete 1932-1940 Bruns./Col./Master Rec. of Ellington and His Famous Orchestra (#248)”. Mosaic Records. 2015年12月12日閲覧。
- ^ a b c d “Jazz Standard Songs and Instrumentals (In a Sentimental Mood)”. Jazzstandards.com. 2015年12月12日閲覧。
- ^ Collar, Matt. “Duke Ellington & John Coltrane - John Coltrane, Duke Ellington”. AllMusic. 2015年12月12日閲覧。
- ^ Prime (2005) - Soundtracks - IMDb
- ^ The Eleventh Hour - Johnny Hodges | AllMusic
- ^ “Duke Ellington”. Songwriters Hall of Fame. 2017年6月6日閲覧。
- ^ “Sonny Rollins Discography”. jazzdisco.org. 2015年12月12日閲覧。
- ^ California Here I Come - Bill Evans | AllMusic
- ^ Eloquence - Bill Evans | AllMusic
- ^ Stable Mable - Dexter Gordon | AllMusic
- ^ McCoy Tyner - Atlantis (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ Ellington Is Forever, Vol.2 - Kenny Burrell | AllMusic
- ^ I'm All Smiles - Tommy Flanagan, Hank Jones |AllMusic
- ^ In a Sentimental Mood - Dr. John | AllMusic
- ^ Classics in the Key of G - Kenny G | AllMusic
- ^ “Verve Records Discography: 1956”. jazzdisco.org. 2015年12月12日閲覧。
- ^ After Hours - Sarah Vaughan | AllMusic
- ^ Pretty League (1992) - Soundtracks - IMDb
- ^ Roberta Flack - Roberta (CD, Album) at Discogs
- ^ Quiet After the Storm - Dianne Reeves | AllMusic
- ^ Long ago and Far Away - Charlie Watts | AllMusic
- ^ Charlie Watts - Long Ago & Far Away (CD, Album) at Discogs