プリティ・リーグ
プリティ・リーグ | |
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A League of Their Own | |
監督 | ペニー・マーシャル |
脚本 |
ババルー・マンデル ローウェル・ガンツ |
原案 |
キム・ウィルソン ケリー・キャンディール |
製作 |
ロバート・グリーンハット エリオット・アボット |
製作総指揮 | ペニー・マーシャル |
出演者 |
トム・ハンクス ジーナ・デイヴィス マドンナ |
音楽 | ハンス・ジマー |
主題歌 | マドンナ「マイ・プレイグラウンド」 |
撮影 | ミロスラフ・オンドリチェク |
編集 |
ジョージ・バワーズ アダム・ベルナルディ |
配給 | コロンビア・トライスター映画社 |
公開 |
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上映時間 | 128分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $40,000,000[1] |
興行収入 | $132,440,069[1] |
『プリティ・リーグ』(原題: A League of Their Own)は、1992年に製作されたアメリカ映画。1943年に創設され54年まで存在した全米女子プロ野球リーグを題材として、女性差別が激しかった時代に自分たち自身(Their Own)の人生の目標を実現しようとする女性たちの姿を描く。
主題歌の「マイ・プレイグラウンド」(This Used To Be My Playground)をマドンナが担当し、選手のひとりとして出演もしている。エンドロールでのクレジットではトム・ハンクス が先頭であるが、ハンクスは助演的役割を担っている。
あらすじ[編集]
舞台は第二次世界大戦中のアメリカ。大リーグ選手らも多数が出征。プロ野球運営が困難になりつつあった。ある日、オレゴン州の女性ソフトボールチームの花形キャッチャーのドティ・ヒンソンとその妹のもとに、1人のスカウトマンが現れ、女性だけのプロ野球リーグの創設と興行のために力を貸して欲しいと誘われる。ドティは乗り気ではなかったが、妹のキットにせがまれ、ロックフォード・ピーチズに姉妹が入団するところから始まる。
選手の一部は夫の戦死に耐え、また別の選手は厳しいヤジも受けるといったプレー環境の中で、女性選手たちが真剣にプロとして取り組む姿をスポーツドラマとして描いている。
妹がライバル球団の、ラシーン・ベルズに移籍、リーグ創設の1943年にラシーンが優勝を飾る。
キャスト[編集]
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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ソフト版 | 日本テレビ版 | |||
ジミー・ドゥーガン(監督) | トム・ハンクス | 大塚芳忠 | 安原義人 | |
ドティ・ヒンソン(捕手) | ジーナ・デイヴィス | 高島雅羅 | 塩田朋子 | |
キット・ケラー(投手) | ロリ・ペティ | 佐々木優子 | 篠原恵美 | |
メイ・モーダビート(中堅手) | マドンナ | 深見梨加 | 戸田恵子 | |
ドリス・マーフィ(三塁手) | ロージー・オドネル | 塩田朋子 | 小宮和枝 | |
マーラ・フーチ(二塁手) | ミーガン・カヴァナー | 吉田美保 | 喜田あゆみ | |
ベティ・ホーン(左翼手) | トレイシー・ライナー | 伊倉一恵 | 土井美加 | |
エヴリン・ガードナー(右翼手) | ビティ・シュラム | 叶木翔子 | 高島雅羅 | |
シャーリー・ベイカー(左翼手) | アン・キューザック | 紗ゆり | ||
ヘレン・ヘイリーアン(一塁手) | アン・ラムゼイ | 佐藤しのぶ | 日野由利加 | |
エレン・スー・ゴッドランダー(遊撃手、投手) | フレディ・シンプソン | 松井菜桜子 | ||
アリス・ギャスパーズ(左翼手、控え捕手) | ルネ・コールマン | 種田文子 | ||
ミス・カスバート | ポーリン・ブレイスフォード | 巴菁子 | さとうあい | |
アイラ・ローウェンスタイン | デヴィッド・ストラザーン | 有本欽隆 | 小川真司 | |
ウォルター・ハーヴェイ | ゲイリー・マーシャル | 筈見純 | 坂口芳貞 | |
アーニー・キャパディーノ | ジョン・ロヴィッツ | 塚田正昭 | 麦人 | |
ボブ・ヒンソン | ビル・プルマン | 小室正幸 | 田中正彦 | |
チャーリー・コリンズ | ドン・S・デイヴィス | 福田信昭 | ||
ラシーンの一塁手 | ティア・レオーニ | |||
その他の出演 | N/A | 金野恵子 野沢由香里 大谷育江 宮寺智子 西村知道 長島雄一 宝亀克寿 秋元羊介 辻親八 星野充昭 寺内よりえ 神谷和夫 伊藤和晃 岩坪理江 大黒和広 棚田恵美子 永堀美穂 大坂史子 津村まこと 岡野浩介 | ||
日本語版制作スタッフ | ||||
翻訳 | たかしまちせこ | |||
演出 | 蕨南勝之 | |||
調整 | 栗林秀年 | |||
効果 | 山本洋平 |
評価[編集]
キャストのパフォーマンスが称賛され、批評家から好評を得た[2][3][4][5][6]。レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは79件のレビューで支持率は81%、平均点は7.00/10となった[7]。Metacriticでは21件のレビューを基に加重平均値が69/100となった[8]。
製作エピソード[編集]
- 劇中でラシーンが優勝を決める対戦相手はピーチズであるが、史実ではサウスベンド・ブルーソックスである。
- 劇中のような姉妹が存在、活躍した事実もない。ジーナ・デイビスが演じた主役ドティ・ヒンソンには2人のモデルがいる。ソフトボールの花形選手としてスカウトされ、ロックフォード・ピーチーズに入団したドロシー・カメンシェックと、同じくソフトボールの名選手として、ミネアポリス・ミルレッツに入団し、本作にも技術的なアドバイザーとして参加したラヴォン・ペア・デイビスである。
- トム・ハンクス演じるジミー・ドゥーガン監督のモデルは、1930年代の強打者、ジミー・フォックスである。フォックスは、映画と同様に1941年ごろからアルコール中毒を患い、1952年、フォートウェイン・デイジーズの監督に就任している。試合中にベンチで居眠りしていこともあったという[9]。
- ドゥーガン監督が選手達を叱咤した際のセリフ「野球には泣くなんてない!」(There's no crying in baseball!)は、アメリカ映画の名セリフベスト100で第54位にランクインした。
スピンオフ[編集]
1993年にスピンオフのドラマ『プリティ・リーグ (1993年のテレビドラマ)』が制作された[10]。
2022年にリブートとなるドラマ『プリティ・リーグ (2022年のテレビドラマ)』が制作され、Amazon Prime Videoで配信された[11]。なお、シーズン2の製作も予定されていたが、全米脚本家組合並びに俳優組合(SAG-AFTRA)によるストライキの影響で2023年8月に中止となった[12]。
参考文献[編集]
- ^ a b “A League of Their Own” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年4月26日閲覧。
- ^ Kronke, David (1992年7月2日). “Penny Marshall pitches 'League of Their Own' agenda”. The Dispatch. Los Angeles Daily News (Lexington, NC): p. 4C. オリジナルの2021年5月15日時点におけるアーカイブ。 2013年10月1日閲覧。
- ^ White, Sue (2011年10月26日). “'A League of Their Own' brings former ballplayer to the Riverside Saginaw Film Festival”. MLive. 2021年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月1日閲覧。
- ^ Sidewater, Nancy (April 23, 2004). “DVD Q&A – Penny Marshall”. Entertainment Weekly (Entertainment Weekly Inc.) (761). オリジナルのOctober 4, 2013時点におけるアーカイブ。 2013年10月1日閲覧。.
- ^ “A League of Their Own”. Fort-Worth Star-Telegram. (1992年6月30日). オリジナルの2018年9月30日時点におけるアーカイブ。 2013年4月17日閲覧。(
要購読契約)
- ^ Rachlin, Jill (February 12, 1993). “A League of Their Own Review | Reviews and News”. Entertainment Weekly (Entertainment Weekly, Inc.) (157). オリジナルのOctober 4, 2013時点におけるアーカイブ。 2021年10月1日閲覧。.
- ^ “A League of Their Own (1992)”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年9月18日閲覧。
- ^ “A League of Their Own (1992) Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年9月18日閲覧。
- ^ 鉄人ノンフィクション編集部『映画になった奇跡の実話』
- ^ TVguide.com. “A League of Their Own”. TV Guide. 2012年9月5日閲覧。
- ^ “ドラマ『プリティ・リーグ』感想(ネタバレ)”. シネマンドレイク (2022年8月17日). 2022年9月18日閲覧。
- ^ “アマプラ「プリティ・リーグ」がキャンセル ハリウッドのストライキが影響か?”. 映画.com (2023年8月22日). 2023年8月22日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- プリティ・リーグ - allcinema
- プリティ・リーグ - KINENOTE
- A League of Their Own - オールムービー(英語)
- A League of Their Own - IMDb(英語)