Wolfenstein

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『Wolfenstein』ウルフェンシュタイン)シリーズは、id Softwareによって開発されたFPSのシリーズ。

『Wolfenstein 3D』(1992年発売)は初期のFPSの代表作で、その要素によりジャンルの標準が確立された[1]。id Softwareは『Wolfenstein 3D』の技術を進化させ、『DOOM』(1993年発売)を開発した[2]

ゲームの舞台であるWolfenstein城が作品名の元になっている。シリーズを通じて、時代設定は全て第二次世界大戦中。

なお、ドイツではナチスの標章である鉤十字の使用が学術研究などの例外を除き法律で禁止されている関係上、倫理審機関・USKにより「18歳未満販売禁止」の指定を受けている。

2007年8月に『Wolfenstein3D』、『Spear of Destiny』、『Return to Castle Wolfenstein』がsteamによるDL販売を開始。

2009年夏にACTIVISIONから『Return to Castle Wolfenstein』の続編にあたる『Wolfenstein』がリリースされた。

2014年には最新作である『Wolfenstein: The New Order』がPS4/Xbox One含む複数機種に発売された。

ラインアップ[編集]

発売の年表
1981 Castle Wolfenstein
1982
1983
1984 Beyond Castle Wolfenstein
1985
1986
1987
1988
1989
1990
1991
1992 Wolfenstein 3D
Spear of Destiny
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001 Return to Castle Wolfenstein
2002
2003 Wolfenstein: Enemy Territory
2004
2005
2006
2007
2008 Wolfenstein RPG
2009 Wolfenstein
2010
2011
2012
2013
2014 Wolfenstein: The New Order
2015 Wolfenstein: The Old Blood

Castle Wolfenstein[編集]

1981年に発表された『Wolfensteinシリーズ』の元祖。FPSではなく、ステルスゲームである。ナチスの要塞に忍び込み爆弾を仕掛けるのが目的。id Softwareはまだ存在しない時代であり、Muse Software製。

Beyond Castle Wolfenstein[編集]

1984年には発表された『Castle Wolfenstein』の続編。Muse Softwareの倒産後、ジョン・ロメロが名前の権利を買い取り自らの作品に付けた。

Wolfenstein 3D[編集]

1992年に発表されたFPS作品。FPSをジャンルとして確立したと言われる記念碑的作品。 Wolfenstein城に監禁された主人公であるアメリカ軍人B.J.Blazkowiczが、ナチスの兵士達と戦いながら城からの脱出を図る。その過程で主人公はヒトラーの人造人間計画を阻止していく。使用できる武器はナイフ拳銃サブマシンガンミニガンMacintosh版では火炎放射器ロケットランチャーが追加されている。その後、3DOゲームボーイアドバンスなど、様々なハードに移植された。なお、日本でも1994年イマジニアより発売されたスーパーファミコン版では、出血やナチスに関連する表現が削除されており、Wolfenstein城に巣食う死霊やミュータントを殲滅するというストーリーに変更された他、敵キャラクターとして登場した軍犬が大きなネズミに変わっている。規制が掛かっているのはスーパーファミコン版のみで、その他の移植作品は、PC版と同様の内容になっている。

ゲームは6つのエピソードで構成されており、自由に選択が可能。各エピソードはシークレットレベルを含め10レベルで構成されており、事前に難易度を選択可能。敵を倒しつつ、弾丸やアイテム、鍵を拾いながら進みレベルをクリアし、エピソードの最後のレベルに待ち受けるボスを倒せば(又はボス撃破後出口に到達すれば)エピソードクリアとなる。

各レベルにはいくつものシークレット(隠し部屋)が存在し、壁に隠されているスイッチを押す事で発見できる。シークレットには強力な武器や、多くの回復アイテムやスコアアイテム、貴重な1UPなどが入手できたりする。エピソードによってはシークレットを発見しないとクリア不可能なレベルも存在する。

また、残機制でスコアの概念が存在し、各レベルクリア時にはリザルトが表示され、タイムボーナスなどの概念や、ネームエントリー、スコアランキングといったハイスコアを目指すアーケードゲーム的な要素も存在する。一定のスコアを得る毎に残機数が増えるシステムになっており、体力が0になると残機を1つ失い、ペナルティとしてスコアも減点され、そのレベルの最初から初期装備状態でやり直しになる。残機を全て失うか、エピソードをクリアするとゲームオーバー。

Spear of Destiny[編集]

『Wolfenstein 3D』の前日譚。1992年に発表。

Return to Castle Wolfenstein[編集]

『Wolfenstein 3D』のリメイク。シングルプレイはGray Matter Studios、マルチプレイはNerve Softwareが製作。2001年に発表。日本ではP&Aより発売された。通称「RtCW」。シングルプレイよりもマルチプレイでの評価が高い。現在マルチプレイは最盛期ほどの盛り上がりはないが、根強いファンは多い。マルチプレイ中に使用できるボイスコマンドはこの頃から多い。Xboxにも移植されており、プロローグとなる新たなエピソード等、新要素を追加した『Return to Castle Wolfenstein : Tides of War』が2003年にマイクロソフトより「Xbox ワールドコレクション」として発売されている。海外ではプレイステーション2で『Return to Castle Wolfenstein: Operation Resurrection』なる移植版が発売されているが、日本国内では未発売。

  • シングルプレイ
プレイヤーはWolfenstein城から脱出後、ナチスによる人造人間製造計画と魔王ハインリッヒの復活を防ぐために、欧州各地を転戦する。このようなストーリー背景に加え、敵キャラクターにドイツ兵のほかにゾンビやサイボーグなどのモンスターが登場するため、一般的な第二次大戦を舞台にしたFPSに比べて、SFホラー的雰囲気を持つことが特徴の一つ。歩行中、あるいは立っている状態では集弾率が目に見えて下がるという特性上、動かずにしゃがんだ状態で射撃する方が優勢に立てる場面もあり、他のFPSとは異なる攻略を求められることもある。なお、マルチプレイとシングルプレイでは、武器の性能に若干の違いがある。例えば、消音銃ステンガンは、シングルプレイの方がオーバーヒートし辛い。その他の武器も、シングルプレイ内では武器がプレイヤーに有利なバランスになっている。今作でもシークレット、財宝は豊富に用意されているが、財宝は入手しても特にメリットは無い(コンソール版ではシークレットと共にコンプリートすることで、ミッションクリア時に若干の特典が得られるようになっている)。
  • マルチプレイ
クラス制を採用。Allies(連合国軍)とAxis(枢軸国軍)の2チームに分かれたプレイヤーは、倒れた仲間を蘇生したり傷付いた仲間を助ける「Medic(メディック)」、ダイナマイトの設置や壊れた固定機関銃を修復できる「Engineer(エンジニア)」、強力な火器を装備でき開始時に保持弾数も多い「Soldier(ソルジャー)」、弾薬を配ったり空爆が可能な「Lieutenant(ルテナント)」の4つのクラスから1つを選び、マップごとに設定された目標の達成に向けて戦う(目標物の奪取、ダイナマイトによる目標物の破壊など)。後述の『ET』と比べ、スピーディーである事が大きな特徴。また、スキル制を採用していないため、撃ち合いでは純粋に腕とマシンスペック、そして回線速度が重要となってくる。一方で、撃ち合いの苦手なプレイヤーも、メディックとして味方の回復を行なったり、エンジニアとしてオブジェクトの破壊を手伝う事で、チームに貢献できるようになっている。そのため、初心者にも間口は広いと言えよう。武装はナイフ、サブウェポン、メインウェポン。そのほか、クラスによっては固有の装備を持つ。
最近はめっきりプレイヤー数が減ってきており無人のゲームサーバーが増えているが、下記記載のWolfensetein: Enemy Territoryには今もなおプレイし続けているプレイヤーがいる。

Wolfenstein: Enemy Territory[編集]

RtCWのマルチプレイに特化した無料版である。

Wolfenstein[編集]

WindowsXbox 360PS3向けに2009年夏にリリースされた。Raven Softwareが制作。

ストーリーは前作「Return to Castle Wolfenstein」からの続きであり、第2次世界大戦下のドイツ・ナチスのゼッタ将軍の指揮のもと、アイゼンシュタットという町において、秘密裏に開発される科学技術とオカルト(ブラック・サンパワー)を融合させた最新兵器を、アメリカ人スパイB.J.Blazkowiczとなって、レジスタンスやGold Dawnのオカルト研究団と協力しながら調査・妨害する、というものである。特にグラフィック表現の強化に重点を置かれており、あたかも映画のワンシーンをそのまま演じるような立体感や透明感のある画面にその魅力がある。

シナリオはミッション途中で変更可能で、途中からいくつかのミッションを飛ばしていきなりラストステージに突入することも可能。ただし、この場合は、本来登場する全ての敵と出会わないことや武器のアップグレード等、それなりに苦労することになるので、画面のメッセージには要注意。なお、日本語版はリリースされていないため、それなりの英語力が必要である。ただし、クリアのみが目的であるならば、高度な英語力が求められる事はない。特にDOOM3 Resurrection of Evilでも登場した、時間の流れを遅くするような機能や視力増幅機能、攻撃力強化機能といったオカルトパワーを秘めたクリスタルの使用がポイントになっており、特にボスキャラは単純に攻撃と回避を繰り返すだけでは倒す事はできず、画面メッセージをヒントにした頭脳型である点に注意。

Wolfenstein: The New Order[編集]

日本国内版は、ベセスダ・ソフトワークスよりPS4、PS3、Xbox One、Xbox 360、PCで2014年6月5日に発売された。開発はMachineGames。シングルプレイ専用。

Wolfenstein: The Old Blood[編集]

最新作。ストーリーはThe New Orderの前日譚に当たる。開発はThe New Orderと同じくMachineGames。日本国内ではXbox One版が2015年5月28日に発売され、PS4版が6月4日に発売された。

脚注[編集]

  1. ^ Hosch, William L. (2012). “electronic shooter game”. Encyclopædia Britannica Ultimate Reference Suite. Chicago: Encyclopædia Britannica. 
  2. ^ Lowood, Henry E. (2012). “doom”. Encyclopædia Britannica Ultimate Reference Suite. Chicago: Encyclopædia Britannica. 

外部リンク[編集]

http://games.activision.com/games/wolfenstein/ (公式ページ)
http://www.idsoftware.com/games/wolfenstein/rtcw/ (開発元)
http://www.splashdamage.com/ (ETの開発元)
http://www.wolfenstein.com/ (公式ページ)