Microcebus jonahi
Microcebus jonahi | |||||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||
ENDANGERED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Microcebus jonahi Schüssler, 2020 | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Jonah’s mouse lemur | |||||||||||||||||||||||||||
生息図
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Microcebus jonahiは、マダガスカルに生息するコビトキツネザル科ネズミキツネザル属の一種。
2020年に新種として認定[1]。ネズミキツネザル属としては25番目に新種認定された種となっている[2]。
名称
[編集]Jonah’s mouse lemur(訳: ジョナネズミキツネザル)といった名称もあるが、和名は確定していない[2]。学名の「jonahi」はマダガスカルの霊長類学者のJonah Ratsimbazafyからとっている(なお、本種の発見者はDominik Schüßlerである)[3]。
新種として発表された際の論文では、学名になぜJonah Ratsimbazafyの名を使ったかについて
Jonah Ratsimbazafyはマダガスカルのキツネザルの保護に人生をかけて来た。マダガスカルのキツネザルのために科学界に対し国内外問わずに呼びかけを行ってきた。
民間にもキツネザルを知ってもらえるように「World Lemur Festival(世界キツネザル祭)」等を開いて貢献してきた。
としている[1]。
分布
[編集]マダガスカル北東部の熱帯雨林、北マナナラ国立公園区域内、アンババラ村周辺にのみ生息している[2][4][3]。
熱帯雨林では、標高42-356 mの範囲で見ることができる。林の中でも、地面に近い場所で移動しており、草丈の短いアフラムム・アングスティフォリウムに掴まっている姿も発見されている[1]。
保全状況
[編集]詳しい個体状況・保全状況は分かっていないが、マダガスカルで進んでいる森林破壊により、絶滅する可能性は十二分にある[3]。
2022年版レッドリストでは、絶滅危惧IB類に指定されている[5]。
形態・生態
[編集]全長は25.908センチメートル(10.2インチ)ほどで、霊長類の中でもかなり小柄な部類に入る[4]。体重も約60グラムほどで、霊長類としてはこれもかなり軽い部類に入る[4]。
体毛は赤褐色で短く多い。耳は小さく、尾・耳ともに赤褐色がかっている[4]。左目と右目の間は白くなっている[3]。
腹部はやや黄色っぽくなっており、頬は明るめの茶色をしている。背はやや暗い茶色。手足は薄橙色[1]。
性的二形の特徴は見られない[4]。正確に言うと、オスが生後8 - 9か月時点で(後述の表における「発情期」にあたる)精巣などが発達、メスは生後10 - 11か月で(後述の表における「発情前期」にあたる)乳が発達する。のため、生後1年目辺りで繁殖することが可能となる[1]。
メスの状態の変化は以下の通り[1]:
メス | |
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発情休止期 | 膣が閉じ、生殖活動ができない |
発情前期 | 膣が開いていく |
発情期 | 膣が完全に開く |
妊娠期 | 腹部が膨らむ |
授乳期 | 乳房が膨らみ柔らかくなる。母乳が分泌される |
オスの状態の変化は以下の通り[1]:
オス | |
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発情休止期 | 勃起しない |
発情期 | メスの発情期の1 - 3か月前から突入。勃起するようになるほか、男性器のサイズが拡大、精巣に関しては個体によって10 mmほどの差があるものの拡大 |
人間との関係
[編集]マダガスカル島の地元民からは食用として利用されている[5]。
焼畑農業を行っているときに捕獲されるケースが多く、密猟されるときもある。捕獲されたものの内、ペットにされるケースもある[4][5]。
マダガスカルで進んでいる森林破壊による被害を受けており[3]、2022年版レッドリストでは、絶滅危惧IB類に指定されている[5]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g Schüßler, Dominik; Blanco, Marina B.; Salmona, Jordi; Poelstra, Jelmer; Andriambeloson, Jean B.; Miller, Alex; Randrianambinina, Blanchard; Rasolofoson, David W. et al. (2020-09). “Ecology and morphology of mouse lemurs ( Microcebus spp.) in a hotspot of microendemism in northeastern Madagascar, with the description of a new species” (英語). American Journal of Primatology 82 (9). doi:10.1002/ajp.23180. ISSN 0275-2565 .
- ^ a b c Sorraia, Sara (2020年8月5日). “NEW SPECIES ALERT: Meet Jonah's mouse lemur!” (英語). Duke Lemur Center. 2024年7月26日閲覧。
- ^ a b c d e Vyawahare, Malavika (2020年8月3日). “Say hello to Madagascar’s newest mouse lemur, a pint-sized primate” (英語). Mongabay Environmental News. 2024年7月26日閲覧。
- ^ a b c d e f Anderson, Natali (2020年7月29日). “Scientists Discover New Species of Mouse Lemur | Biology | Sci-News.com” (英語). Sci.News: Breaking Science News. 2024年7月26日閲覧。
- ^ a b c d “Microcebus jonahi”. レッドリスト. 2024年7月26日閲覧。
- ^ “Scientists Discover New Lemur Species”. npr (2020年8月3日). 2024年7月26日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ウィキスピーシーズには、Microcebus jonahiに関する情報があります。