L・H・クラーセン
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L・H・クラーセン (L. H. Klaassen)、レオ・クラーセン (Leo Klaassen) として知られた、レオナルドゥス・ヘンドリック・クラーセン(Leonardus Hendrik Klaassen、1920年6月21日 - 1992年12月24日)は[1]、オランダの都市人口学者[2]。「クラッセン」という日本語表記もある[2]。
経歴
[編集]クラーセンはロッテルダムに生まれ、同地のオランダ経済大学(Nederlandse Economische Hogeschool, NEH:エラスムス・ロッテルダム大学の前身のひとつ)に学んだ[1]。
1944年、クラーセンはヤン・ティンバーゲンの下で、オランダ経済研究所に加わった[1]。以降、クラーセンは永くこの研究所で都市の戦後復興や開発に関わる研究に従事し、後には所長も務めた[1]。エラスムス大学教授、De Economist編集委員でもあった[3]。
都市の発展段階論
[編集]クラーセンは1980年代に、ヨーロッパの148都市のデータの分析を通して「都市の発展段階論」の循環モデルを提唱し、注目された[4]。これは、都市が時間の経過の中で、都市化→郊外化→逆都市化→再都市化を繰り返すとするものであった[5]。
クラーセンの発展段階サイクルのモデルは、その後さまざまな議論を呼んだが、近年では「時代遅れ」ともされる[6]。
脚注
[編集]- ^ a b c d (PDF) Rotterdam's Jaarboekje 1993. Gemeente Rotterdam Gemeentearchief. (1993). pp. 140-143 2014年12月17日閲覧。
- ^ a b 佐野浩祥『持続可能な『生活圏域』の設定に向けた臨界点の導出』(PDF)国土交通省〈平成21年度国土政策関係研究支援事業 研究成果報告書〉、10頁 。2014年12月17日閲覧。「オランダの都市人口学者であるクラッセンらは、...」
- ^ Th. van de Klundert, In Memoriam Prof.Dr L.H. Klaassen (1920-1992), DE ECONOMIST 141, NR. 2, 1993
- ^ 池川諭「我が国の都市サイクルと都市整備の方向 -ROXY指標による戦後約50年間の分析-」(PDF)『総合研究』第20号、日本リサーチ総合研究所、2001年、5-26頁、2014年12月17日閲覧。
- ^ 大西隆「はじめに」『逆都市化時代 人口減少期のまちづくり』2004年6月30日。ISBN 4-7615-2341-7 。2014年12月17日閲覧。「都市の分析論を学んだ人は、逆都市化と聞くと八〇年代のクラーセンとパリンクの都市の発展段階論を思い出すに違いない。都市は都市化、郊外化、逆都市化という段階を経て、成長し、拡大し、やがて衰退していくというモデルである。衰退の先には再都市化が用意され、再び都市の成長が始まる可能性が示されているものの...」:PDF
- ^ Rérat, Patrick (2012). “The New Demographic Growth of Cities: The Case of Reurbanisation in Switzerland”. Urban Studies 49 (5): 1107-1125 2014年12月18日閲覧. "It has argued that the “stages of urban development” model (Van den Berg and Klaassen, 1987) has become outdated to analyse reurbanization and ..."