KSLV-II

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KSLV-II
基本データ
運用国 韓国の旗 韓国
開発者 韓国航空宇宙研究院
使用期間 2019・2020年試験発射予定
(1段エンジンが1基のテスト機は2017年予定)
打ち上げ数 0回(成功0回)
物理的特徴
構成 3段式
総質量 約200 トン
全長 約50 m
直径 3.3 m
軌道投入能力
低軌道 1,500 kg
600 -800 km SSO
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KSLV-II(Korea Space Launch Vehicle-2)は、大韓民国韓国航空宇宙研究院 (KARI) が開発中の人工衛星打ち上げ用液体燃料ロケット

開発計画[編集]

韓国本土から初めて人工衛星を打ち上げた羅老は、ロシアからの全面的な技術協力を受けて共同開発されたロケットだったが、KSLV-IIでは基本的に韓国独自で開発が行われる。韓国側の開発者としてKARIが独占的に開発を行った羅老の反省を生かして、KSLV-IIでは韓国の産(企業)学(大学)研(KARI)が密接に連携した「開放型事業団」形式で開発を行う[1]。予定される開発総予算は2011年時点で1兆5449億ウォン、2014年1月時点で1兆9572億ウォンで[2]、1000人の専門人材が開発に係る[1][3]

KSLV-II開発計画は、ロシアから羅老の第1段ロケットエンジンの技術移転を受ける目論見が頓挫したため国産開発での技術的実現性の目処が立たず、開発予算計上が何度か延期されてきた。2010年度予算で初めて本予算が承認されて「開発研究」フェーズに移行した。開発は三段階に分かれており、2010年から2015年7月までの第一期で第3段用7トン級エンジンの開発と第1段と第2段用の75トン級エンジンに対応した燃焼試験設備の建設を推進した[4]。2015年8月から2018年3月までの第二期で75トン級のエンジンを開発しこれを第1段用エンジンに一基使った試験用2段ロケットを完成させて2017年12月に試験発射し、2018年4月から2021年3月までの第三期で第1段に75トン級エンジン4基をクラスター化したKSLV-IIを完成させて、2019年と2020年に発射する予定である[4][2]

75トン級エンジンの開発[編集]

KARIは苦労してウクライナから30トン級液体燃料エンジンの設計図を入手し、2003年からK-エンジンプロジェクトの名の下にガス発生器サイクルの30トン級のケロシンエンジンを開発してきた[5][6][7][8]。韓国国内の地上燃焼試験設備が完工するまでは、各構成要素を組み合わせた最終試験を行えないが、韓国国内の既存施設でガス発生器とターボポンプと燃焼器の地上試験を別々に行い、ロシア国内でガス発生器とターボポンプの結合体の地上試験のみを行ってきた[9][10]

この30トン級エンジンを発展させる形で2009年から75トン級エンジンの開発を開始しており、これをKSLV-IIの1段目と2段目のエンジンとして使用する[11][3]。75トン級エンジンは完成までに燃焼試験を200回、合計2万秒する予定であるが[11]。燃焼試験設備が完工するまでは、部分試作品の出力を40パーセントまで下げて試験を行っている[12][10]

また、韓国は羅老の打ち上げに成功した後にロシアから譲渡された、1段エンジンRD-151を取り除いた羅老1段を、KSLV-IIの開発に利用する[13]

技術獲得目的の外国へのアプローチ[編集]

KSLV-IIとその他の韓国の宇宙・軍事開発プロジェクトに関わる技術を得るため、韓国が様々なロケット技術保有国に対して合法、または違法な手段でアプローチしていることが報じられている。

例えば朝鮮日報等では、韓国がKSLV-IIを開発するにあたって技術供与を求めてロシアのほかにもウクライナユージュノエ設計局EU日本にアプローチしていることが報道されており[14][15]毎日経済新聞では、KSLV-II開発事業団が必要な要素技術や部品や素材を導入するために、ロシア、ウクライナ、フランスドイツアメリカにアプローチをしていることが報じられている[16]

また、韓国系アメリカ人がKSLV-IIのためにロシアの高性能ロケットエンジンのRD-180とその関連技術をアメリカから韓国に不正輸出しようとして2009年4月に逮捕され、その後に懲役57ヶ月の判決を受けている[17][18]。この男は「30年に渡って韓国への先進武器を一手に供給してきた」と自供しており、M61 バルカン、ロシアの防空システムとその部品、Su-27も不正輸出しようとしていた。またこの男は1989年にはサリンガスイランに不正輸出しようとして逮捕され懲役39ヶ月を宣告され、その後出所していた。

さらに、韓国宇宙人輩出事業ではコ・サンが研修先のロシアで保安規律違反(スパイ行為)により摘発されている。

また1998年と2000年と2001年に、大韓民国国家情報院が在カムチャッカの韓国人解体業者“K”(第一次戦略兵器削減条約により削減された、SS-18/SS-19/SS-25などの、大陸間弾道ミサイルの解体作業を“K”がロシアより依頼された)に行わせたスパイ行為により、ロシアの弾道ミサイルのロケットエンジンを含む解体部品を韓国へ搬出させることに成功しており[19][20]、これにより玄武-2が開発されたと見られている。しかし、これは北朝鮮のテポドン弾道ミサイルなどに対抗するための戦略級弾道ミサイル(MRBMやIRBMやICBM)技術の獲得を目的としたものであり、射程300~500kmの戦術地対地ミサイルで固体燃料方式の短距離弾道ミサイルである玄武-2の開発は、そのための一過程に過ぎないと考えられている。そして大陸間弾道ミサイルと衛星打ち上げ用宇宙ロケットは、実質的にほとんど同じ物である(両者は互いに転用可能)。逆に考えれば、韓国がKSLV-II(第一段目推力75t×4=300t)の開発に成功すれば、韓国はテポドン2号改(第一段目推力30t×4=120t)を超える大陸間弾道ミサイルの技術を保有することになる。

性能[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 韓国独自の技術による宇宙ロケット開発へ(朝鮮日報 2011年6月1日)
  2. ^ a b 羅老号打ち上げ成功から1年…韓国初の韓国型ロケットの打ち上げ準備にあふれる活気 中央日報 2014年1月27日
  3. ^ a b 高推力液体エンジン開発して2018年韓国型発射体撃つ(韓国経済新聞 2009年10月7日)
  4. ^ a b 韓国型発射体開発事業、第1段階は成功裏に終了…17年に試験発射予定 中央日報 2015年7月30日
  5. ^ 로켓 기술 준다더니 돌연 태도 돌변해선… 한국, 러시아 '거짓말'에 속아 결국、朝鮮日報 2012年5月24日
  6. ^ 한국 1단로켓엔진(우크라이나에서 들여온 30t 엔진) 독자 추진에… 러시아 "연소시험 못해줘" 방해、朝鮮日報 2012年5月25日
  7. ^ 推進力75トン ロケットエンジン開発来年着手 大徳. (2008年6月18日)
  8. ^ ソユーズ級ロケットエンジン、100%国内技術で開発 MBC. (2009年6月10日). 2010年8月19日閲覧。
  9. ^ 한국형 로켓개발 차질…예산삭감해 발사시기 2021년으로 韓国 毎日経済 2011年1月12日報道
  10. ^ a b 10년간 지상 연소시험장 없이 허송세월、Chosun Biz、2011年10月21日
  11. ^ a b c d e f g h i 国産ロケット1号、羅老の1.5倍にする(THE SCIENCE 東亜サイエンス 2011年5月27日)
  12. ^ 한국형발사체 만들면 뭐하나..연소시험시설 없어(聯合ニュース 2011年5月27日)
  13. ^ <羅老打ち上げ成功>罪人のように過ごした3年5カ月間…成功しても「申し訳ない」(1)、中央日報 2013年1月31日
  14. ^ 「75トン級ロケットエンジン、独自開発できる」(朝鮮日報 2011年10月21日)
  15. ^ 羅老の中身抜いて、来年10月の3回目の打ち上げ、Chosun.Biz 2011年12月20日
  16. ^ バクテハク開発事業団長 "韓国型ロケットの100%国産こだわりなくて"、毎日経済新聞 2012年3月19日
  17. ^ Nerve-gas plotter indicted over rocket deal、msnbc.com 2009年4月29日
  18. ^ Man sentenced for illegally exporting rocket technology to South Korea、U.S. Immigration and Customs Enforcement 2010年10月20日
  19. ^ 어느 사업가의 고백 "내가 ICBM (대륙간 탄도미사일)한국에 들여왔다"(chosun.com 6月25日)
  20. ^ どの事業家の告白"私は、ICBM(大陸間弾道ミサイル)韓国に持ってきた"(日本語訳)
  21. ^ “韓国が月面着陸機計画を公開=発射は2020年を目標”. Record China. (2013年11月18日). http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79284 2013年12月4日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

年3月10日 マイナビニュース