HD 186302

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HD 186302[1]
赤丸印部分が「HD 186302」の位置である。
赤丸印部分が「HD 186302」の位置である。
星座 くじゃく座
見かけの等級 (mv) 8.76[2]
分類 G型主系列星[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  19h 49m 06.4302148241s[1]
赤緯 (Dec, δ) −70° 11′ 16.704616040″[1]
赤方偏移 -0.000003[1]
視線速度 (Rv) -0.97 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -23.954 ミリ秒/年[1]
赤緯: -38.710 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 17.7148 ± 0.0310ミリ秒[1]
(誤差0.2%)
距離 184.1 ± 0.3 光年[注 1]
(56.45 ± 0.1 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) 5.0[注 2]
Pavo IAU.svg
Cercle rouge 100%.svg
HD 186302の位置
物理的性質
半径 0.95 ± 0.01 R[2]
質量 0.97 ± 0.01 M[2]
表面重力 4.47 ± 0.01 (log g)[2]
スペクトル分類 G3/5V[1]
表面温度 5,675 ± 15 K[2]
色指数 (B-V) 0.65[1]
金属量[Fe/H] 0.00 ± 0.01[2]
年齢 45.0 ± 8.1 億年[2]
他のカタログでの名称
Gaia DR2 6423349579465419392
CD-70 1724[1]
HIP 97507[1]
SAO 257737[1]
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HD 186302は、地球からくじゃく座の方向に約184光年の距離にある9等星で、太陽と兄弟関係にあると目される恒星である。

概要[編集]

大きさの比較
太陽 HD 186302
太陽 Exoplanet

G型主系列星に分類され、表面温度は5,675 ± 15 Kと、太陽 (G2V、5,778 K) よりわずかに低い。水素の質量比を太陽の鉄と水素の質量比と比較してその常用対数で示した金属量([Fe/H])の値は0.00 ± 0.01と、太陽と金属量がほぼ同じであることを示している[2]。また、年齢や炭素同位体の存在比率も太陽とほぼ同程度とみられている[3]

2018年にポルト大学天体物理学センター (CAUP:Centro de Astrofisica da Universidade do Porto)の研究チームは、分光パラメータ、ガイア計画の2回目のデータリリースのデータを用いて、候補天体の化学組成と固有運動を精査した結果、同じ分子雲で生まれた可能性が最も高い恒星としてHD 186302を「太陽の兄弟星(Solar sibling)」であるとする研究結果を発表した[2]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o Results for HD 186302”. SIMBAD Astronomical Database. 2019年1月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i Adibekyan, V. et al. (2018). “The AMBRE project: searching for the closest solar siblings”. Astronomy & Astrophysics 619: A130. arXiv:1810.01813v2. Bibcode2018A&A...619A.130A. doi:10.1051/0004-6361/201834285. ISSN 0004-6361. 
  3. ^ Amber Jorgenson (2018年11月19日). “Astronomers find a 'solar twin’ — a star that looks almost exactly like our Sun”. Astronomy. 2020年6月14日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]