BROTHER

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BROTHER
監督 北野武
脚本 北野武
製作 森昌行
吉田多喜男
ジェレミー・トーマス
ピーター・ワトソン
出演者 ビートたけし
オマー・エップス
音楽 久石譲
撮影 柳島克己
編集 北野武
太田義則
配給 オフィス北野松竹
公開 イタリアの旗 2000年9月VIFF
日本の旗 2001年1月27日
上映時間 114分
製作国 日本の旗 日本
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス
言語 日本語
英語
イタリア語
スペイン語
製作費 $12,000,000
興行収入 $15,250,594
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BROTHER』(ブラザー)は、北野武監督作品、2001年1月27日公開、日英共同制作のバイオレンス映画イギリスのプロデューサーで、「戦場のメリークリスマス」も手がけたジェレミー・トーマス森昌行と共に製作した。

日本を追われ、米国に逃亡した日本人ヤクザ・山本とその一味が抗争の末敗北して行く様を描く。

第57回ヴェネツィア国際映画祭特別招待作品。

タイトルの「BROTHER」とはヤクザ関係、異母弟との関係、日米のギャングとの擬似的関係などにおける複数の「兄弟」を意味している。日本国外の一部では「ANIKI」という名称で公開された。

あらすじ[編集]

武闘派ヤクザの山本はその血の気の多さ故に組からも煙たがられ、日本での居場所をなくす。追われるように、留学したまま消息が絶えてしまった弟のケンを頼ってアメリカに渡る。ケンは仲間のデニーらとジャンキー相手のドラッグ売人に成り下がっており、しかもドラッグ・トレードのトラブルに巻き込まれていた。山本はデニーたち黒色系アメリカ人やメキシカンと手を組み、白人マフィアのボスたちを血祭りに上げ、その勢力を拡大していく。日本から舎弟・加藤も駆けつけるが、山本に「アメリカでも戦争になったんだよ」といわれる。山本に絡んで痛い目に遭っていたデニーも日本流のやり方に戸惑いながら、徐々に彼のカリスマ性に惹かれていった。組織は拡大、絆を深めていくが、「兄貴に命を賭けている」という加藤が自らの命と引き替えに日本人街のボス・白瀬たち日本人マフィアを山本の傘下に収める。

ところが、この判断が彼らの命を奪う事になった。白瀬たちは山本の警告を無視して勢力拡大をエスカレートさせ、それが巨大なイタリアン・マフィアの怒りを買い、報復を受けて結果的に次々と山本たちは仲間を失ってしまう。山本も「もう終わりだな、みんな死ぬぞ」といい、「戦争」になる。

そしてこの「戦争」の発端でもある白瀬自身も、外出中にマフィアの手によって死亡した。白瀬の傘下は、仇打ちを取るためにマフィアの屋敷に押し掛けるものの反対に抹殺された。さらにマフィアは山本の傘下まで手を伸ばし始め、一人残らず消し去った。

家族も殺され、ひとり生き残ったデニーは山本から別れを告げられ、着替えの入った鞄を渡され、不本意ながらも車に乗ってメキシコへ向けて一人で逃亡する。そして、山本が道ばたの酒場から出ると、そこへマフィアたちのマシンガンの一斉掃射が放たれる。自暴自棄になりながら運転するデニーは鞄の中からの思わぬものを見つけ、その心意気に涙して“I love you, Aniki.”と叫ぶ。

出演[編集]

男としてのプライドを持つ武闘派ヤクザ。かつては山本組を舎弟の加藤と共に設立していたが、親兄弟の会長が自ら犯したミスによって殺害されてしまい、破門させられ組を解散する。その後、原田とのを交わし、兄弟分となり、残された組員を渡すことにした。日本のヤクザの目の敵となった山本はアメリカへ逃れ、弟のケンの元へ転がり込んだ。そこで山本は日本で手に入れられなかった福と巨大な力を手に入れるためにケンと加藤の協力の末シカゴの巨大マフィアを次々に血祭りに上げ、遂に念願の夢を果たすことが出来た。だが、さらなる野望を果たすためにアメリカ最大の日本フィクサーのボス白瀬と手を組む事になる。だがシマを手に入れようとする白瀬達の身勝手な行動により各国のマフィアから狙われるようになり、しまいには世界最大マフィアのボスまでも殺してしまう。これにより遂にマフィアの怒りが爆発。彼らは白瀬のみならず、山本のグループやその家族などを全て消し去った。仲間を失った山本は唯一生き残ったデニーと共に逃亡を図るが、己の後の運命を悟った山本はデニーに「最初に彼に怪我を負わせたのは自分だ」と告白し別れを告げ、去っていく。その道中に立ち寄った酒場で店主に仕事内容を問われるが、山本は不気味な笑みを浮かべていた。その途端に店の外に3台の車が停車し、現れたのは白人マフィアのグループだった。覚悟を決めた山本は被害を受けた際のドアの修理代を店主に渡し、店を出た途端に白人マフィアからマシンガンが放たれ、無数の銃弾を浴びて死亡する。その姿はヤクザとしての誇らしい最後の姿であり、一切の逃げ跡は無かったという。
  • デニー: オマー・エップス 山本の兄弟の存在でもある黒人。スラム街で山本と初めて出会い、ぶつかったことでいちゃもんをつけ、返り討ちにされるものの当初は山本の事は知らず、本人が告げるまで分からなかった。麻薬グループのメンバーであり、ケンと共に悪党を働いていた。山本が現れてからは共に兄弟を誓い合い、勢力拡大を目指して共に行動した。白瀬の過ちによって自分達が追い詰められても決して逃げようとはせず、山本達の側にいた。だが、家族も殺され仲間も失ったデニーは山本と共に逃亡を図るものの、山本の告白を告げられ別れることになる。自暴自棄になりながら運転をし、やがて座席の下からデニーへの荷物が発見する。そこにはかつて共にギャンブルで稼いだ大金が入っており、山本からのメッセージもあった。それを見たデニーは涙ぐみながら車を走り続けた。
  • ケン : 真木蔵人
  • 白瀬 : 加藤雅也
  • 加藤 : 寺島進
  • 原田 : 大杉漣
  • 石原 : 石橋凌
  • 警察官僚:大竹まこと
  • クラブのママ:かたせ梨乃
  • 仁政会組長 : 渡哲也
  • 杉本:ジェームズ・シゲタ

作品解説[編集]

撮影の大半はロサンゼルスで行われた。音楽は久石譲、衣装デザインを山本耀司が務めた。

音楽[編集]

この映画音楽のメインテーマの旋律を奏でるリード楽器にフリューゲルホルンが選ばれたが、監督の北野はピアノを強く希望し、久石は当初エレキギターを想定するなど選考にかなりの時間が費やされた。

メインテーマには、映画音楽としては異例なスクラッチ音なども織り込まれ、サウンドもクラブテイストのビートの強いものになっている。オリジナルサウンドトラックには、久石が自ら手がけたリミックスバージョンが特別に収録されている。

エンディングロールに流れるメインテーマは、キッズリターン同様にビートの効いたノリのいい曲になっている。これはしっとりした曲のエンディングロールでは、曲とキャスト&スタッフロールが流れた瞬間に席を立つ人が多くみられるが、明るめ曲の場合エンディングロールが流れても最後まで座っている人が多くみられたため「その効果を狙った」とプロデューサーの森は語っている。

受賞歴[編集]

そのほか[編集]

この映画をたまたま観たクリント・イーストウッドは、あまりの迫力に舌を巻いたと言う逸話が残されている[1]

映画公開2日前にZEEBRAがリリースした「Neva Enuff feat. AKTION」は、「BROTHER」にインスパイアされて作られた曲として挙げられている。

日曜洋画劇場で地上波放送されたが冒頭「過激な表現がありますので視聴にはご注意下さい」とテロップ表示され、一部過激なシーン[2]がカットされている。

脚註[編集]

  1. ^ 『アウトレイジ オフィシャルガイド』日経BP社
  2. ^ 小指を落とすシーンや内臓が出て来るシーン等。

外部リンク[編集]