BBNテクノロジーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
BBNテクノロジーズ
BBN Technologies
種類 レイセオンの子会社
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
マサチューセッツ州ケンブリッジ
設立 1948年
関係する人物 創業者: レオ・ベラネックリチャード・ボルト英語版
外部リンク www.bbn.com
テンプレートを表示

BBNテクノロジーズ: BBN Technologies)は、研究開発サービスを提供するハイテク企業である。かつては Bolt Beranek and Newmanボルト・ベラネク・アンド・ニューマン と称し、BBN社と呼ばれることも多い。所在地はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ケンブリッジ。(ARPANETおよびインターネットを含む)パケット通信の開発で最もよく知られているが、民間軍事会社でもあり、国防高等研究計画局と関わりが深い。

歴史[編集]

1948年マサチューセッツ工科大学(MIT)の教授だったレオ・ベラネックリチャード・ボルト英語版、ボルトの以前の教え子ロバート・ニューマンの3人によって設立された。当初、ボルト・ベラネク・アンド・ニューマン社は音響コンサルティング会社としてスタートした。最初の契約は国際連合ニューヨーク本部のアセンブリー・ホールの音響設計のコンサルティングである。その後、MITの クレスジ・オーディトリウム英語版(1954年)、タングルウッドのクーセヴィツキー音楽小屋 (1959年)、リンカーン・センターエイヴリー・フィッシャー・ホール (1962)、フィリピンの{[仮リンク|フィリピン文化センター|en|Cultural Center of the Philippines}} (1969年)、ボルチモアジョゼフ・マイヤーホフ・シンフォニー・ホール英語版(1978年)なども手掛けた。ウォーターゲート事件で問題となった18分間の消去期間のあるリチャード・ニクソンのテープの解析や、ジョン・F・ケネディ暗殺の証拠とされる口述録音機用録音テープの証拠の解析も行った。

音響に関する仕事にはかなりの計算を要し、そのことが後の情報処理関連のビジネスへと結びついていった。BBNは道路や航空機の騒音についてのコンピュータモデルを開発し、高速道路用防音壁を設計した。騒音問題に関する裁判にBBNの科学者が専門家の証人として出廷することもあった。BBNは1950年代後期から1960年代初期にかけてコンピュータをいくつか購入した(ディジタル・イクイップメント・コーポレーションの最初のPDP-1など)。BBNは音響関係の仕事をし続けていたが、現在ではインターネット黎明期の業績(ARPANETMILNET英語版CSNETNEARnet英語版など)で有名である。

1989年、音響コンサルティング部門を分社化してアセンテック社[1](本社はケンブリッジ)を創設した[2]

1998年、BBNのインターネットサービスプロバイダ部門「BBNプラネット」がジェネラル・テレフォン・アンド・エレクトロニクス英語版社(GTE)に買収された。BBNプラネットはGTEの全国規模の光ファイバーネットワークに統合され GTEインターネットワーキング社[3]となった。2000年、GTEとベル・アトランティックが合併してベライゾンとなったとき、元 BBN Planet だった部分を含む資産はジェヌイティ社[4]として分社化された。2004年3月、ベライゾンはBBNを個人投資家グループに売却。2009年9月、レイセオンはBBNを取得する協定を結んだ[5]。この買収は2009年10月29日に完了し[6]、買収金額は約3億5千万米ドルと見られている[7]

BBNにはコンピュータ関連の有名人が何人か働いていた。例えば、ウィル・クラウザー英語版[8]ジョン・カラン英語版[9]エドワード・フレドキン[10]ロバート・カーン[11]J・C・R・リックライダージョン・マッカーシーマービン・ミンスキーセヴェロ・オーンステイン英語版[12]シーモア・パパートオリバー・セルフリッジ[13]レイ・トムリンソン[14]といった人々がいた。

コンピュータ技術[編集]

BBNのコンピュータネットワーク分野での業績には、以下のようなARPANETの実装と運用に関する開発がある。

その他のBBNのコンピュータ関連の業績としては、以下のようなものがある。

BBNはネットワーク識別のための最初の自律システム番号 (AS1) を受け取ったネットワーク組織だった[17]。現在 AS1 を運用しているのは、ジェヌイティ社を買収したレベル・スリー・コミュニケーシションズ英語版社である。

BBNは現在も様々な研究開発プロジェクトを行っており、インターネットのセキュリティに関する標準化(IPsec)、JTRS通信システムのネットワーク技術、モバイルアドホックネットワーク、音声認識狙撃探知システム量子暗号などに関わっている。

脚注[編集]

  1. ^ : Acentech Incorporated
  2. ^ Acentech Acoustic Solutions: Company Overview & Acoustical Services”. 2012年5月28日閲覧。
  3. ^ : Internetworking
  4. ^ : Genuity
  5. ^ Raytheon Announces Agreement to Purchase BBN Technologies”. Waltham, Mass.: PR Newswire (2009年9月1日). 2009年11月13日閲覧。
  6. ^ Raytheon Completes Acquisition of BBN Technologies”. McKinney, Texas: PR Newswire (2009年10月26日). 2009年11月13日閲覧。
  7. ^ Raytheon buys BBN for 'about $350m'”. The Register (2009年10月27日). 2012年5月28日閲覧。
  8. ^ コロッサル・ケーブ・アドベンチャーの作者。
  9. ^ ARINの創設者。
  10. ^ デジタル物理学可逆計算セル・オートマトンなどで有名。
  11. ^ TCP/IPの設計者の一人。
  12. ^ 初代社会的責任を考えるコンピュータ専門家の会会長
  13. ^ 人工知能学者、ニューラルネットワークパターン認識機械学習など。
  14. ^ 電子メールシステム開発者の一人。
  15. ^ Tomlinson, Ray. “The First Email: "A Neat Idea"”. corporate website. BBN. 2012年7月25日閲覧。
  16. ^ Tomlinson, Ray. “The @ Sign: Icon for the Digital Age”. corporate website. BBN. 2012年7月25日閲覧。
  17. ^ RFC 820

外部リンク[編集]