半音
半音(はんおん、セミトーン 英語: Semitone, Half step)とは、伝統的な西洋音楽における音程の最小単位である。
人間は音の高さの違いを周波数の差ではなく周波数の比で認識する(音程参照)。12平均律においては、オクターヴの中に半音が12個あるから、半音の周波数比はオクターヴの周波数比(すなわち2)の12乗根であり、
- ≒ 1 : 1.059463
となる。その他の音律では、半音は16:17、17:18、18:19、19:20などの多様な周波数比となり、12平均律におけるような一律ではない。そして、平均律以外の音律では、半音は全音階における半音のみが存在する。
半音階(クロマティック・スケール=Chromatic scale)とは、すべて半音の間隔の音階を表す。
半音にまつわる事項
- 12平均律では全音は半音ちょうどふたつ分である。よって全音の周波数比は半音の周波数比の2乗となり、
- ≒ 1 : 1.122462
- である。その他の音律では、8:9、9:10などの周波数比となる。
- 12平均律の半音の100分の1をセントといい、微細な音程の違いを表すときの単位として用いられる。つまり、1オクターヴ=6全音=12半音=1200セントであるから、1セントの周波数比は半音の周波数比の100乗根、オクターヴの周波数比の1200乗根となり、
- ≒ 1 : 1.00057779
- である。平均律の半音はその定義から100セントである。