コンテンツにスキップ

福島和夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Wadakuramon (会話 | 投稿記録) による 2023年3月13日 (月) 00:41個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (関連項目の追加)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

福島 和夫
生誕 (1930-04-11) 1930年4月11日
出身地 日本の旗 日本 東京都
ジャンル クラシック音楽
職業 作曲家音楽学者

福島和夫(ふくしま かずお、1930年4月11日 - )は、日本の作曲家音楽学者[1]

経歴

東京都出身。独学で作曲を勉強。その後、鈴木博義武満徹らと知り合い、芸術家グループ「実験工房」に参加。これには姉の福島秀子も参加している。

東洋的な響きに近いフルートのための作品を多数発表、代表作の『冥』などが生まれる。また『エカーグラ』は1959年に来日したストラヴィンスキーによって武満徹の『弦楽のためのレクイエム』などと共に絶賛されたうちの1曲である。1970年代後半からは、日本や東洋の伝統音楽の研究に主な活動を移している。上野学園大学教授。国際現代音楽協会ISCM)音楽祭〈世界音楽の日々〉入選(1964年1967年[2]

作品

  • 途絶えない詩 (1953、無伴奏ヴァイオリン)
  • 鎮魂歌 (1956、無伴奏フルート)
  • エカーグラ (1957、アルトフルートとピアノ)
  • 「中有」より3つの小品 (1958、フルートとピアノ)
  • 伽陀迦廬那・第2版 (1959、フルートとピアノ)
  • 冥 (1962、無伴奏フルート)
  • 飛鏡 (1962、フルート・合唱・管弦楽)
  • 月魄 (1965、弦楽・ピアノ・ハープ・打楽器)
  • 水輪 (1967、2台ピアノ)
  • 風の輪 (1968、ピアノ)
  • 春讃 (1969、無伴奏フルート)
  • 水煙 (1972、ピアノ)

著書

  • 平野健次、福島和夫編『日本音楽・歌謡資料集』(勉誠社
  • 福島和夫編『中世音楽史論叢』(和泉書院)
  • 福島和夫著『日本音楽史叢』(和泉書院)

脚注

  1. ^ Fukushima, Kazuo”. oxfordindex.oup.com. 2019年7月6日閲覧。
  2. ^ 細川周平片山杜秀監修『日本の作曲家-近現代音楽人名事典』日外アソシエーツ、2008年、569頁。

関連項目