ジゼル・アラン
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『ジゼル・アラン』は、笠井スイによる日本の漫画作品。2009年6月発売の隔月誌『Fellows!』(エンターブレイン)volume5より連載を開始。後に同誌が年10回刊誌『ハルタ』へと誌名を変更してからも偶数月発売号にて連載していたが、2014年8月発売のvolume17への掲載を最後に作者の体調不良のため休載が続いている。単行本は既刊5巻。
作者にとっての初連載作品。なお作品タイトルは『Fellows!』volume10までは「ジゼル・アランシリーズ」であったが、単行本第1巻の刊行に合わせてvolume11より現在のタイトルとなっている。
あらすじ
物語の舞台は20世紀初頭のヨーロッパを舞台に、お嬢様育ちで、アパートの大家やってるジゼル・アランが「何でも屋」を開業する[1]。
登場人物
- ジゼル・アラン
- 本作の主人公であり、ヒロインの少女。13歳(3巻時点)。大資産家の出だが、訳あってアパートの大家兼何でも屋をしている。
- お嬢様育ちであるため、世間の常識には疎い。その反面、語学などの教養を身につけている。好奇心旺盛で、エリックを引き込んで何でも屋を開業し、さまざまな問題に飛び込んでいく。
- エリック・ルブラン
- ジゼルのアパートに住む小説家志望の青年学生。家賃滞納を口実に、ジゼルの何でも屋を手伝わされる[1]。
- 3巻では、小説家となる夢を叶えるためアパートを引き払う[1]。
- クレペル
- ジゼルのアパートに住む初老の女性。夫を亡くし、一人暮らし。ジゼルが引き受けた最初の客でもある(愛猫の捜索依頼)。
- コレット
- ジゼルのアパートに入居してきた女性。花街の人気ストリッパーであるが、実は百合趣味があり、ジゼルに一目ぼれする。マリーという彼女と同棲・同衾している。
- リシェ&エミリー
- ジゼルのアパートに住む2人住まいの家族。リシェは翻訳事務所で働いているが、仕事が忙しく、娘のエミリーを中々構ってやることが出来ない。
- ギー
- プロの何でも屋。なり行きでジゼルの「商売敵」になってしまう。
- リュカ
- 空き地に捨てられていた廃船に住みついていた少年。あだ名は「船長」。ジゼルとの出会いを経て一時孤児院に入るが、その後造船技師のパトリスの弟子となる。
- ジョゼット・アラン
- ジゼルの姉。アラン家の家風に馴染めないジゼルに対して、自身の所有するアパートの大家にならないかと提案する。
- モネ
- アラン家の初老の執事。家を出たジゼルを温かく見守る。
- アンリ・パトリス
- 変り者の造船技師。
- モニク
- エリックを見出した編集者。
書誌情報
- 笠井スイ 『ジゼル・アラン』 KADOKAWA 〈ビームコミックス〉、既刊5巻
- 2010年7月15日発売 ISBN 978-4-04-726628-5
- 2011年5月14日発売 ISBN 978-4-04-727292-7
- 2012年6月15日発売 ISBN 978-4-04-728115-8
- 2013年10月15日発売 ISBN 978-4-04-729221-5
- 2015年7月15日発売 ISBN 978-4-04-730629-5
第1巻から第3巻の単行本発売元は「発行:エンターブレイン / 発売:角川グループパブリッシング」。
出典・脚注
- ^ a b c たまごまご (2013年10月15日). “怖いもの知らずのお嬢様『ジゼル・アラン』がかわいすぎる”. エキサイト. 2017年10月5日閲覧。
外部リンク
- 笠井スイblog 鳩
- コミックナタリー - [Power Push] 笠井スイ「ジゼル・アラン」 - ナタリーによる特集記事。ウェブ原画展と題して、モノクロ原稿をズームアップして隅々まで閲覧可能。